メッキ、釣ったら食べますか?
☝︎メッキは食べるために釣るというよりは、ゲームフィッシングのターゲットとして楽しむ傾向が強いですよね。
自分で釣った魚はどんな魚であろうと食べてみたくなる、TSURI HACKライター小林です。
皆さんメッキを釣ったら食べますか? じつは美味しく食べられる魚なんです。
メッキは簡単に釣れるから楽しい!
毎年、夏の終わり頃から初冬にかけて、僕の住んでいる徳島県南部では釣れ続くこの魚。
ルアーへの反応も良好なため、狙っている魚が釣れないなんて時に、ついつい「メッキでも釣るか」なんてことになりがち。とにかくバイトも多いので、釣って面白い魚です。
河川が絡む堤防がポイント
浅場の多い小規模な堤防で釣れることが多く、特に河川が絡んだ堤防がメッキの数が圧倒的に多いように感じています。
今年は優に200匹を超えるほどメッキが釣れまして、まるで管釣りのように楽しむことができました。
渓流ミノーやダート系で
釣り方は渓流用のシンキングミノーで狙うのが定番となっていますが……
僕はダート系のワームを使うようにしています。ミノーだと表層付近しか狙えないのに対し、こちらの方が全層狙えるため圧倒的に数が釣れます。
ジグヘッドはもちろんダートするジグヘッド。メッキ釣りに限らずダート系ジグヘッドでのおすすめはこちら『JAZZ 尺ヘッド』。
ダート性能はもちろん、フックの強度や、コスパは最高です。
超ウルトラライトタックルで
タックルセッティングはぺにょぺにょの超ウルトラライトタックルがおすすめです。
サイズの割に恐ろしいほどの引き味を味わえますので、タックルはライトであればあるほど楽しめます。25cm超えるメッキが掛かった時は、大袈裟ではなくハマチかと勘違いするほど。
メッキの下処理
細かいながらも鱗もあるのでとっておきましょう。あとは頭を取って内臓を処理すればOK。
小型のメッキも多いため、サイズ次第や料理次第で下処理を変えますが、内蔵を取っておけば問題ありません。
広義にメッキと呼んでいますが、メッキとはギンガメアジやロウニンアジなどの子供です。硬いゼイゴがありますので、料理次第では取りましょう。
お腹にトゲがあり、そのまま食べるとこれが口にひっかかります。事前に下処理しておけば安心です。
メッキ料理①:刺身
25cmの良いサイズのメッキが釣れたのでこちらはぜひ刺身で。ということで、三枚におろします。
せっかくなので尾頭付きで綺麗に盛り付けてみました。なかなかメッキを尾頭付きで盛り付ける人って見たことありませんね(笑)
全く寝かせず釣ってすぐに頂きましたので、コリコリしていて歯ごたえがすごい!
個体差があると思いますが、このメッキは非常に脂がのっていたため、甘みもあってかなり美味しかったですね。
刺身の作り方
- 1. 下処理したメッキを三枚におろし、骨を抜き、皮をひきます。
- 2. お皿に綺麗に盛り付けます。
- 3. わさび多めの刺身醤油で。お茶漬けにしてもGOOD!
メッキ料理②:唐揚げ
今年は比較的小さなサイズが釣れることが多いため、そうしたサイズは油で揚げて、骨までいただくに限ります。
骨までしっかりと熱を通したいので、写真のように身に切り込みを。こうすると骨までバリバリと食べられるようになります。
ひと手間ですが必ずやるのがオススメです。
しっかりと片栗粉をまぶします。この時、切れ目を入れた所にもしっかりとまぶすと美味しさが倍増します。
180℃の油でカリッと揚げて完成です。頭までカリッカリに揚げたので骨まで食べられるはず。
シンプルに塩でいただきましたが美味い。
骨がかなりしっかりとしているため、多少骨が口にひっかかったりもしますが、頭までサクサクと食べられます。
唐揚げの作り方
- 1. 骨と身の間に切れ目を入れます。
- 2. 片栗粉をまぶして180℃の油で骨までしっかりと揚げます。
- 3. 塩を振って完成。
メッキ料理③:スイートチリソース和え
次は唐揚げしたものを少しアレンジして、スイートチリソースで和えてみました。
単純にスイートチリソースをかけるだけでも良いのですが、フライパンで熱しながら和えた方がソースがよく絡むため、美味さが倍増します。
こちらもサクサクと頂けますし、スイートチリソースと魚の相性はバツグン。さっぱり塩だけの味付けより、ひと手間加えて中華っぽく仕上げた方が合う気がします。
スイートチリソース和えの作り方
- 1. 唐揚げにしたメッキにスイートチリソースと一緒にフライパンで和えます。
- 2. 野菜や卵などと一緒に炒めてもOK。ボリュームを出すのもいいでしょう。
メッキ料理④:素揚げ(チャーハン添え)
この手の魚は中華っぽいのや、屋台っぽい料理のほうが合うなと思いました。何かに盛り付けてみたくなったので、次は素揚げにしてチャーハンに乗っけてみました。
片栗粉を使っているために、唐揚げは時間が経ったらベタッとしてしまいますが、素揚げなら問題なし。
メインのおかずのというよりは、料理に添える一品として作り置きするのがオススメです。数日は日持ちします。
チャーハンを食べながら、味に飽きたらメッキをサクッと。「俺天才かっ?」と思うほどの美味しさ。
刺身も唐揚げも美味しかったのですが、チャーハンとの絶妙なバランスが最高の味でした。
素揚げの作り方
- 1. 下処理したメッキを180℃の油でしっかりと揚げます。
- 2. チャーハンなどの炒め物などに乗っててどうぞ。
- 3. 作り置きができるので、麺類など何にでものっけちゃいましょう。
メッキ料理⑤:みりん干し
最後にこちらは実験的に作ってみることにしました。メッキのみりん干しです。
メッキはサバやアジほど旨味が足りないた、干物にしてもイマイチだと思いますので、みりんで味を足したモノであれば美味しいだろうという魂胆です。
ということで、醤油と酒とみりんに漬け込みます。
数時間漬け込んだら、水分を拭いてゴマをふりかけます。
今回はすっかりみりん干しの存在を忘れてしまい、10時間は漬け込んでしまいました。はたしてどうでしょうか?
半日ほど干物ネットで干しましょう。
完成したらオーブンで適当な時間焼いて完成です。
☝︎漬け込んだ時間が良かったのか? 干した時間が良かったのか? 焼いた時間が良かったのか? もしくはメッキが美味しいのか?
めちゃめちゃ美味しい。大成功です。身もフワフワと丁度良い。
こちらのメッキは一週間ほど寝かせていたという背景もあるので、もしかしたら旨味が増していたのかもしれません。何にせよメッキのみりん干しはアリです!
みりん干しの作り方
- 1. つけダレに適当な時間漬け込む。漬けた分だけ味が濃く仕上がります。
- 2. 水分を取ってゴマを振る。干物ネットで半日ほど干します。
- 3. オーブンでカリッと焼いて完成。ゴマの風味を味わってください。
まとめ
25cmを超える良いサイズのメッキが沢山釣れれば、他にもフライや煮物などの料理の選択肢は必然的に増えますね。(僕の住んでいる地域では15cmぐらいがアベレージです)
小さなサイズでも工夫次第では非常に美味しく頂ける魚なので、ゲームフィッシングとしても良いのですが、時には持って帰って食べてみるのもありかもしれません。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。