細いと釣れる?太くても釣れる?
世の中には「細糸派・太糸派」で「釣れる・釣れない」といった様々な議論がされていますよね。
ラインの太さと釣果は関係があると思いますか?
今回は、ラインの太さで釣果はどこまで変わるのか? をテーマにじっくりと考察していきたいと思います。
そもそも魚にはラインが見えてるのか
よく3lbラインでも、ギルについばまれた。魚は確実に見えている!
なんて話しもありますよね。
バスがルアーを追いかけてきたのにラインが視界に入った瞬間見切られる……
という経験をしたことのあるアングラーも少なくないのではないでしょうか。
上の写真はフロロカーボンの4号と2号の比較したものですが、人間から見ても細い方が明らかに見にくいですよね。
ですが、状況によって見えやすい・見えにくい・または見えない時もあると思います。
個人的には0.8号(約3lb)くらいから魚から見づらくなると感じています。
糸が太くても食ってくる理由・太くなくてはいけない理由
PEラインの50lb直結でも食うときもある
これは分かるんですが、太糸でも全然釣れますよね?
私は5色巻きPEラインの50lb(3号)の直結。しかもクリアウォーターで釣れた経験があります。
太くて見やすい素材の糸にも関わらず釣れたのはなぜでしょうか?
僕のバスの太糸記録はPE5号+ナイロンリーダー130lbです。ヒラマサタックルで釣りました(笑)
糸の太さに関係なく釣れるのには一定の条件が必要だと思います。
糸が見えてようが見えてまいが関係なく食う瞬間
捕食に夢中で糸が気にならない魚が一定数います。ある意味ルアーやラインなどを全く選ばない簡単な魚ですね。
また早巻きやスピードフォールなどのリアクションで食わせるときは糸が太くても反射的に口を使うことも多々あります。
太くても隠すことができている時
太いPEラインを使うバス釣り、例えばパンチングやフロッグ、トップウォーターなどはこれに当たります。
またフロロカーボンラインを完全に沈めてあげればこれもラインはバスから見えなくなるでしょう。
カバーなどではそもそも細ラインを使えない
切られてしまっては元も子もないですからね。つまりカバー周りの釣りは太糸一択となるわけです。
とある大御所の方も「ベイトリールには最低25lbを巻け!」といったような事をおっしゃられてた気がします。
太糸を推薦するプロアングラーは太いラインで障害物をキチンと攻めろ!というメッセージを示しているのかもしれませんね。
ルアーの種類によっては太糸でも食う
ビッグベイトやクランクなどの存在感や波動の強いルアーだと太い糸でも問題なく食ってくることが殆どです。
フォールスピードが抑えられる
ラバージグなどをゆっくり落としたいときは糸を太くすることによってスピードを調整したりしますね。
糸が細いほうが食う理由・細くななくてはいけない理由
わざわざ切られるリスクのある細糸を使う意味ってあるんでしょうか?
糸を細くすることで嘘のように爆釣することも多々あります。
ルアーを長時間見せる釣りは圧倒的に差が出る
4lbから3lbにラインを落とすだけで、バイト数が1.5倍くらいになったこともありました。
単純に細いからバスから見えにくい、という効果は期待できるでしょう。
クリアウォーターのサイトフィッシングや超ハイプレは細糸が有利
トーナメントプロが2lbや3lbを使うのをよく見ますが、
やはりそれはハイプレッシャーの周りのアングラーのレベルも高い中で口を使わせるために必要だからでしょう。
糸による水切り音を抑えられる
太い糸の水を切る音はアングラーの想像以上に魚に影響を与えます。
糸が細くなることで水切り音を抑えたり、糸が動く波動を小さくできるメリットがあります。
スプーキーなバスを相手にする上で重要な要素です。
そもそも太いラインが使えないシチュエーションがある
そういうときには細い糸を使わざるをえません。
そもそも魚に届かなければ魚は釣れない…のでそのようなシチュエーションではポイントに届くだけの細い糸を使います。
結局の所、細糸と太糸どっちがいいの?
私はズバリ“食わせられる中で可能な限り太い糸”を使います。
ラインブレイクを避けることが前提
ファイトの途中で切れてしまっては魚を逃してしまいます。食わせるのは細ければ細いほど有利ですが、ファイトは太ければ太いほど有利です。
切られない太さを使うのが絶対条件です。
3lbを使うときは切られないコースや状況を選びます。
仮に3lbでも20lbでも食うような状況ならリスクの低い20lbを選びますね。
私もプロが使ってるから◯lbではなく、フィールドの状況や自分の立ち位置(陸っぱりORボート)諸々を考慮し
ラインブレイクをしない範囲で太さを選んでいきたいと思います!
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。特に琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。