特大アマゴばかり放流される鮎沢川
鮎沢川について
鮎沢川は、静岡県御殿場市を流れる2級河川です。
2021年の解禁期間は3月14日から9月30日まで、餌・ルアー・フライを使った竿釣りでアマゴを狙うことができます。
■鮎沢川の基本情報
- ●解禁期間:2021年3月14日〜2021年9月30日
※解禁期間は年度によって異なることがあります。 - ●漁法:餌・ルアー・フライの竿釣り
- ●遊漁券(年券)
・大人3,000円(現地3,500円)
・中学生以下1,000円(現地1,500円) - ●遊漁券(1日券)
・1,000円(現地1,500円)
鮎沢川遊漁券を購入できる主な店舗(※24時間営業はないようです)
- ●イシグロ 御殿場店(10:00開店)
静岡県御殿場市川島田 390−1 - ●デイリーヤマザキ 足柄駅前店(6:00開店)
静岡県駿東郡小山町竹之下1313-1
- ●東山湖(5:00開店 ※7~9月夏季休業)
静岡県御殿場市東山1077
鮎沢川へのアクセス
東名高速御殿場インターから鮎沢川の実績ポイント呑気橋(のんとばし)までは、車で約5分とめちゃ近いのが魅力の鮎沢川。
都内からでも、渋滞していなければ1時間半ほどで到着できます。また、鮎沢川は電車で訪れることができるのも嬉しいですね。
最寄り駅はJR足柄駅になり、放流地点でもある千束橋や遊漁券が買えるデイリーヤマザキは駅の目の前です!
鮎沢川の名物“鬼アマゴ”
鮎沢川の最大の特徴といえば、放流されるアマゴの大きさです。恐らく、アマゴの成魚放流の平均サイズとしては日本一の大きさでしょう。
30cmオーバーは当たりまえ! なかには40cm越えの特大アマゴもたくさん放流されます。
鼻が曲がり、綺麗に発色した大アマゴは「鬼アマゴ」と呼ばれ、鮎沢川を訪れる多くのアングラーの目標になっています。
鬼アマゴを求めて鮎沢川に行ってきました
ずっと気になっていた鮎沢川
「鬼アマゴがたくさん泳いでいる川が御殿場にあるらしい」って話を聞いたのは、昨年の禁漁後。今年の解禁を待ちに待っていました!
解禁までたっぷりと時間があったので、色々と鮎沢川について調べてみると、確かに特大アマゴが釣れているようです!
サイトフィッシングが主となるらしい
鮎沢川を訪れた方のブログやSNSを拝見させていただくと、大アマゴは見えているケド、なかなか釣れない! という文章が多い印象を受けました。
「意外と難しいのかな?でも見えているのなら色んな手を打てそうだなぁ。」と、まぁ魚釣りって下調べをする段階からとっても楽しいですよね!
追加放流もされるという安心感
鮎沢川では、解禁の放流に加えて不定期ではあるものの大アマゴの追加放流が行われます。
2021年は5月15日に200kgの追加放流があったようです。次回は6月に予定されているようですよ。
鮎沢川を訪れるアングラーは、リリース派の方が増えているようで魚は常にいるだろうという安心感のもと、実釣してみました!
いきなり鼻曲がりの“鬼アマゴ”が釣れた
一か所目のポイントで凄いチェイス&バイト!
まず入渓したポイントは、「牛淵」と呼ばれる深みです。
ヘビーシンキングミノーで手早くサーチすると、足元まで大きな魚影がチェイスしてくるではありませんか!
しっかりアクションを続けると、引っ手繰るようにバイト!さっそく来たぞ“鬼アマゴ”‼︎
本当に鬼アマゴが釣れた
強い引きを楽しみながら無事ネットに入りました!
釣り場に到着してすぐの出来事で、若干呆然となりそうでしたが(笑)
素直にめちゃくちゃ嬉しかったです!
鼻曲がりでカッコ良すぎる!
綺麗に鼻が曲がり、各ヒレに欠損はありません。養殖現場の方が大切に育ててくれたことがこの魚体から伝わってきます。
時代の変化により、持ち帰るために10尾20尾とたくさん釣りたいと思う釣り人より、「思い出に残る綺麗で大きなアマゴを1尾で良いから釣りたい」ってアングラーが今後増えていくのではないかなと思います。
あくまで僕の個人的な感想ですが、鮎沢川漁協は時代の先駆けになっているように感じました。
ペアリングする鼻曲がりのアマゴとサイトで真剣勝負
2尾でペアリングする大アマゴ
雨の影響で濁った川の中で、大きなアマゴがヒラを打っているポイントに遭遇しました。
よく観察すると2尾で寄り添いながら泳いでいます。季節が秋だったら繁殖行動かなと思うのですが……。
春にこんな行動をするアマゴを見るのは初めてです。
手を替え品を替え粘ってみる
楽しみにしていた鮎沢川のサイトフィッシングが辛うじてできそうなので、時間をかけて狙ってみることにしました。
天才アマゴ2尾との知恵比べ開始です! ミノーのタイプを変えたり、カラーをローテーションしたり、立ち位置を変えたり、5分程場を休めたり。
これはこれで、エキサイティングな釣りです!
表層で雄アマゴがバイト
シンキングミノーを大アマゴが主張する縄張りに流し込み、顔の前ですぅ~っとルアーを表層まで持ち上げるとやっとバイトしてくれました!
少々お疲れの様子で一尾目のようにガンガン引きませんでしたが、こちらも立派な鼻曲がりの雄アマゴでした!
銀ピカアマゴも釣れました
鼻曲がりの雄たちの他にも、雨効果もあったのか銀毛した尺前後のアマゴがポツリポツリと釣れてきます。
当初、かなり釣れにくい川と覚悟していただけに、想像の上を行く釣果に大満足でした。
鮎沢川|鬼アマゴに効果的だったルアー
フローティングミノー
この日の銀毛したアマゴたちには、5cm前後のフローティングミノーのトゥイッチが効果的でした。
とくに雨で水量が増えた状況では、バスディ・シュガー2/3ディープ 52Fが扱いやすかったですよ!
シンキングミノー
鬼アマゴがヒットしたのは、スミス・Dインサイト44Sというシンキングミノーでした。
Dインサイト44Sは鮎沢川についてリサーチしている際に、釣果情報でよく目につくルアーでしたので、鮎沢川へ釣行される方は1つ持っておくと良いかと思います!
管理釣り場用ルアーもあった方が良さそう
今回僕は持っていませんでしたが、サイトフィッシングをする際に管理釣り場用のスプーンや特殊なミノーがあると、攻め方に幅ができるなと思いました。
とくに、2尾目の雄アマゴは浮上アクションでバイトしたので、ハイフローティング釣法(マジックジャーク)が効くんじゃないかな?って感じました。
▼ハイフローティング釣法(マジックジャーク)はコチラ
鮎沢川の良い所とちょっと気になる所
鮎沢川の気になる点:人気河川が故に釣り人が多い
こればかりはどうしようも無いことですが、人気な渓流なだけにアングラーが多いです。
渓流釣りでは御法度とも言える、先回りや追い越しは鮎沢川では暗黙のルールでOKです。というか、そうしないと全然釣りができません(笑)
先行者がいる場合は、必ず挨拶を交わしてお互い気持ちよく釣りができるように心がけましょう。
良い点①|駐車スペースが多く川へのエントリーも簡単
鮎沢川で実際に渓流釣りを楽しんでみて。駐車スペースが多く、各所に梯子や階段が設置されていてとても入渓しやすい釣り場だなと感じました。
どうしても、渓流釣りはハードルの高い釣り場が多いですが、鮎沢川は渓流釣りの入門者にはちょうど良い環境だなと感じました。
良い点②|放流情報をSNSで適宜発信
鮎沢川漁協は放流情報をSNSで発信しています。情報を持っている関係者しか放流効果にありつけない……なんてことはありません。
やはり、放流直後はよく釣れることが多いようですので、気になる方は鮎沢漁協のSNSをチェックしておきましょう。
良い点③|漁協の方が親切だった
入漁券の見回りに来た漁協の方に、初めて鮎沢川に来たことを伝えると、『せっかく来てくれたんだ!良い魚釣って欲しいから!』と言って、ご丁寧にポイントマップと詳しい放流地点を教えていただけました。
SNSの更新頻度も高く、積極的に鮎沢川の渓流釣りを盛り上げようとされている姿にもとても好印象を受けますね。
皆さんも、鬼アマゴを求めて鮎沢川を訪れてみてはいかがでしょうか。
筆者紹介
山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017