回遊魚とは
回遊魚(かいゆうぎょ)とは文字通り海の中を泳ぎ回って暮らしている魚を指す総称です。
どの種も、むやみやたらに泳ぎ回っているのではなく、適した水温や餌、産卵場など求めて移動しており、その行動範囲や移動経路には一定の法則があると言われています。
回遊魚は止まると死ぬ……訳ではない!
回遊魚は止まると死んでしまうと思われている方もいるかと思いますが、「泳ぎを止めると死ぬ魚」=「回遊魚」ではありません。
止まると死んでしまう魚としては、マグロやカツオが有名ですが、それらは自らエラブタを動かす事が出来ないため、泳いでエラの中に酸素を取り込んでいます。
その為、エラを動かせるタイプの回遊魚(マアジや太刀魚など)は、泳ぎを止めても死ぬ事はないのです。
回遊魚は眠らない……訳ではない!
回遊魚の睡眠ですが、エラを動かせる種は、静止して休憩したり、眠る事が可能です。マグロやカツオなどは、右脳と左脳を交互に眠らせる事ができ、眠る際は低速で泳ぎながら睡眠をとってると言われます。
泳ぎ続けて大変だ、と感じる方もいるかも知れませんが、彼らは生まれてからずっと泳ぎ続けており、それが当然の事です。
我々人間が息をする事を苦に思わないように、マグロにとっても泳ぐ事はなんら苦ではないのかもしれません。
回遊魚の種類
回遊魚にはイワシ・サバ・サンマ・カツオ・アジなどが代表されますが、サケ・シシャモ・ウナギなど、産卵の為に、海水と淡水をまたがって移動するものも、回遊魚の一種です。