マガレイとは
カレイは、投げ釣りではお馴染みのターゲットですね。ところでこのカレイ、いろいろな種類があることはご存じでしょうか。本記事でご紹介するマガレイは、投げ釣り以外に船釣りで狙えるターゲットとして知られています。マガレイはカレイの最も代表的な種類で、特に北日本で底引き網による漁獲量が最も多い大衆魚です。
生息域・分布と釣れる時期
北海道の全沿岸、本州では北は青森県から長崎県までの日本海、太平洋沿岸の水深100メートル以浅の海底、特に砂泥地を好んで生息しています。カレイといえばその独特な扁平形状の体型が特徴ですね。こうした海底に暮らす上で進化した体型を持ち、海底に棲む環形動物やエビやカニなどの甲殻類、イカナゴなどを捕食しています。
生態・性質
釣りでは北日本で一年を通じて狙えるターゲットですが、産卵は桜の時期の前後、春先の3月から5月となっていて、産卵前の個体はエサを積極的に追います。よってこの時期は狙い目です。また、東北以南では秋から冬の水温が低下する頃は、冷水系のカレイにとって適水温になり、春から成長した個体が狙えるようになります。
マガレイの見分け方、似ているカレイ
カレイはいろいろな種類がいます。具体的にはマガレイの他、マコガレイやイシガレイ、クロガシラガレイなど釣った場所によって違う種類が釣れます。見た目に大きな違いはありませんが、例えばマガレイはマコガレイに比べて外洋の砂地や砂利底を好み、マコガレイは内湾の泥底、藻場や岩礁帯を好むといった違いがあります。
マコガレイ
マコガレイは食卓でお馴染みのカレイ類のうち、最も味が良いということで知られています。外形上はマガレイなど他の種類と似ていますが、両目の間に鱗があること、背びれと尻びれに黒い条紋がないといった違いがあります。マコガレイは冷水を好むカレイの中では、比較的高めの水温を好むので、北日本以南でもよく釣れます。
イシガレイ
イシガレイは投げ釣りでよく釣れる種類です。生息域は水深100メートル以浅の砂泥底から接岸してきます。稀に汽水域まで入り込むこともあります。成魚は両縁近くと側線付近に石のような形状の骨板がそれぞれ一列見られ、このことで他のカレイ類と見分けることができます。歯ごたえのある肉質が特徴で、刺身や寿司ネタが人気です。
マガレイを狙うタックル
マガレイは生息域が外洋の砂地や砂利底を好むことから、マガレイの数釣りを狙うならオフショア(船)がおすすめです。一定以上の水深があるエリアに適したタックルを準備するといいでしょう。
竿
オフショアから狙う場合、キャスト性能よりも操作性を含む、取り回しや感度の良さを重視するといいでしょう。操作性・取り回しを考えると6フィート前後のロッドが使いやすく、感度の点では先調子で、特殊素材のソリッド穂先、ベリー部からバット部分に十分なパワーを有するモデルがおすすめです。
ダイワ A-ブリッツ カレイ 82 180
自重:95g
継数:2本
仕舞寸法:90cm
錘負荷:25-40号
ソルフィエスタ ドライバーズ カレイ 小突き 165MH
自重:130g
継数:2本
仕舞寸法:97cm
錘負荷:20-35号
プロトラスト 攻覇カレイ 165
自重:145g
継数:2本
仕舞寸法:86cm
錘負荷:30-50号
リール
リールは水深があり、タナ取りが重要ということでベイトリールや両軸リールが使いやすいです。潮流が速いエリアでは一定以上の巻き上げパワーが必要です。、またハイギア仕様など巻き上げが早いモデルを使うと手返しが良くなります。
アオツリ 14+1日本製ベアリング 軽量 6.3:1
自重:210g(ブラック)
自重:215g(レッドブラック)
最大ドラグ力:5kg
アブガルシア アンバサダー レッドマックス船
自重:229g
最大ドラグ力:6.8kg
PE糸巻量(号-m):1-200
仕掛け
外洋では内湾部と比べて潮流や波の影響が大きく、海底付近をタナにしているカレイを狙う上で、仕掛けを速く沈めたほうが有利です。よって一定以上の号数を持つ重いシンカーを用い、一定以上の号数をもつ幹糸とエダスで構成された仕掛けを用いるといいでしょう。仕掛けは内湾部の投げ釣りよりも短く、太いものを選びます。
がまかつ ナノ船カレイ仕掛 FR224 13-5
針号数:13号
幹糸:8号
ハリス:5号
エサ
エサは投げ釣りと同様に、砂泥地に棲む環形動物としてイソメやゴカイの他、イカナゴなどの小魚類に準じてサバやイカの切身を使う釣り師もいるようです。釣行場所や季節、その日の状況によってアタリとなるエサがあるようですから、オフショア釣行の場合は出船前に船長さんに確認してみてもいいでしょう。
マガレイ釣り方のコツ
道糸が潮流で流れないようにコントロールし、軟らかい穂先を利用して仕掛けを小刻みに踊らせて誘う釣り方を用います。こまめに仕掛けのエサをチェックすることも重要です。結構テクニカルでゲーム性の高い釣りになります。
小突き釣り
小突き釣りとは、前述の軟らかい穂先を利用して仕掛けを小刻みに踊らせて誘う釣り方のことです。仕掛けを小刻みに踊らせる「小突き」の程度は、魚の活性、その日の状況などによっていろいろと変える方がいいでしょう。また、ジギングと同じで、定期的に止めたり、小刻みに、大きくといった「小突き」の変化も重要です。
アタリの合わせ方
慣れるとアタリがわかるようになりますが、最初のうちはアタリが取りにくく、時々聞き合わせを入れると良いでしょう。アタっていると感じれば、即アワセを入れます。「怪しい」と思われる場合も同様です。フッキングしなかったり空ハリであっても、誘いになって追い食いすることがあります。
マガレイの絶品料理!
マガレイは食味が良く、様々な調理法で美味しくいただけます。調理法でお勧めなのが塩焼きです。それ以外では煮付けやムニエル、フライにしてもいいでしょう。
塩焼き
カレイの皮の独特の風味を味わいたい方にお勧めの調理法です。塩焼きにすることでカレイの旨味ある上品な食感を堪能できます。身離れが良く、魚の臭みが苦手なお子さんにも人気です。
煮付け
煮付けも定番の調理法です。カレイの白身は醤油出汁との相性も抜群で、みりんなどを加えて甘辛く煮付けると、さらにおいしさが増すでしょう。
ムニエル
上品な白身魚であるカレイは西洋風に調理してもいけます。ムニエルはその代表的な調理法で、塩こしょうと小麦粉をまぶしてソテーにし、バターを加えてこってりと仕上げると良いでしょう。
フライ
カレイは白身魚なのでフライにしても美味しいです。小型のカレイだとフライにすると骨も軟らかくなりますので、お勧めの調理法だと思います。レモンとタルタルソースで美味しくいただきましょう。
マガレイを船から狙おう
マガレイは釣って良し、食べて良しの人気のターゲットです。オフショアからの小突き釣りはアタリがわかりにくく、少しテクニカルですが、カレイ以外にも大型のキスやホウボウなどがゲストに加わることがあり、とても楽しい釣りです。是非、トライしてみて下さい。
Let’s enjoy Brown sole fishing for catch & eat!
釣って良し、食べて良しのカレイ釣りを楽しもう!