ルアーでマゴチを狙うなら“春”からがオススメ
通年狙えるマゴチですが、1年の中でもっとも釣りやすい時期というものが存在します。
マゴチで言えば、『夏の照りゴチ!!』と言うのが浸透していますよね。
ただし、筆者が遊漁船を営む東京湾では、ルアーマゴチを楽しむなら“春”から既にハイシーズンがスタートしているのです!
『照りゴチ』=産卵後
まずは、なぜ『照りゴチ』という通称までつくほど、夏のマゴチ釣りが浸透しているのかご紹介します。
理由はマゴチの「産卵行動」にあります。照りゴチの時期はマゴチの産卵後の時期です。産卵後のマゴチは、一定の条件が整った一箇所に群れが集中するため、群れが見つかれば一箇所でまとまった釣果となります。
とくに群れの上で船を止めてサイマキエビやハゼの生き餌で狙うマゴチの泳がせ釣りの釣り船などでは、好釣果を得ることができるため『照りゴチ』というシーズンの通称がついたものだと思われます。
もちろんルアーでも釣れる場所や誘い方を把握していれば釣ることは可能です。ただし産卵後の体力が回復しきっていない時期なので、ルアーよりもエサ釣りに軍配が上がることの多い時期でもあります。
ルアー釣りなら“春”から楽しめる
“夏”の産卵期は一箇所に集中するマゴチですが、その前後ではまったく異なる行動をしています。
“春”は、産卵に備え積極的に捕食活動を行います。“秋”は、産卵で失った体力が回復し積極的に捕食活動を行うのです。
エサを求めて活発に行動するこの2つの時期は、“夏”のパターンとは異なり、幅広く探る釣り方が有効となるでしょう。
産卵前の春シーズン
東京湾のマゴチの産卵期は6月中旬~7月中旬くらいまでと言われています。
産卵前が最も活発にルアーを捕食するというのは、他の魚にもみられる現象ですが、マゴチも例に漏れず最もルアーを捕食するのは産卵前の春4~5月くらいです。
この4~5月は春のマゴチのハイシーズンで、良く釣れると同時に最もサイズを狙いやすい時期で、60センチオーバーも高い確率でキャッチする事ができるシーズンです。
産卵後の秋シーズン
産卵中や産卵後、積極的にルアーを追わなくなってしまうのは想像に難しくないと思います。
次にルアーを積極的に追うシーズンは、産卵の体力が回復してからの9月から本格的に寒くなる前の12月までの秋です。
この間は秋のハイシーズンで、9月から釣れだし12月までどんどん盛り上がっていきます。
サイズも数も春のハイシーズンとそん色なく、潮色が悪くなったり、クラゲが多くない分、状況が安定しているシーズンといえます。