【カジキ釣り】憧れのブルーマーリンを求めて!夢を現実にした釣行記!

2021/04/18 更新

釣り人なら一度は釣り上げたい!と思わせる魚体とファイトのカジキ(ブルーマーリン)。今回は、ゲームフィッシングの最高峰とも称されるカジキ釣りに挑んだ釣行記です。世界でも3本の指に数えられるカジキ釣りの漁場“与那国島”に行ってきました!

制作者

山根央之

怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。 テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。 初めての1匹との出会いに最も価値を置き、餌・ルアー・もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

山根央之のプロフィール

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魚類界のスーパースター『ブルーマーリン』ってどんな魚?

カジキについて

クロカジキカジキはスズキ目カジキ亜目に分類される魚の総称で、上顎がまるで剣のように伸びていることが最大の特徴です。

カジキマグロと呼ばれることがありますが、マグロとはまったく異なる種類の魚と考えて良いでしょう。

世界で約10種類のカジキが存在し、日本にはクロカジキ・シロカジキ・マカジキ・バショウカジキ・フウライカジキ・メカジキの6種類が生息しています。

クロカジキ(ブルーマーリン)の世界記録

クロカジキ 世界記録
今回、僕が狙ったクロカジキの世界記録は1982年にハワイ沖で釣りあげられた624kgです。

ただし、これはIGFAが認める記録に過ぎず、実際には800kgを超えるクロカジキも揚がっています。

カジキ釣りは紳士淑女の釣り

カジキ釣り
スポーツフィッシングの代表格ともいえるカジキ釣りは、ルールの厳守やチームワークがとても大切です。

巨体と先の鋭い凶器を持ったカジキですが、知識と経験を深めたチームで挑むことで事故を防ぐことができるんですね。

ロッドを握るアングラーが注目されがちですが、船を操船するキャプテン、ランディングを行うリーダーマンやギャフマンこそ、経験と技術が必要な大切なポジションです。

憧れの魚“ブルーマーリン”を求めてトンガ王国へ

本気でブルーマーリンにチャレンジ!


カジキをいつか釣ってみたい! 6歳の時からずっと夢みていました。

決心がついたのは28歳。せっかく大金はたくなら、世界的に有名なキャプテンの船に乗りたい。

1年以上も前から予約を取り、南太平洋に浮かぶトンガ王国・ババウ島へ渡りました。

大時化の中とんでもない大きさのブルーマーリンがヒットするも……

カジキ釣り ブルーマーリン釣り
資金的に2日間しか予約を取れないことも理解してくれたキャプテン・スティーブは、時化の中でもチャレンジしてくれました。

2日目の昼過ぎ。ボートから一番近いルアーに4m以上のなにかがアタックし、ジィィィィーとリールが唸ります!

ファーストランで600mもラインを引きずり出したと思うと、一気に潜り始め……ラインブレイク。ものの15分ほどの出来事でした。

リーダー部分がスパッと切れていて、スティーブ曰く「鋭利な歯を持つ魚の群れに入ってしまったのでは??非常にレアなケースだ」と説明してくれました。

その後も悪天候で出船できなかったり。

カジキ釣り 船長
何十万円もかけた僕のカジキ釣り初挑戦は、こんな形で呆気なく終わってしまいました。

でも、2日間たっぷりとスティーブにカジキのことを話して貰えて、凄く有意義な時間を過ごせたなと思いながら帰国の途につきました。

その後もリベンジの予定を立てても、悪天候など様々な理由で出船できなかったり、釣行できなかったり……。




世界有数のカジキの漁場“与那国島”へ向かう

夢を夢で終わらせないために

カジキ釣り 与那国島
僕は一度狙いを定めるとなかなか他の目標を立てられない性格のようで、どうにも4mのブルーマーリンの影が頭から離れません。

次に僕が目的地に選んだのは、世界有数のカジキの漁場『与那国島』です。

与那国島とカジキ漁

与那国島 カジキ釣り
与那国島では年間1,000~2,000尾ものカジキが水揚げされる、世界有数のカジキの漁場として知られています。

大きなクルーザーを使ったスポーツスタイルのカジキ釣りとは違い、与那国島では漁船に乗り込みカジキを狙います。

船を出してくれる船頭は、毎日カジキを狙った漁をするまさにカジキ釣りのプロ集団。スタイルにこだわらず、とにかくカジキを釣ってみたいという方は与那国島がオススメです。

シーズン関係なく通年カジキを狙うことができるのも与那国島の魅力ですね。

一瞬でカツオやマグロが釣れる豊かな海

キメジ カジキ釣りエサ
与那国島では、ライブベイトを使ったトローリングでカジキを狙うのが一般的です。

餌となるカツオやマグロは、潜行板とタコベイトを使えばすぐに掛かってきます。

イルカやクジラがライブベイトに食いついてくる?!

一気にラインが滑り出した!

カジキ釣り
ライブベイトを流し30分程待つと、「ブンッ!」とゴムが切れる音と共にジィィーとリールが鳴ります。

さっそくキタゾ!と船内に緊張感が走ります。

中島船頭の合図でドラグをストライクへ、船は一気に加速してフッキングを試みますが……。

イルカの仕業だ!

与那国島 カジキ
残念ながらフックアップせず。リールを巻いて回収すると、それについてイルカが泳いでくるではありませんか!

与那国島は、イルカや小型のクジラがライブベイトに食いついてくると予習はしていたものの、初めて経験するとテンションが上がります。

船頭曰く、ゴンドウクジラの仲間はフックアップしてしまうこともあり、かなり厄介らしいです。

FADs(パヤオ)を移動して、イルカやクジラから逃げること2時間

カジキ釣り
その後もイルカやクジラの猛攻が続き、FADs(パヤオ)と呼ばれる浮き漁礁を転々と移動する展開に。

イルカにテンションが上がったのは最初だけ、お願いだから付きまとわないでくれ‼️

ついにブルーマーリンがヒット!激闘開戦だ

静かなFADsでその時が来た

与那国 ブルーマーリン釣り
3回目の移動で鳥山が立っていないFADsにやってきました。

どことなく静かで、なにかが起こりそうな予感がします。

相変わらず一瞬で釣れるカツオを餌にして流すと、僅か10分でブンッ!とゴムが切れ、ジィィィーとリールが鳴ります。

ストライクにレバードラグを入れ込む!

カジキ釣り ファイト
僕にはこの時点でカジキか鯨類か分かりませんでしたが、祈るようにレバードラグをストライクへ入れ込みます。

同時に中島船頭が船を走らせフッキングをします。竿がギュンッとしなり、もの凄い速度でスプールから糸が出ていく。

掛かった!ヒットした!!カジキだ!!

ファーストランは250m!そしてジャンプ!

カジキ釣り ファイト
ヒット後のランはナイロンラインを全て出した頃に止まり、カジキまでの距離は約300mといったところでしょうか。

トンガの時より早く落ち着いてくれた印象を受けながら、リーリングを開始します。

はるか彼方、波の合間からカジキが跳ねているのが見えます。凄い、凄いぞ!最高だー!

カジキを怒らせずに距離を詰めていく


糸が緩まないことに細心の注意を払いながら、リールを落ち着いて巻きます。

中島船頭の的確な指示と船のコントロールのお陰で、ゆっくりとカジキとの距離を詰めることができました。

リーダーキャッチ!でも喜べない……ここは与那国島だ

船べりで何度も抵抗するカジキ!デカいぞ

カジキ釣り
40分ほどのファイトでリーダーが見えてきた!と思った瞬間、カジキが左へ横っ走りを始めます。

潜るな!跳ねるな!と祈りながらも、暴れている時のカジキにはなにもできないのでただただ耐えます。

こうしたやり取りを船べりで何度もしながら、やっと中島船頭がリーダーをキャッチ!僕は心の中ではヨッシャーと叫んでいましたが。

ココは漁師の島『与那国島』です。水揚げしてなんぼ!最後漁協に揚げるまで油断できません!

これがブルーマリンと呼ばれる所以

カジキ釣り ランディング
銛を突き刺し、ビルをロープで捕り、こん棒でカジキの頭を叩きます。

すると、魚体が何とも表現しがたい色に発色します。文字に起こすとすれば“コバルトブルー”

死の直前に見せてくれた圧巻の色。一生忘れられない光景です。

カジキ釣り
中島船頭と2人掛かりで船に引き上げようと試みますが、魚体が重すぎて力足りず。

どうしようかと考えていると、カジキが最後の力を振り絞って大暴れ(汗)

船に飛び乗るような形で入ってきました。それはもうヒヤリとしましたが、中島船頭が冷静かつ素早くにカジキの角を押さえつけ、惨事にはならずにすみました。

侮るとカジキは本当に危険だなと痛感する一コマを経て、港に帰港しました。

人生最大の魚を釣り上げた

与那国 200キロ カジキ
2mを超すウェールズキャット、200ポンドオーバーのアリゲーターガー、277cmのスタージオン、175kgのメコンオオナマズ……

いろんな巨大魚と出会ってきた中でも最大魚となったこのカジキは、全長は4mを超え、体重は210kg!

漁協の方にクレーンで吊ってもらった時は言葉もでませんでした。

家族と親戚で美味しくいただきました


水揚げしたカジキは、中島船頭や漁協の方に解体していただき家族へ発送することに。

もちろん、210kgの巨体を食べきれる訳もなく、残りは熊本県へ出荷されていきました。

言うまでもなく、自分で釣ったカジキの味は格別です!

お世話になった与那国島の釣り船『勝丸』


最後になりましたが、今回お世話になった与那国島の遊漁船『勝丸』をご紹介させていただきます。

大阪出身の中島さんは若い時にカジキ釣りにハマり、世界中でカジキを追いかけたそうです。

世界を渡り歩いて得たカジキ釣りの経験と知識をもとに、最高のカジキ釣りを案内してくれます。

僕のように高価なタックルを持てない人にも、レンタルタックルで対応してくれますよ!

スピニングマーリンもOKなのでカジキを釣ってみたい方は、ぜひ『勝丸』を尋ねてみてくださいね!
撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。

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