竿と人との関係から考える

ここまで竿そのものに良い竿の要素があるだろう考えてきました。
でも、竿と使い手の関係の中にも良い竿となりうる要素があるはずです。
使い手に合った竿

人間は同じような体の作りをしていますが、人それぞれ感覚や感性はまったく違います。
もし、自分の感覚や感性にドンピシャで合うロッドならば、仮にそれが安い竿でも、人気がない竿でも、その人にとっては良い竿だと言えるはず。
また、長く使い続けているロッドは、まるで腕の延長のような感覚で扱えるようになります。
そんな相棒のような釣り竿も、その人にとっては大きな価値があると思います。
思い出の詰まった竿

思い出や思い入れのある竿も、その人にとって良い竿と言えるのではないでしょうか。
大物を釣った竿や大切な思い出の詰まった竿、初めて買った高価な竿など、人それぞれの想いが釣り竿に込められることってありますよね。
想いのこもった竿は性能や金額では測れない価値があるはずです。
竿の価値とは一体なんなのか?

ここまで良い竿について考えてきましたが、最後に「良い竿とは何か?」に対する筆者なりの答えを出してみました。
性能や価格だけでは測れない

性能や価格のような、他の竿と比べられる“相対的な要素”だけでは測れないことがわかりました。
思い入れのようにそのもの単体で評価する“絶対的な要素”も、その竿の良さを考える上で大切。
つまり、人それぞれ“どんな基準で釣り竿を測るか”によって大きく答えが変わると思います。
人には好みがある

釣り人に限ったことではありませんが、100人の人には100通りの感性があります。
つまり、誰かが「これは良い竿だ!最高!」と言っていても、必ずしも自分にとって良いとは限らないんですね。
釣りのスタイルも人それぞれ

そもそも、釣りの楽しみ方って人それぞれ大きく違うものです。
とにかく魚を釣りたい人もいれば、釣りしているだけで満足という人もいますし、ピクニックの延長で釣りを楽しむ方もいます。
楽しみ方が違えば、竿に求める要素も大きく変わってくるはずです。
良い竿とは人によって違う

釣り竿を評価する際に使われる「良い竿」という言葉は、人によって基準がまったく異なることがわかりました。
良い竿が人によって違うのは、釣りの面白いところであり素晴らしいところですよね。
皆さんも自分にとって良い竿がどんな竿なのかを考えてみると、釣りがもっとおもしろい物になるかもしれませんよ!