【バス釣り】ラインスラックはルアーを“生き物”に変える魔法だというお話し(ラインスラッグ)

2021/04/09 更新

ラインスラックは日本語になおすと”糸ふけ・ラインのたるみ”のこと。ラインスラックの重要性に気付いている人とそうでない人では、釣果が劇的に違うといっても過言ではありません。今回はラインスラックの重要性について詳しく解説していきます。ラインスラッグと言われることが多いですが、正しくはラインスラック(Line slack)です。

アイキャッチ・記事内画像撮影:ビックリマン高田

初心者が釣れる“ビギナーズラック”には理由がある

スピンキャストリールを使う子供
出典:pixabay
「上手くアクションができない女性や子供、さっき釣りを始めたばかりのビギナーの方が釣り経験者よりも釣れる」といった話しを聞いたことはありませんか?

それは、ルアーを放ったままラインをダルダルにして、意図せずラインスラックを作っているからに他なりません。

釣り経験者は“アクションする事”を覚えると、ルアーを動かそうと不必要にラインテンションをかけてしまいがち

高田
時としてその“動かそうとする人間の意思”が、バスを遠ざけるマイナスの要因となっているのです。

そもそもラインスラックとは


ルアーフィッシングに多いカタカナ用語ですが、日本語になおすと”糸ふけ・ラインのたるみ”のこと。


ラインを引っ張ることでたるみはなくなります。つまりロッドを煽り、ラインを張りすぎてしまうと、ラインスラックは使えなくなります。

そして、ラインスラックの重要性に気付いている人とそうでない人では、釣果が劇的に違うといっても過言ではありません。

高田
※ラインスラッ「グ」と記載される事が多いですが、正しくはラインスラッ「ク」(Line slack)です。

なぜラインスラックが重要なのか?

たるませることで得られるメリット、張りすぎることで起こりうるデメリットを見ていきましょう。

ラインスラックは“違和感”を消す


バスは時として、動くラインの存在を“違和感”として認識します。

張ることでラインが見えたり、ラインが水を切る音で“違和感”が生まれ、それがバスの警戒心を高めてしまう要因となるのです。

ラインをたるませることで、その存在感が薄れ、バスにも違和感を与えにくくなります。

引っ張りすぎるとルアーが“不自然”に動く


ルアーにはもっとも“魚らしく泳ぐ”適正なリトリーブスピードがあります。

ラインを張りすぎる(リトリーブスピードが早すぎる)と、ルアーは過剰で不自然な泳ぎをしてしまいます。

ラインスラックをつくることで引っ張る力を抑え、より自然な遊泳姿勢を演出することができるのです。

水の流れ・重力に逆らわない=ナチュラル


ラインにテンションをかける事で、ルアーは水の流れよりも早く動いたり、流れに逆らって動きます。

ところが自然界でバスの捕食対象となる餌は、そんな動きをすることはありません。

流れに逆らって泳ぐ小魚もいますが、流れの中を猛進する小魚はいませんし、必ず水流の影響を受け、フラついたり流されたりします。

ラインを弛ませることで、ラインそのものが流れや重力に引っ張られ、より自然に近いアクションを演出することができます。

 




ラインスラックを使ったテクニック

ルアーフィッシングにおいて使われているテクニックの多くはラインスラックなしではできません。

ラインのたるみ感を意識することで、“より自然に迫る”テクニックを見ていきましょう。

ほっとけ(放置)


”ほっとけ(放置)”釣法はラインスラックを究極まで使ったテクニックといえます。

フロロカーボンラインを用いてラインをたるませながら完全に沈めることで、ラインの存在感を極限まで消すテクニックです。

ルアーは水の流れで自然に動き、頭の良いバスにも口を使わせます。

ドリフト


川といった流れのあるフィールドで、ラインを流れに漂わせるテクニック。ラインスラックの出し方、テンションの掛け方によって差が出るテクニックでもあります。

基本は流れと同じスピードでルアーが流れるようにラインスラックを使うのがコツと言えるでしょう。

ラインを張ると食わない魚もバイトに持ち込める釣法です。

フォール

自然と行うアクションのフォール。これもラインスラックを使った釣りの一つと言えるでしょう。

完全にラインからテンションを抜くフリーフォールと、任意のテンションを掛けながら行うカーブフォールがあります。

トロ巻き(たるませ引き)

撮影:TSURIHACK編集部
ラインをたるませながら巻物を巻くトロ巻きもラインスラックを使った釣りのひとつです。

ラインを弛ませて巻くことでよりルアーがナチュラルに泳ぎます。

水や流れの変化にも機敏に反応するため通常のタダ巻きよりも、よりバイト数を増やすことができます。

ラインを張ることで生きるテクニック

ただし、全てのルアーにおいてラインをダルダルにしておけば完璧という訳ではありません。

ラインスラックを作る・無くすこと、そしてそのメリハリを意識することで生きるテクニックを紹介します。

トゥイッチ・ジャーク

ラインを瞬間的に張ることでルアーが左右に飛びながらアピールします。

糸ふけをロッドを煽ることで瞬間的にルアーを動かすことができるのでリアクションバイトを誘発させたり、フラッシングでバスを寄せたりする事ができます。

ミドスト

ミドストはラインふけを叩くことで移動距離を抑えながら魚にアピールしつづける釣方です。

常にラインを張ったり緩めたりを繰り返す動きは、深いバイトが出ることが多く、違和感を与えないアクションのひとつと言えます。

シェイキング

ワームを震わせるシェイキングもラインスラックを張る釣りです。

たるんだラインを震わせることで微細な振動と動きを演出できます。

“ラインスラック”をコントロールできるアングラーへ

ラインをダルダルにして釣った3kgアップ。ラインスラックの釣りで仕留めた魚
ラインスラックをコントロールできていないアングラーは、どのくらいの強さやスピードでロッドを動かすか、どれくらいのスピードでリールを巻くか、といった点に目が行きがちです。

それは、ロッドアクション・リトリーブスピードという用語に囚われているせいなのかもしれません。

ですが、一番はじめにルアーに力を加えて(動かして)いるのはラインです。

“ラインを操る・ラインスラックを操る”という意識を取り入れるだけでも、今まで引き出せていなかった“生命感”をルアーから引き出す事ができるでしょう。

ラインスラックを使った釣りを覚えるなら

ラインスラックを使ってルアーを操作を覚えるなら、比重が高くて沈む(重力に逆らわない)フロロカーボンラインがオススメです。
高田
おすすめのフロロカーボンラインはこれ!

ITEM
クレハ シーガー R18 フロロリミテッド

ライタープロフィール

海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。

国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。

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ビックリマン高田

高田雄介(ビックリマン高田) 全国47都道府県を全て釣り歩き、現在のホームグラウンドは海外。 淡水海水、大物小物問わず魚が大好きです。 皆様に魚の魅力や、釣りの楽しさを全力でお伝えします。

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