ルアーとはそもそもが“不自然”なもの!バスの“間違い”を意図して起こす5つの具体策

2022/08/12 更新

時は令和。ハイプレッシャー化が進むフィールドでバスを釣るには、彼らに“間違えてもらう”ことが重要だった!?どうすれば間違いを起こすことができるのか、具体例を交えて解説していきます。

制作者

ビックリマン高田

琵琶湖のバスフィッシングガイドと海外遠征釣行プロガイドをやっております。バスフィッシングを中心に怪魚やソルトまでなんでも好きです。トランスセンデンスプロスタッフ/HIDEUPフィールドスタッフ。

ビックリマン高田のプロフィール

...続きを読む


ルアーとはそもそもが“不自然”なもの


泳いでいるバスに向けてルアーを投じてみても、食いつくどころか完全無視。

バスによっては猛スピードで逃げていくなんて事も珍しくありませんよね。

でも、よくよく冷静に考えてみてください。ルアーとは日本語で疑似餌の事。

見た目がどんなにリアルであろうと、結局アングラーはプラスチックや木でできた偽物をバスに向かって投げているのです。

ではなぜバスは偽物であるルアーを食べてしまう“時”があるのか?

高田
それはバスが“間違ってしまった”からなのです!

バスの“間違い”を意図して起こす5つの具体策

“間違い”はどんな生き物にも必ず起きます

そもそも生き物は、平常時には警戒心や自己防衛の意識が働き、怪しいものは疑い、危険なものには恐怖を感じます。

それは、私たち人間も例外でありません。例えば、帯封付きの100万円が道のド真ん中に落ちているとします。

ラッキー!と飛びつく人もいるでしょうが、多くの人は「あれ、何か怪しいぞ?」 と周りを見渡してしまうのではないでしょうか。

バスにとって、突然目の前に現れたルアーとは、道のド真ん中に置かれた帯封付きの100万円と同じ。それが仮に本物であっても、不自然な状況下にあるだけで「怪しく・リスクがありそうなもの」に見えますよね。

ですが時として、ルアーのスピード、ルアーの位置、バスの空腹状態、天候など、様々な条件が重なったとき、バスはルアー(偽物)を餌(本物)や、餌らしい何か、あるいは敵などと”間違って”口を使ってしまうことがあります。

高田
そして、その間違いやすい状況はアングラーが意図して作れるのです。その具体例を5つご紹介します!

①“考える時間を与えず”間違わせる


アユやハスなどの足の速いベイトを追いかけて捕食しているバスは一瞬一瞬が勝負。バスが捕食できる場所にベイトが通った瞬間、全速力で泳いでエサを捕食します。

こんな状況において、バスは捕食をするか否かを判断する時間を十分には持っていません。安全かどうかを考えている間にエサを取り逃してしまうからです。

そんなバスの前に、ベイトと同じようなハイスピードで泳ぐ、シルエットのそっくりなルアーが通ったらどうでしょうか? じっくり見たらすぐに偽物だと見抜く狡猾なバスも、間違いを起こしてしまうかもしれません。

足の早いベイトフィッシュを捕食するバスに効果的なアクションは超早巻き。バスが追いつけないと思えるくらいのスピードでルアーを泳がせることで、考える時間を与えず、バイトに持ち込みます。

②“波紋(波動)で隠して”間違わせる


間違いはハイスピードでしか起こり得ない訳ではありません。例としてハネモノ系ルアーのデッドスロー釣法を挙げます。

水面を泳ぐか泳がないかの極遅いスピードで波動を出しながら使う釣法がハネモノデッドスローです。

この使い方ではシルエットが大きく、観察されやすそうな大型プラグにも関わらずスレたバスが食ってくるということがあります。

これはルアーを包むような波紋で本体を隠してしまうがゆえに、バスからシルエットがハッキリ見えていないと考えられます。

特にバスフライ(バスの稚魚)などの小魚が水面で群れているようなシチュエーションで効くことが多く、絶妙な波動が小魚の群れに間違えさせてしまうのでしょう。


頭の波動でボディを覆い尽くすI字形ルアーも波紋(波動)で騙すルアーの代表格。

ボディのシルエットよりも波動が大きいのでスローに使っても見切られずにバイトに持ち込めるだけの力があります。

③“水面の壁で”間違わせる


水の中にあるルアーはバスにとって観察しやすいものですが水の外、つまりに空中にあるルアーはなかなか観察できません。

それゆえに、吊るしなどで空中で長時間見せられたルアーは外から落ちてくるエサだと”間違い”を起こして着水直後に捕食してしまうことがあります。

水上の木に吊るして水面をぴょこぴょこさせるアクションはバスの捕食本能を刺激する技と言えるでしょう。




④“障害物に隠して”間違わせる


前述の空中同様、自分が入れない場所で動いているルアーをエサと間違うバスがいます。欲しくても手が届かないものがほしいのはバスも人間も一緒。

そしてルアーの一部が隠れていることでルアーを観察することもできず、動いていることだけ認識してエサだと間違いを起こします。

そんなルアーがバスの捕食範囲に入った時には疑わずにバイトに至ることが多々あります。

琵琶湖で大流行した高比重ワームのボトムジャークもこの釣りに当たります。ストラクチャーの中に隠れては出てくるようなアクションはまさにバスにルアーを探させる技。狡猾なバスもルアーを隠しては見せられるその繰り返しの動きには弱いのです。


普段、何気なく行っているカバー撃ちも実はこのようなメカニズムでバスが口を使っていることも多々あります。

魚がカバーの中にいることもありますが、実は周りにいてカバーに入っているルアーを外から捕食していることも多いでしょう。

⑤“追い詰めた!”と間違わせる


岩盤や護岸際はバスがエサを追い詰める場所。そこを泳ぐルアーを見たバスは捕食のチャンスだと思うのと同時に、エサを逃してはならないという焦りから間違いを起こしてしまいます。

そのためルアーを壁付近で泳がせる、もしくは壁に当てながら使うとオープンウォーターで見向きもしなかったバスが狂ったように口を使うことがあります。

チラリズムと焦りを引き出すことで間違いが起こる!


間違いを起こさせる最大のキモは、見えそうで見えない状況を作る(演出する)こと。バスの焦りを引き出すことです。

そしてその両方を一気に演出することができれば、警戒レベルMAXの天才級のバスも間違わせる事ができるかもしれません。

高田
皆さんのフィールドでも色々試してみてくださいね!

ライタープロフィール

ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。HIDEUPフィールドスタッフ。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。国内では琵琶湖のバスフィッシングガイドとして活動中。フルタイムのプロアングラーとして日々現場に出ております。

関連記事


\ この記事の感想を教えてください /
GOOD! BAD