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【大阪湾アジングレポートVol.3】外向きの釣り場で良型釣れてます!港内の小アジは少なめ

アジングに精通する藤原真一郎がホームフィールド大阪湾の釣況をレポート。今回は、2020年の秋の釣りを解説します!

目次

アイキャッチ画像提供:藤原真一郎

今年も寒くなって来ました

大阪湾をホームにしている藤原真一郎です。

朝晩、ともすれば寒く冷え込む日も出て参りましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今月の大阪湾の釣況をお伝えしたいと思います!

2020年の秋

2020年10月。今年は台風の上陸が少なく、海もさほど荒れずに秋になりました。

体感的には「雨の日が多いかなぁ」という印象はありますが、比較的海況は安定しており、強く濁ることもないまま秋を迎えたように思います。

気温も下がり、夜釣りではちょっとした防寒も必要になって参りました。

水温は22℃前後。魚にとっては動きやすい季節です。

アジング秋本番!ジグ単もフロートも絶好調!

アジの動向はと言うと、漁港や埋立地の外向きなどの潮通しの良いポイントではアベレージで23、24cm程度のサイズがよく釣れています。

ゴロタ浜などのシャローでも同サイズ、ときおり20cm後半も出るようになって来ました。湾奥では尺絡みも出始めているようです。

ポイントの傾向としては、外向きの潮通しの良いところが狙い目。

潮の通るところでは外灯の明かりが効いていない場所でも回遊が見られるので、アグレッシブにポイントを選んでも良いでしょう。

ただ、満月が近くなったタイミングで釣果に陰りが見られます。そして、満月後1日か2日でよく釣れ出す、というようなサイクルがここ数ヶ月続いています。

これもよくあるパターンです。再度釣れ始めるタイミングでサイズが大きくなることも多いので、気を抜かずに狙ってみると面白いと思います。

今秋の傾向と対策!

秋はベイトの種類が多く、釣れ方にいろんな癖が出る時期です。

先日もバタバタと釣れてはアタリがなくなり、またバタバタと……というような回遊性の強い釣れ方がありました。

そして、そのアジの胃の中から出てきたのはイワシ。大阪湾では珍しい、イワシの稚魚についているアジでした。

“潮”を見つけよう!

ここ最近よく釣れているのは、潮目や潮の流れがしっかりとしたところを見つけて狙うというのがひとつ。ジグ単、フロートともに共通したパターンでした。

そのため、飛距離が必要であることが多く、アンダー1gのジグヘッドで近距離を丁寧に探っても反応がないにも関わらす、1.2~2.2gで沖目に投げるとダートアクションに一撃で食って来ることも。

夏の近距離戦オンリーとはまた違った状況になっています。

フロートでも、やはりアジが沖の潮についていることが多く、飛距離を武器に潮の効いているスポットを探していくのが着実でした。

満潮からの下げ潮時に波打ち際に近いブレイクにアジが溜まることもあるのですが、そうしたパターンには出会えず、沖の潮の効いているところを見つけて自分と平行にリグを流すようなアプローチが功を奏することが多かったです。

ドリフト系のアプローチもグッド!

ジグ単の釣りでもドリフトがハマるときがありました。キャストして着水したら、少し沈めて軽くラインを張り、ノーアクションで中層を流す……だけ。

その釣り方がハマった日が幾度かありました。アクションを我慢するのが難しい釣りですが、そこは「ノーアクションというアクション」と自分に言い聞かせて(笑)

流れに漂うルアーをそぉっと食って来たのを感じ、フッキングに持ち込むのは時間を忘れて没頭してしまう面白さがありますよ。

そんな食い方はバチやアミ、あとはイカやタコの幼生を食べているときによくあります。今回は胃の中まだ見ていないのですが……その辺りの可能性を妄想してしまう食い方でした。

意外に見落としがちな“表層巻き”パターン

以前にも少し触れましたが、ナイトのアジングではフォールやドリフトを多用する中で、表層の巻きもときに効果的なアプローチになります。

最近もきちんと水面を意識して巻くことでバイトが連発するときがありました。

AJカスタム(ダート系ジグヘッド)で釣り方だけを変えて対応していたのですが、コブラのような船型タイプの表層を引きやすいジグヘッドがハマる状況ですね。

今秋のワームセレクション

ワームのサイズに対する反応も、まさしく日替わりです。

私の場合、2inのストレートワームをパイロット&メインワームとして使っており、それへの反応を見てローテーションしていく、というスタイルに落ち着いて来ました。

だいたい2inで結果は出るのですが、本気食いまでいかない触りやショートバイトが多発するときに、サイズやボリュームの違いを試します。

このときどちらが吉と出るかわからないので、リブが無いリアルな小型ベイト系ワームと、リブがしっかりとしていて水中での存在感が強いワームとの2種類でチェックします。

さらに、ハンドポワード系の柔らかくナチュラルに水を掴んでくれるワームや、冬場のライズ撃ちでは1inクラスのマイクロワームを投入することも。

ここ最近では2inと2.6inのどちらかがハマる場面が多くありました。

アジの生態の豆知識!

アジの場合、高水温では全体的に散らばり、低水温では明かりに密集するという研究も報告されています。

実際に釣りをしていてもそのように感じることがあり、これからさらに水温が下がる冬場には明かりが重要なポイントとなって来ます。

それまでは潮通し重視で広くチェックし、18℃を下回っていよいよ15℃が近づいて来ると明かりの効いたスポットを中心にポイントを選ぶ、というのが秋から冬へかけてのポイントセレクト術と言えるでしょう。

港内の小アジは少なめ

潮通しの良い外向きが好調な一方で、今年は港内の豆アジや小アジが少ないように感じます。

港内の釣りは足場が良くて明かりもあり、手軽にアジングを楽しめるのでアジには入って来て欲しいところなのですが……。

アジングビギナーは小島養魚場がおすすめ

これからアジングを始めてみようという方でポイントがわからない場合、泉南にある小島養魚場さんに行ってみると良いでしょう。

アジングの出来る釣堀として人気で、週末は夜釣りもあります。面白いのは、アジを養殖していないということ(笑)

勝手に寄って来ているアジが釣れるのですが、先日は外向きで20cm半ばの太ったアジがたくさん釣れました。足場の良い桟橋で楽しめるので、初心者の方にもおすすめです。

小島養魚場HP

アジ以外にも……

例年通り、水温が25℃を下回るようになってメバルやカサゴの活性も一気に高まって来ました。

秋はライトゲームの面白い季節。水温が15℃を下回るまではいろんな魚が遊んでくれます。

メバルが近距離に浮き始め、敷石などの障害物と砂地の境界でルアーをステイさせればカサゴが食って来ます。

朝夕のマズメにダート系ジグヘッドやメタルジグを投げれば、カマスの群れが襲い掛かって来るでしょう。

いろんなシチュエーション、タイミングをライトタックルで手軽に楽しんでいただけたらと思います!

もちろん、ゴミや駐車、騒音などのマナーを守りましょうね。

ヒットルアー

使用タックル

ロッド:ラグゼ 宵姫 天 S511FL-solid(がまかつ)

リール:イグジスト LT1000S-P(ダイワ)

ライン:ソルティメイト 鯵の糸ナイトブルー 0.35号(サンライン)

リーダー:ソルティメイト スモールゲームリーダーSV1 4lb(サンライン)

筆者の紹介

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藤原真一郎

ホームフィールドの大阪湾で平日釣行を重ね、週末は全国各地に遠征するアジングフリーク。アジング歴は20年以上で自己記録は50㎝。

がまかつ LUXXEプロスタッフ・サンラインフィールドテスター・アルカジックジャパンブランドビルダー・スワンズモニターを務める。

ジャパンルアーアングラーズ所属。大阪府在住。

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