ヤマメと他渓流魚との関係

ヤマメと生息域もよく似ており、間違えられやすい『アマゴ』とは、どのような違いがあるのでしょうか。また、現代では魚種違いの親から産まれる、”交雑種”と呼ばれる個体も確認されています。
ヤマメとアマゴの違い
アマゴは、ヤマメによく似た魚です。姿もほとんど同じ。味も変わりがありませんが、大きな違いは、アマゴは『赤い斑点』があり、ヤマメには斑点がないことです。
かつては、神奈川県より南に生息するものがアマゴ。北に住むものがヤマメとされていましたが、現在では放流の影響もあり、分布が定かではありません。北海道でもアマゴが釣れた。という話もあります。
ヤマメが海に降海するとサクラマスと呼ばれますが、アマゴの場合は”サツキマス”と呼ばれています。サクラマスより小型で、最大でも50センチほどの大きさです。
海から遡上する姿は、春の風物詩として、釣り人からの人気を集めています。
▼アマゴとヤマメの違いについて紹介している記事です。
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ヤマメとアマゴの交雑種!?ヤマゴ
ヤマゴとは、ヤマメとアマゴの交雑種を指します。見分け方は、アマゴの赤い斑点が側線部のみに点在や、部分的に斑点があるなどで判断をします。
アマゴをヤマメの生息地へ放流してしまうことで、交雑種が増えていることが問題とされています。
ヤマメとイワナの違い
イワナとヤマメは、視覚的にも判断がしやすくアマゴよりも見分けられます。イワナは、白い斑点と朱紅色の小さな斑点、大きな口と鋭い歯を持ち、渓流のヒエラルキーの頂点に位置します。
ヤマメよりも上流に生息し、住み分けをしていましたが、堤などの人工物によって住み分けが無くなり、同じ生息地で見られるようになりました。
▼イワナについて紹介している記事です。
ヤマメとイワナの交雑種!?カワサバ
海の魚であるサバに似ていることから、『カワサバ』と呼ばれています。ヤマメとイワナの交雑種で、本来は自然界に存在しない魚種。
産卵場所が人工物によってさえぎられ、同じ場所で産卵してしまったり、乱雑な放流の影響で発見されるようになりました。
ヤマメを飼育してみよう
ヤマメはその美しい見た目から、観賞魚としても人気を集めています。渓流魚は飼育が難しく、入門者にとっては敷居が高いと感じてしまいますが、環境次第では飼育も可能です。
飼育方法次第では、30センチを超えるため、50~60サイズの大きい水槽を用意するとよいでしょう。
ヤマメの寿命は?
ヤマメは、2~3年を生きるといわれています。飼育環境次第では、4年以上生きる場合がありますので、大切に育てましょう。
ヤマメの適水温・水質
ヤマメの適水温は、10~15度です。エアーレーション、水温調整用クーラーで環境維持を行いましょう。水換えの時期は週に1度ほどです。水質は弱酸性~弱アルカリ性が理想です。
ヤマメの餌
ペレットフードなどはニオイが強く、餌を食べない場合があります。手間はかかりますが、生餌のほうが食いつきがよくおすすめです。ミミズ・小魚・水生昆虫などを餌にしましょう。