一木花漣「結局は自分で動かないとなにもつかめない」“コロナ禍”を生き抜くアングラーズアイドルの理想と現実【はたらく釣り人 Vol.4】

2021/04/05 更新

釣りを生業とする、あらゆる人物に触れながら、哲学やプロフェッショナルな姿勢を深堀りする連載企画『はたらく釣り人』。第4回目は一木花漣。第11代目・アングラーズアイドルに選ばれた彼女ですが、コロナの影響により仕事に恵まれなかった1年だったそうです。そんな彼女は2020年をどう生き抜いたのか?Youtubeで話題となった、“大胆で気持ちいいフルフッキング”のイメージとは少しかけ離れた、彼女の繊細な一面に触れてみました。

 

一木花漣
 

Chapter 1

 

バイクショップ出身

異色のアングラーズアイドル

 

出身は熊本で、山と海に囲まれた環境で育ちました。父がアウトドア好きで、3家族合同でキャンプしたり。そんな幼少時代でしたね。中高はバレー、水泳、バスケ、バドミントンと……とにかくあらゆることに挑戦してきました。父がバイク好きだったことに影響を受け、18歳になったときに大型の免許を取って、高校卒業後は地元のバイクショップに就職しました。

一木花漣
 

ー 釣りをはじめたのはいつごろですか?

しばらく整備担当として働いていたんですけどね。「人生一度きりだし」と思い立って、兼ねてから夢であった役者の道に挑戦するため、東京へ移住しました。そこで役者仲間に連れて行ってもらったのが、バス釣り。本格的に釣りを始めるターニングポイントだったかな。初めて釣ったバスはリザーバーでの38cm。そこからのめり込むようにハマって、休みの日はほとんど釣りに行っていました。

 

一木花漣
 

ー 『第11代目アングラーズアイドル(2020)』という経歴をお持ちですね。志したきっかけは?

「これだ!」って思うと、とことんやり込みたいタイプなんですよ。ここまで好きになれるんだったら「釣りを仕事にできたら最高だなぁ〜」と。そんなことをぼんやり考えていたときに、フィッシングショーでアングラーズアイドルの存在を知ったんです。そのときはまだプロダクションに所属(現在は独立)していたのですが、とくにバックアップはしてくれず(笑) 自力で1年間、“自己アピール”に奔走していました。みなさんの応援をいただいて、ありがたいことにグランプリを受賞できた。あのときは本当に嬉しかったです。

 

一木花漣
 

Chapter 2

 

希望と失望

 

ー 「2020年は飛躍の年」そう思っていた矢先、“コロナ禍”という理不尽に見舞われてしまったわけですね。

「さぁ、これからだ」って意気込んだタイミングで、決まっていた仕事が全てなくなって。5月の大会も中止、撮影も「リスケします」と言われ、いつになるのか先の見えない状況でした。当然といえば、当然ですけどね。ただここまで長引くとは予想していなかったので、気づけば仕事もないまま上半期が終わってしまった。その頃になってようやく「あれ、ヤバくない?」と、段々と焦りが出てきました。

 

一木花漣
 

ー 仕事をしたいのに、できない日々が続くのはツライと思います。

もともとアングラーズアイドルに応募したのも、「釣りに関する仕事につきたい」という想いからでした。アングラーズアイドルとして活動しながら、1年間いろんな人と会い、自分が釣り業界でどんな仕事ができるのか、ゆっくり見極めていきたいなと思っていたんです。でも、仕事はおろか人と会うこともままならない。ドン底にいたときに、「(仕事)大丈夫? 動画でも出てみる?」と、声をかけてくれたのが加藤さん(株式会社ジャッカル・会長)でした。

 

一木花漣
 

ー それが一木さんの代名詞でもある、“フルフッキング”が生まれる動画だったのですね。

ありがたいことに、動画もバズらせていただきまして(笑) もちろん声をかけてくれた加藤さん、出演させてくれた秦さん(秦拓馬さん)のお力があってこそだと思っています。自分のYouTubeチャンネルを本格的にスタートさせるきっかけにもなりました。

 

ー やはり仕事において大事なのは、人と人との繋がりなのかもしれませんね

そうですね。加藤さんに声をかけてもらわなければ、去年は仕事“ほぼゼロ”だった可能性もあります。そこで秦さんにもお会いして、今後のこと、YouTubeチャンネルを開設しようと思っていることを相談しました。第一線で活躍している人たちを間近で見て、「結局は自分で動かないとなにもつかめない」ということにも気付かされたんです。琵琶湖で収録を終えた後、すぐにその足で借金してPCを買って、動画編集についても勉強をはじめました。

 

一木花漣 タックル
 

一木花漣
 

ー YouTubeチャンネルをはじめてみて、反響や感じることはありますか?

よくも悪くも、自分が発信したことに対して反応があることは面白いですね。心温まる言葉も辛辣なご意見も……どちらもいただきます(笑) まだまだ勉強中です。続けていくことの大事さというのもあるので、地道に自分のペースで更新していくことを大切にしています。

 

一木花漣
 

Chapter 3

 

読めない未来をどう生きるか

 

ー 目標にしている人や尊敬する人は?

秦さんには本当に感謝しています。路頭に迷っていた私の背中を押してくれた人です。YouTubeチャンネルを開設しようと思ったのも、「どうなるかわからない今だからこそ、自分で稼げる“土台”をしっかり作らないと続けていけないよ」という、秦さんの一言が大きかったと思います。YouTubeに関するノウハウ(動画編集のコツ、ネタの選定など)も惜しげもなく教えてくれる人で。動画ではエンタメ性が高いことをしながらも、じつは釣りの技術もめちゃくちゃ高いという……ホントに偉大な人です(笑)

 

一木花漣
 

ー これから挑戦したいことや、今後の展望についてお聞かせください。

新しい釣りに挑戦したいという気持ちは常にあるのですが、プライベートも含め、極めたいのはやっぱりバス釣りですね。船舶免許の取得とレンタルボートの装備一式も準備したので、とことんやりこみたいなと。ボートでカスミ水系や七色ダムで釣りするのも楽しそうですよね。車で釣り旅に出るなんてのもいいかもしれません。まだまだ安心できない日々が続いていますけど、今はただ、とにかく与えていただいた仕事や自分にできることを、ひとつひとつ精一杯にやっていきたい。

 


 

ー さいごに。応援してくれるファンの方々に一言お願いします。

ロケもままならないような1年間でしたが、応援してくれる皆様には本当に感謝しています。「いつかお会いしてお礼を言いたい」、そう思っている毎日です。今の状況が明け、何も心配なくみなさんが集まれるようになったら、真っ先にイベントを開きたいと思っています。まだまだ未熟な一木ですが、これからも温かく見守ってくれたら嬉しいです。

 

Photo_Kenichi Kurosaki
Text_Masashi Takeda

 


一木 花漣(いちき・かれん)
第11代目・アングラーズアイドル。『秦拓馬☆俺達。チャンネル』の動画で見せた、“フルフッキング”が好評バズり中。自身のYouTubeチャンネルでもバスフィッシングを中心に精力的に活動。元バイクショップ店員という、異色ともいえる経歴の持ち主。1992年生まれ。熊本県出身。

YouTube:一木花漣のフルフッキング TV
Twitter:@ichi_102492

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TSURI HACK編集部

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