ダイワ ’21ブレイゾンの外観
’18ブレイゾンの特徴であった「赤」は身を潜め、ブラック×シルバーのシンプルなデザインに。どんなリールにも合わせやすいカラーリングです。
立体感のあるロゴは、兄貴分のブラックレーベルシリーズにも通じる雰囲気。
リールシートは汎用部品ではなくダイワオリジナルのエアセンサーシートを搭載。カーボンファイバーを混ぜ込んだ素材を使用したリールシートです。
クセがなくて握りやすい。専用設計だからデザインの統一感も生まれます。
また、’97年に発売されたTD-Xから受け継いだという、カーボンモノコックリアグリップの感触も気になるところ。
スピニングモデル
S64L-2のグリップ。エアセンサーシートは段差が少なく握りやすい。フォアグリップにしっかり長めのコルクグリップが配してあり、キャスト時の安定性が高いですね。
ガイドはアルコナイトリングを採用。SiCガイドリングと比べ、数値上では硬度が低いとされていますが、実釣においては十分な強度。私自身ネガティブなイメージは持っていません。
テーパーはクセのないファストテーパー。写真はバスをかけたときの曲がり方です。
スピニングはダイワ ’19セルテートLT3000-C XHをセット。アルミモノコックボディを採用したスピニングリールです。
ブレイゾンS64L-2の使用感をさらに引き上げてくれるハズ。ラインはフロロカーボン4lb。
ダイワ セルテート LT3000-CXH
ベイトモデル
続いて、ベイトモデル。番手にもよると思いますが、グリップは太すぎず、細すぎずクセのない仕上がり。2フィンガーでも3フィンガーでもしっくりきます。
ガイドはコストパフォーマンスに優れたアルコナイトリングを採用。
曲がり方はこんな感じ。あまり大きなバスではないので曲げきれていませんが、参考までに。
公式HPには、RF(レギュラーファスト)と記載がありました。
ベイトリールはダイワ ’20TATULA SV TWをセット。32mmとやや小型で回転レスポンスの良いスプールがC610M-2の性格に好相性。ラインはフロロカーボン14lbです。
ダイワ 20 タトゥーラ SV TW
実釣インプレ
S64L-2&C610M-2の2本を千葉県、戸面原ダムのボートフィッシングで使用してきました。
S64L-2
S64L-2で使用したルアーは、小型ミノー、I字系プラグ、ダウンショット、ネコリグなど。適度にモチっとしたブランクスでハードベイトを快適に扱うことができます。
一方で、感度も犠牲になっておらずバイトチャンスを逃しません。こちらはダウンショットリグで釣れた1匹。「ココッ!」という小気味好いアタリを楽しむことができました。
ファイト時の追従性が高く、バラしにくいですね。粘り強く追従し続けてくれるので、気がついたらバスの体力が減って取り込みやすい状態にしてくれます。
C610M-2
続いて、C610M-2。バズベイト、チャターベイト、スピナーベイトなどの巻物から、テキサスや直リグなどの撃ちモノまでいろいろ使ってみました。
チャターベイトなど比較的巻き抵抗の少ない巻き物との相性は抜群です。さすがに引き抵抗の強いクランクベイトは少しハリが強すぎて△でしたが、これは専用ロッドの心地よさを知っているからかもしれません。
フッキングもしっかり決まります。Mクラスのロッドですが、この日カバー撃ちでフッキングをミスることはありませんでした。
6ft10inのレングスは、ボートでは少し長いと感じることもありますが、撃ちモノでカバー奥からバスをランディングするのには助かります。
また、“オカッパリでの一本”としては最適な長さでもあります。
ちなみに、公式の適合ウェイトは5g-21g。試しにチビタレル(43.5g)を投げてみました。
さすがに操作性は劣りますが、バッチリ快適とまではいかないものの、「無理して投げている」という感覚ではありません。
実用上の上限ウェイトは表記よりだいぶ上に感じます。(※あくまで自己責任でお願いします)