ビフテキリグとは?
ビフテキリグは「ビーフリーテキサスリグ」の略で、ジャングルジムから発売されているビーンズシンカーを用いたテキサスリグです。
テキサスリグと直リグの中間的な性質を持っており、非常に使い勝手がよく、ロックフィッシュやチヌ、ブラックバスなどに幅広く使えます。
本記事では、元釣具屋の筆者がビフテキリグのセッティング方法や使い方を解説します!
ビフテキリグの○と×
まずはビフテキリグのメリットとデメリットを紹介します。
よく飛ぶ
後方重心のシンカーが先行して飛ぶため、飛行姿勢が安定していて飛距離は抜群です。
同じウエイトのテキサスリグよりも明らかに飛びますよ。
垂直に速く沈む
これも重心位置の都合で、垂直に近い姿勢で沈み、フォールスピードも速いです。
フォール時の移動距離が短いのでピンスポット狙いにも適しています。
ワームがよく動く
ワームがフリーになる幅が広く、よく動くのでアピール力が強いです。
テキサスリグはワームも底と接しているため、着底後はワームの可動範囲が少なくなります。
転がりやすい
これはメリットにもデメリットにもなる要素です。
丸い形状なので転がりやすく、テトラの奥などにリグを入れやすい特徴があります。
ただし、遠投した状態で穴の奥に転がり込んだ場合、ラインの角度も相まってかなり抜けにくいです。
基本的にはすり抜け性能は高いのですが、起伏が大き過ぎる場所はシンカーが転がって根掛かりが頻発するので注意しましょう。
高い
テキサスリグに使う一般的なバレットシンカーよりも高価です。
フックなども専用のものを使用するとコストパフォーマンスは少し悪めかもしれません。
セッティング方法
ここからはビフテキリグのセッティング方法を解説します。
必要なアイテム
シンカー以外は代用も可能ですが、一式ジャングルジムの専用品を使うのがおすすめです。
▼ ビーンズシンカー
ささめ針 ジャングルジム ビーンズシンカー
3.5g/5g/7g/10g/14g/17.5g/21g/28g /35g/42g/56g
専用のビーンズシンカーは必須アイテムです。
ささめ針 ジャングルジム ブラック ビーンズシンカー TG タングステンモデル
3.5g/5g/7g/10g/14g/17.5g/21g/28g /35g/42g/56g
タングステン素材のものも発売されています。
▼ リングロッカー
ビフテキ専用のオフセットフックです。
フックのアイの部分にリングが付いており、ワームの自由度が高くなります。
▼ ムーブストッパー
シンカーの遊動幅を決めるストッパー(ペグ)です。これは代用品でも使用感は変わらないと思います。
ラインにストッパーを入れる
リーダー部分にストッパーを入れます。
ストッパーはリーダーの太さに応じたものを選びましょう。
シンカーと通す
シンカーの穴にリーダーを通します。
通す方向は写真の通りです。逆にしないように注意しましょう。
フックを結ぶ
リングロッカーのリング部分にリーダーを結束します。
結束方法はユニノットやクリンチノットなどお好みでOK。
ワームをセット
普通のオフセットフックと同じ要領でワームを刺します。
ストッパーの位置を調整して完成
最後にストッパーの位置を調整します。
遊動部分が広い(ストッパーが上にある状態)ほど、ワームがノーシンカー状態になる時間が長く、よりナチュラルなアピールが可能です。
遊動部分が狭いとシンカーとワームが離れにくく、狙ったポイントへタイトにアプローチしやすくなります。
ビフテキリグのアクション
基本的な操作はテキサスリグと同様です。
着底後にボトムの変化を感じながらロッドをサビいて引きずるか、ロッドアクションでリグを跳ねさせてアピールします。
根掛かりはシンカーだけが掛かっているパターンが多いので、竿をあおれば外せるケースが多いですよ。
総括すると……
根掛かり回避性能はテキサスリグとほぼ同等で、アピール力と遠投力が高い。
こんなイメージでビフテキリグを捉えてもらえると良いかと思います。
他のリグと同じく、ポイントによって得意・不得意はあるので上手く使い分けてみてくださいね。
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。