ラバージグはデカバスキラー
できる限りコストを抑えて釣りを楽しめないか?
常にそんな考えを抱いている、TSURI HACKライターの小林です。
そこで今回は、昔から「デカいバスが釣れる」と言われるルアー、ラバージグの自作方法をご紹介。
またこうしたラバージグの自作方法は、バス釣りに限らず海用ルアーにも応用できます。覚えておいて損はないですよ。
自作ラバージグの材料や工具
① ジグヘッド
先ず用意するものはジグヘッド。
今回ラバージグを自作するために使ったジグヘッドは、ラバーが溶けてしまい使わなくなっていたジグのヘッド部分。
ファインラバーだと経年劣化で溶けてしまったり、シリコンラバーでも知らずのうちに切れて薄毛になってしまったり……。
そうなってしまったジグを再利用するという意味でも、自作(リペア)をする価値は十分です。
自作の良いところは自分好みのジグヘッドでカスタムできるところ。
フットボールタイプのジグヘッドや、スモラバ用の軽めのジグヘッドなど、自分の愛用しているジグヘッドを用意すると良いでしょう。
②シリコンラバー
次に用意するのはラバー。ファインラバーも良いのですが、僕はシリコンラバーの方が好み。そんなわけでシリコンラバーを用意。
釣具屋さんの自作コーナーに置かれていたりします。太さ、カラーバリエーションも豊富なので、自分好みのスカートを選んじゃってください。
③ステンレス線
ジグヘッドにシリコンラバーを巻きつけるための針金を用意。
ホームセンターに行けば、太さや材質など様々なものがありますが、今回はダイソーで購入。
強度は必要はないため、「細めのほうが融通が効くだろう」ということで、中でも一番細かった0.28mmを選択してみました。
④プライヤー
針金を巻くためのプライヤーも必須。釣りをしているのであればこの手のプライヤーは持っていると思いますのでそれで十分です。
⑤シリコンチューブ
あると便利なこの手のチューブ。最終的には外してしまいますが、シリコンラバーをジグヘッドに仮止めする時に使います。
たまたま手元にワーム用の熱収縮チューブ(6mm)があったので使いました。ホームセンターに売っているような通常のシリコンチューブで代用できます。
ラバージグを自作しよう
ステップ①:シリコンラバーにチューブを入れる
先ずはシリコンラバーに仮止め用のチューブを通します。これがあるのとないのでは、作業のしやすさに雲泥の差が出ますので、あるのがベスト。
手っ取り早く手に入る輪ゴムでもできないことはないのですが、輪ゴムでは作業がしづらかったので個人的にはあまりオススメはできません。
ステップ②:仮止めする
ジグヘッドにラバーを通して仮止めです。フックにチューブを通すだけです。
チューブを通したら、ラバーを偏りなく均一に割り振ります。
ここに針金を巻きつけて8割完成になるので、丁寧に仮止めしておきましょう。
ステップ③:針金で固定
針金を作業のしやすい長さにカットします。0.28mmでは流石に細かったので、4重にして使ってみました。
ジグヘッドの根っこに、グッと針金を巻きつけたところ。この時に仮止め用のチューブは緩くなって簡単に外せるようになります。
余っている針金部分をカットし、プライヤーである程度締め込んだら完成です。
あまり強く締め込み過ぎるとラバーが切れることもありますが、相当締め込まない限りは切れることはありません。
ステップ④:シリコンラバーを整えて完成
最後にラバーを整えます。両端のラバーのくっついている部分をカットして……
完成です。どうですか? なかなかいい感じに仕上がったんじゃないでしょうか。
試しにトレーラーを付けてみるとこんな感じ。うむ。良い。これで魚釣りたいです!
補足:ちょっとラバーが足りない場合は……
シリコンラバー1枚ではちょっと足りない。そんな時には2枚合わせてミックス。
ラバーのバランスも7:3ぐらいに調整してみたら、エビっぽいカラーになりました。これは早く使ってみたい。
自作したラバージグで釣る楽しみができました
ということで、今回はラバージグの自作方法をご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
自作に限らず、ラバージグやスピナーベイト、チャターブレードの修理としても覚えておくと何かと便利なこのワザ。
ラバーが劣化して使わなくなってしまっていたルアーを復活させるということでも、一度トライしてみると良いかと思います。
また、「ラバー」というとバス釣り用ルアーの印象が強いかもしれませんが、真鯛やチヌ、ロックフィッシュを釣るためにシリコンラバーが採用されているルアーも増えました。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。