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ビックリマン高田が解説「超基本です!」バス釣りにおける“風”の効果と重要性とは?

風はバス釣りのおいて味方にもなりますが、時には邪魔者にもなる存在。「風を制するものがバス釣りを制する!」といっても過言ではありません。そんなバス釣りと風について考察していきます。超基本です!

目次

「風」を制するものがバス釣りを制する?

荒れた湖面
出典:PIXTA

風はバス釣りのおいて味方にもなりますが、時には邪魔者にもなる存在。「風を制するものがバス釣りを制する!」と言っても過言ではありません。

高田
そんな“バス釣りと風”について考察していきましょう!

風がバス釣りにもたらす影響

プレッシャーを和らげる

風が吹くと水面が波立ちます。それが魚へのプレッシャーを和らげてくれるのです。

おそらく、ヒシモやゴミ溜まりに似た「カバーのような役割」を果たしてくれるのでしょう。実際に風が吹いたことで、足元付近でのバイトが露骨に増えた、そんな経験もありました。

水を動かす

風が水を動かす

止水域において、風は水を動かす大事な存在。特にシャローエリアでは、風が吹くことで強い流れが発生します。

海水域における潮位の流れのような効果を発揮するので、風の吹き始めなどはバイトが多発することも。まるで潮の動きはじめのように、止まっていた水が動き出すことで、魚にスイッチを入れてくれるのでしょう。

ベイトを動かす

風 ベイト

風が水を動かすことで、ベイトも動かします。それに合わせ、もともと居ついていたバスのスイッチが入る、そんな経験もありました。

弱ったベイトや小さなベイトは、風によって起きた流れに寄せられます。それを狙いバスがシャローへと刺してくるという状況も珍しくありません。

キャストやルアーのアプローチは少し難しくなる

風 キャスト

これは風が吹くことの最大のデメリット。風によってラインが流されたり、ルアーが思う場所に着水しなかったりもします。正確なアプローチは風が吹くことで難しくなるでしょう。

自動的にルアーを動かす材料にもなる

ルアー 風

風が吹くことで、ラインが自然に流されてルアーにアクションを加えることができます。アングラーが操作では出せないナチュラルな動きを出すことができるので、警戒心の高いバスに口を使わせる材料になります。

高田
または「ウインドドリフト」と呼ばれるテクニックを使えば、障害物を舐めるように引いてくることも可能になります。

風表とは?

風表

文字通り風が吹き付ける側。大きい湖などではザブザブと波が打ち付けるようなこともあるでしょう。

風表のメリット

風表のメリットはズバリ、魚を騙しやすくなることです。波風が立つことでアングラーのプレッシャーが消えます。

またベイトが打ち付けられることも多いので、特に大きいバスが捕食モードに入っているようなことも多々あります。

風表のデメリット

湖 風

風表の最大のデメリットは釣りがしづらいことでしょう。ラインは流され、ルアーはまっすぐ飛びません

またあまりにも風が強いと、釣り場へのアクセスそのものが難しくなるというデメリットがあります。突風が吹くような日は安全にも関わってくるので注意が必要です。

風表は巻物の釣りが効果的になる

チッパワ

風表では巻物の釣りが効果的となります。風が吹かないときには強すぎてなかなか釣りづらいルアーたちが活躍してくれます。

ザバザバと波が立つような風表で釣りをすることで強く速いバスフィッシングが楽しめるでしょう。

▼ハードルアーの出しどころについてはこちらの記事も参考にしてください。

風裏とは?

風裏

風が遮られるような場所のことを風裏と呼びます。一般的に風が強い日に好まれるのは風裏です。

風裏のメリット

最大のメリットは釣りがしやすいことに尽きるでしょう。キャストやラインコントロールが平常時と同じ用に行うことができます。

またベイトやバスも流れを嫌い、風裏に避難してきたりもします。風表と比べるとサイズが選べないところはありますが、魚が風裏スポットに溜まればチャンス大です。

風裏のデメリット

風表よりもビッグサイズを釣る確率が低くなる……というのは一つのデメリットです。また釣り人は基本的に風裏を探して釣りをするため、プレッシャーが高くなりがちというデメリットもあります。

風裏ではサイトフィッシングやトップウォーターが効果的になる

ハネモノ

波が立ちづらい風裏では、バスの姿を直接確認しながら釣りをするサイトフィッシングができます。これは風が吹きつける場所では成り立たない釣りですね。

また風がない場所では、ベイトは水面付近まで浮く傾向があるので、そんな時はトップウォーターが効くこともあります。

結局どっちがつれる?

風表と風裏。メリット・デメリットが双方にありますが、結局どちらを釣ればよいのでしょうか?

高田
正直スタイルや好みによりますが……あくまで個人的な持論をお伝えします。

おかっぱりなら「風表」を釣るべし

風裏

おかっぱりはズバリ風表を釣るべきだと思います。理由としてはやはりデカイバスが釣れる可能性が高いからです。

釣りがしにくく感じますが、足場の動かないオカッパリであれば多少の風はアングラー側でカバーすることができます。

もちろん無理は禁物。あまりにも爆風なときは風裏を選択することも必要でしょう。

高田
個人的には風速5mくらいまでは風表を選択します……が安全第一で判断しましょう。

ボートなら「風裏」を釣るべし

風裏

ボートフィッシングの場合は基本的に風裏を選択します。強風の中ではボートそのものが流されてしまったりするので、アプローチがオカッパリに比べてより難しくなります。

また風が強く吹き付ける中でのボートフィッシングは危険が伴います。微風であればプラスに働くこともありますが、常に風裏を探して釣っていくのがおすすめです。

高田
おかっぱりと違い自分自身も流されるので、強風下のボートフィッシングは難しく危険です。

風を味方につけてビッグバスをキャッチしよう

バス

バスフィッシングにおいて風は味方にもなりながら、時に邪魔者にもなります。

風がもたらす効果や、風表裏のメリット・デメリットを把握することによってバスフィッシングにおけるポイントやルアー選択がより深いものになるでしょう。

高田
自然と喧嘩することなく風を味方につけると楽しいバスフィッシングが出来るはずですよ!
本文画像提供:ビックリマン高田

ライタープロフィール

ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。国内の釣行はバスがメインですが、GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。とくに琵琶湖の釣りが得意分野です。年間釣行日数は300日。

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