トラウト釣りの聖地“支笏湖”
支笏湖(しこつこ)
北海道の千歳市にあるカルデラ湖で、日本で2番目の貯水量を誇ります。
冬でも水が凍らない不凍湖として知られており、メータークラスのトラウトを1年中狙えるドリームレイクです。
透明度の高い水質で育ったトラウトは警戒心が高く、その難易度は北海道のフィールドでトップクラスと言われています。
支笏湖で釣れる魚
支笏湖は、釣れるトラウトの数が豊富な湖。
大型のブラウントラウトをメインターゲットに、北海道で狙えるたくさんのトラウトが釣れる場所です。
ブラウントラウト
ブラウントラウトは支笏湖で最も人気のターゲット。
1mクラスの大型も狙え、過去には日本記録クラスの実績もあります。
支笏湖を代表するターゲットであることから『シコブラ』の愛称で親しまれています。
ニジマス
ニジマスはブラウントラウトに比べると釣果情報の少ないターゲット。
大型の実績はありますが、モンスタークラスは難易度が高めです。
サクラマス
サクラマスはニジマスと同様、釣果情報の少ないターゲット。
大型の釣果は、とくに少なく30〜40cmクラスが多いです。
4〜5月は禁漁期間が設定されているため、注意してください。
アメマス
アメマスは支笏湖では比較的簡単に釣れるトラウト。
大型の個体数は少ないですが、初めて訪れる方も釣果をあげやすいです。
ヒメマス
北海道の中でも、限られた湖にしかいないヒメマス。
支笏湖で狙える魚でも、唯一遊漁権が設定され、釣るときは遊漁料が発生します。
支笏湖のアクセス
北海道の中心部「札幌市」から、車で約1時間半。
新千歳空港からは車で30分ですので、道外の方にもおすすめです。
支笏湖のルール
支笏湖の釣りは狙う魚種によってルールが異なります。
エントリーする前に遊漁権や遊漁期間を確認してください。
■ブラウントラウト・ニジマス・アメマス
1年を通して狙え、遊漁料は必要ありません。
■サクラマス
4〜5月が禁漁期間で、遊漁料は必要ありません。
■ヒメマス
6〜8月が遊漁期間で、陸釣りで1日770円の遊漁料がかかります。
支笏湖の魅力
支笏湖はメータークラスの大型のブラウントラウトが狙えるだけでなく、北海道ならではの大自然で釣りが楽しめます。
筆者が1年通っていくなかで見つけた支笏湖の魅力を紹介していきます。
日本記録級のメータークラスのブラウン
支笏湖の最大の魅力は日本記録級のブラウントラウトが狙えることです。
1mに迫るランカーサイズの実績も多く、ルアーでの釣果も珍しくありません。
写真は筆者に同行した仲間が釣り上げた60cmの『シコブラ』支笏湖ではまだまだ大きいサイズが狙えます。
人工物の少ない北海道で屈指のロケーション
支笏湖は札幌に隣接した立地ながら、大自然の中でトラウトフィッシングを楽しめます。
人工物が少ない環境で、大自然と真っ向勝負を楽しめる、まさにトラウトアングラーの聖地といえるでしょう。
24時間365日釣りが楽しめる
支笏湖はターゲットを絞れば365日釣りを楽しめます。
水が凍らない不凍湖であるため、氷点下に達する厳寒期でもトラウトの釣果実績があります。
また、コアな支笏湖アングラーの中には日が沈んだ夜の時間帯に足を運ぶアングラーも多いです。
高難易度故の価値ある1本
支笏湖は綺麗な水質の影響で、北海道の湖の中でも屈指の難易度を誇ると言われています。
写真は筆者が支笏湖で初めて釣り上げたブラウントラウト。
サイズは40cmにも満たない小型でしたが、20回前後の釣行の末にキャッチした1匹は一生忘れないメモリアルフィッシュです。
支笏湖にチャレンジしてみよう!
季節によって豊富なパターンが存在するのも支笏湖の魅力です。
まずは筆者が支笏湖にチャレンジする際に使用したタックルとルアーを紹介します!
ロッド
ロッドは7~8ftのトラウトロッドがおすすめ。
5~20g前後のルアーをキャストできるML~MHクラスが人気です。
春~秋シーズンにかけては木が湖面に張り出してくるため、8ft以上のロングロッドはキャストが難しいこともあります。
リール・ライン
リールはロッドとのバランスに合わせて2500~3000番を選びましょう。
ラインは0.8号前後のPEラインが基本です。
ただし、ラインが凍りやすい冬やトップウォーターが中心になる夏はナイロンラインを合わせる人もいます。
ルアー
支笏湖のブラウントラウト狙いでは、スローにアクションする90~120mmのジグミノーやシンキングペンシルが人気です。
夏シーズンは表層に浮かんだセミを捕食するセミパターンも有効になるため、トップ系のルアーも用意しましょう。
スプーン、メダルジグ、ミノーなどのトラウトの定番ルアーはもちろん、表層直下を引けるシャロークランクが活躍するパターンも存在します。
支笏湖のエントリーしやすいポイント
支笏湖に点在するたくさんのポイントのなから初めてチャレンジする方におすすめの釣り場を紹介します。
釣り場選びに悩んでいる方はエントリーしやすい釣り場をメインにランガンしてみましょう!
ポイント①:ポロピナイサーフ
支笏湖で最も簡単にエントリーできる北側のポイント。
トイレや食堂も隣接しており、初心者にもおすすめです。
トラウトのプレッシャーはやや高めで、回遊する個体を狙う釣りになります。
ポイント②:苔の洞門
広大なサーフが広がる南側のポイント。
駐車スペースからポイントまで徒歩で簡単にエントリーでき、湖畔沿いを歩けばたくさんの人気釣り場をランガンできます。
南側に風が当たってる日におすすめです。
ポイント③:美笛川インレット
美笛川の河口にある人気ポイント。
大型の実績が多く、メータークラスの釣果も毎年あがっています。
プレッシャーは高く、難易度も高めですが、たくさんのアングラーが足を運ぶ鉄板の釣り場です。
支笏湖攻略の近道
支笏湖はベテランのルアーマンも苦戦する難易度の高いフィールドです。
筆者が支笏湖を通う中で感じた攻略の近道を簡単に紹介します。
風向きを意識する
風で波立ってるシチュエーションが、釣果をあげやすいと言われています。
筆者がはじめて釣ったブラウントラウトも向かい風4mほどの波立ったエリアで釣果をあげました。
エントリー釣り場に悩んだときは風が当たるエリアを事前に確認してみましょう。
表層をデッドスロー
支笏湖のブラウントラウト狙いでは鉄板と言われている定番のパターン。
ジグミノーやシンキングペンシルで、表層直下をデッドスローで引いてください。
ルアーを選ぶときはアクションが大きすぎないアイテムを中心にセレクトしましょう。
信じてキャスト!
支笏湖で大型のトラウトをキャッチするには兎に角信じてキャストを続けることが大切です。
朝まずめや夕まずめなどのゴールデンタイムを過ぎた後でも、不意に大型のトラウトがヒットすることもあります。
何度もフィールドに足を運び、魚、湖、風の状況を考えながらキャストを続けることが釣果アップの最大の近道です!
支笏湖で日本記録級のブラウントラウトをキャッチしよう!
支笏湖は日本記録級のブラウントラウトが狙えるトラウトの聖地とも言える湖です。
難易度は非常に高いですが、通い続ける中でキャッチした1匹は釣り人生でも忘れられない魚になるでしょう!
ライタープロフィール
すなっち
北海道でロックフィッシュやトラウトフィッシングをメインに釣りを楽しむ道産子ライター。
魚はもちろん、様々な想いやスタイルを持った釣り人との出会いは、釣り人やライターとしてのモチベーションにも繋がっています。
釣りライターとしての取材を通して、北海道の様々な魚種を狙ってルアーフィッシングを楽しんでいます。