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レンタルボートの魚探について。必要な装備・各メーカーごとの特色の違いなどを解説!

レンタルボートにおける魚探の基本を解説します。魚探の表示機能(2D、クリアビュー、サイドビュー、3D魚探)についてそれぞれ何を表示しているのか写真付きで解説。また、活用方法などもご紹介。さらに魚探メーカーごとの特徴やおすすめモデルをご紹介いたします。

目次

レンタルボートで使う『魚探』について

レンタルボートで使う魚探の基本

こんにちは、ikahimeです。今回は、レンタルボートで使う魚探の基本についてお話していきたいと思います。

ikahime
魚探の簡単な見方や選び方などをご紹介していきます。

魚探の役割

水深&水温チェック

水深&水温チェック

もっとも基本的な情報としては水深&水温のチェックですね。

とくにマップ付きの魚探だと等深線が分かるため「同じ深さを攻める」という時は魚探が無い場合と比べて圧倒的に効率が良くなります。

地形の把握(硬さなど)

地形の把握(硬さなど)

魚探があればボトムの硬さを把握することができます。カラー魚探の場合、硬さの違いが「色」で表示され、ボトムが硬いとボトムのラインが分厚く映り、逆にボトムが柔らかいと薄く映るという仕組みです。

基本的には泥底のエリアで、一部ハードボトムになっている場所(フィーディングエリア)を探したりもできます。

ベイトフィッシュの有無

ベイトフィッシュの有無

魚探があることでベイトフィッシュの有無を確認することができるのも大きな武器。写真(右)はベイトの群れが映っている状態です。(おそらくわかさぎ)

バスとベイトが必ずリンクしているわけでは無いのですが、攻めるべきレンジ(深さ)の参考になったり、魚っ気のあるエリアかどうか? などの情報を得ることができます。

バスが居るかどうか

魚探 魚の写り方バス(魚)の有無を知ることができるのも、魚探のいいところです。しかし、魚種を判定するのがなかなかコツと経験が必要です。

それは、どんな魚が映っても「魚っぽい波形」に映るから。魚探に映った大きさや匹数、レンジ、場所などで総合的に判断します。

ちなみに魚はもっともわかりやすい波形としては「へ」の字に写ります。(写真参照。)

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ただし写真の「へ」の字はデカすぎるのでバスではなさそうです。(汗)

魚探の構成・必要なもの

本体

魚探本体

魚探本体は液晶画面です。私のechomap95svは9インチ。基本的には立って釣りをすることが多いので、画面とアングラーの距離が結構離れます。そのため、画面は大きければ大きいほど見やすいです。

魚探 画面分割

さらにいろんな機能を画面分割で表示することがほとんどですので、なおさら大画面が有利です。とはいえ、あまり大きすぎるとキャスト時にぶつけてしまったりするリスクも増えます。

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個人的には9インチは最低ラインだと思っています。可搬性と見やすさのバランスに優れています。

振動子

振動子

こちらが振動子(しんどうし)という部品です。平たく言えば「センサー」ですね。ここから超音波を発信し、跳ね返ってきた情報を画面に表示するのが魚探の基本的な仕組みです。

振動子が別売りという魚探もありますので、購入時には振動子付きかどうかをしっかり確認しておきましょう。

振動子ポール

振動子ポール

振動子は「振動子ポール」と呼ばれる部品で水中に入るように固定します。私はホームセンターでアルミ角パイプを購入して自作しました。

マウント

魚探 RAMマウント1.5インチ

マウントはRAM1.5インチを使っています。スタンダードと言えるマウントで、ほとんどのアングラーがRAMマウントでシステムを組んでいますね。(むしろ他のマウントは見たことないです)

ラムマウント RAM-101U RAMマウントセット ラウンドトップ 1.5インチボール

バッテリー

岡田商事 AZブランド 12V20A鉛バッテリー

バッテリーは岡田商事 AZブランドの12V20Aの鉛バッテリーを使っています。画面が大きく消費電力が大きい最近の魚探でも1日持ってくれます。

魚探 バッテリー 置き場

バッテリーはボートの先端のデッドスペース、またはハイデッキの下に置いています。

魚探の画面表示ついて

ikahime
一口に『魚探』と言っても、昔ながらの2D表示、ダウンスキャン系、サイドスキャン系など様々。ここではそれぞれの違いについて解説します。

※選ぶ魚探の機種によっては、対応していない表示方法もあります。

2D

2D魚探

まず魚探の基本である2D魚探の表示についてです。「振動子」と呼ばれる機器を水中に入れてそこから超音波を発信し、跳ね返ってきた情報を表示しているのが「2D魚探」です。

跳ね返ってきた情報を順次画面に表示し、それが右から左にスクロールしていきます。画面の右に行くほど「現在」であり、左へ行くほど「過去」になります

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魚探の左右は時間軸を表します。つまり2D魚探は、常に「過去」の情報を表示しているよ。

ダウンスキャン・ダウンイメージ・クリアビュー

クリアビュー(ダウンスキャン・ダウンイメージ)

2D魚探よりも、写実的に水中の情報を表示してくれる機能がクリアビュー。他社ではダウンスキャン・ダウンイメージと呼ばれる機能です。

例えば水中の立木などを写すと、より「木」っぽく映ります。2D魚探では「木」なのか「ベイトフィッシュ」なのか、勘と経験から判断する必要がありましたが、クリアビューによってよりビギナーにも分かりやすい表示が実現されていると言えます。

クリアビューで写すロープ&ブイ

沈んだロープとブイを写してみました。かなり写実的に映っていて分かりやすいですよね。

サイドスキャン・サイドビュー

サイドビュー(サイドスキャン)

ボート左右の情報を広範囲に表示してくれるのが「サイドビュー」(サイドスキャン)と呼ばれる機能。※メーカーによって名称は変わります。

両側に翼を広げてスキャンするイメージで、“上から見た図”(俯瞰図)が表示されています。広いフラットエリアでベイトの群れなどを探すのに適しています。

3D魚探・ライブスコープ(リアルタイム)

そして最近流行りの3D系のリアルタイム魚探。例えばガーミンだったら「ライブスコープ」と呼ばれるものがそれに該当します。これは前方方向のリアルタイム情報を表示できることが今までの2D魚探と大きく異なる点です。

今までの魚探は“上を通ったところ”を順次表示していくというものでしたので、革命的なデバイスです。

ikahime
専用の高価な振動子が必要になります。

主な魚探メーカーごとの特徴

各魚探メーカーごとの特徴をまとめます。商品リンクは現時点でのおすすめモデルです。

みなさんが購入を迷った時に、

ホンデックス

出典:楽天市場

ホンデックスの強みは、安定した見やすい2D魚探画面を表示してくれること。さらに、国内メーカーという安心感があります。

ホンデックスの特徴

  1. ・ノイズが少なく安定した表示
  2. ・防水性能も優れている
  3. ・GPSの精度が非常に高い
  4. ・等深線も含めたちゃんとした精巧な地図がプリインストールされている

ガーミン

出典:楽天市場

CHIRP(チャープ)と呼ばれる機能によって、クリアビュー、サイドイメージといった先進的な魚探映像を見ることができます。

さらに、リアルタイムで水中の様子を表示可能な「ライブスコープ」が有名です。

ただしライブスコープは高額な専用振動子が必要となります。(私は未導入です)

ガーミンの特徴

  1. ・タッチパネルで操作が楽チン
  2. ・WiFiを使用してネットワーク接続が可能
  3. ・map情報を保存するmicroSDカードが挿入できる(機種による)

また、「クイックドローコミュニティ」と呼ばれるクラウドサービスを利用して、先人たちがアップロードした等深線をダウンロードして使うことができます。

ikahime
ActiveCaptainと呼ばれるアプリでスマートフォンやタブレットに魚探画面を表示することも可能。ガジェット好きにおすすめですね。ハードウェア的な完成度が高く、落ちたりせず安定した稼働をしてくれます。

ハミンバード

出典:楽天市場

サイドスキャンが一番綺麗に映ると言われており、魚を確認することも可能だそう。その他、「MEGA IMAGING」と呼ばれる振動子が搭載され、その綺麗さに磨きをかけています。(魚の尾ひれまで判別可能らしい)

メガ360イメージングと呼ばれる、自船から360度まわりの沈みものを広範囲に表示する機能も有名ですね。

ローランス

出典:楽天市場

筆者はローランス魚探にまったく触ったことがないのであまり語れませんが、一般的に言われている特徴は以下。

ローランスの特徴

  1. ・GPSマップ精度が高い
  2. ・マーキングの操作性が良い
  3. ・ダウンスキャンが鮮明

また、ダウンスキャン画像で魚だけを色分けする『フィッシュリビール機能』も初心者には非常にありがたい機能ですね。

ikahime
各メーカーで強みがそれぞれ。そのためバスプロは各メーカーの魚探を組み合わせて使っています。

さいごに。私の魚探遍歴とレビューをご紹介

HONDEX HE-57C

HONDEX HE-57C

まず、私の魚探歴についてご紹介。

長いことHONDEX HE-57Cというエントリーモデルを使用していました。4インチのポータブル魚探ですね。コンパクトで可搬性に優れており、カヤックフィッシングなどで使用されている方が多いモデルです。

画面が小さすぎるのと、地図機能(GPS)がないのでそこが不満でした。

ですが、基本的な2D魚探の機能は上位機種と遜色ないもの。(上位機種と並べて表示したところ、取れる情報量としては遠からず近からずでした)シンプルなだけに、逆に迷わず魚探のベーシックなイロハを学ぶことができます。

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とはいえ、必ず上位モデルが欲しくなりますので、個人的には最初からある程度良いものを選ぶことをおすすめします。

HONDEX HE820-bo

HONDEX  [HE820-bo]

次に購入したのはHONDEXのHE820-boと呼ばれるモデル。2016年のHONDEXフラッグシップモデルで、友人から格安で譲ってもらいました。

8.4型と大画面なので、HE-57C時代よりも情報量を増やすことができます。

HONDEX  [HE820-bo] ワイドスキャン

HE-57Cで表示していた2D魚探はもちろんのこと、マップ機能、その他別売りの振動子を購入することで「ワイドスキャン」と呼ばれる機能が付いています。

ikahime
ワイドスキャンは、2D魚探よりも写実的に情報を表示してくれる機能です。上は試しに橋脚を写してみた図。(左)

GARMIN echomapplus 93sv

GARMIN echomapplus 93sv

お次はGARMINのechomapplus 93svです。並行輸入で購入しました。国内で多く流通しているechomapplus 95svとマップ違いのモデルです。HE820-boと併用する形で使っています。

GARMIN echomapplus 93sv + HONDEX HE820-bo

冬場は両方の魚探を同時に掛けて、より多くの情報を得るようにしています。メーカーごとに写り方に癖があり、2台同時に写すことで正確性を高める目的です。

ikahime
夏場は魚探2台を準備するのは面倒なので、GARMIN1台で済ませています。

魚探でより深いバスフィッシングライフを

「魚探があれば釣れる!」というものではありませんが、「魚探が無かったら釣れなかったのでは?」と思ってしまう魚が居るのも事実です。

プロのように細かいところまで魚探を読み取れなくとも、水温や水深、地形変化を把握できるだけで十分な戦力となりえます。

より多くの情報が取得できるようになるため、思考が深まるので釣り自体が楽しくなる……そんな釣具です。一方で、情報過多になるあまり、振り回されないように注意が必要とも思います。

 

撮影・文:ikahime

ライタープロフィール

ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。

 

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