ヤマメとサクラマスの違いは!?絶品料理や渓流の女王の正体とは

2018/08/06 更新

ヤマメはあの魚の稚魚!?ヤマメとイワナの禁断の愛!?など、渓流の女王ヤマメの、本当は知らない生態、川魚で1位2位を争う絶品料理、ヤマメの釣り方について紹介します。


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ヤマメってどんな魚?

ヤマメ
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ヤマメはサケ目サケ科に属する魚。古来より貴重なタンパク源として、親しまれてきた川魚。山間部で生息するヤマメのほとんどが、20センチ程度の大きさですが、なかには最大で70センチまで育つ個体もいます。

ヤマメの生息域

渓流 ヤマメ
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ヤマメの生息域は、神奈川県以北の太平洋側、日本海側全域、九州の一部分とされていましたが、近年では、稚魚放流が頻繁に行われ、日本全土に生息域を広げています。

渓流の女王と呼ばれるのはなぜ?

ヤマメ 生態
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緑豊かで清い川に生息し、美しい見た目をしていることから『渓流の女王』と俗称されています。きれいな模様はパーマークと呼ばれ、大きくなるにつれて薄くなります。30センチを超えるころには、銀色の魚体となり、「銀毛ヤマメ」と呼ばれ、サケに近いくっきりとした顔立ちになります。

パーマークが付く理由

パーマークはなぜついているの!? と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この模様は、外敵から身を守るためのものとされています。群れで泳ぐ際、このパーマークが無数に動くことで、外敵の目をくらませ、照準をつけづらくしています。大きくなるにつれ模様が消えるのは、強さの証だといわれています。

ヤマメはサクラマスの稚魚!?

ヤマメ サクラマス
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ヤマメとサクラマスはサケ科の同種。”陸封型”の個体をヤマメと呼び、ヤ”降海型”の個体をサクラマスと呼びます。降海を行う個体は、北海道、東北、本州の日本海側に多く、2年ほど川で過ごし、銀毛化する頃には海へと旅立ちます。

海で1年ほど過ごし、50センチを超える大きさまで育ったころ、桜が咲く季節に産まれた川へと戻ります。たくましく成長した姿に心を奪われる”サクラマスファン”も多いのではないでしょうか。

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資源保護対象魚であるヤマメ

ヤマメ 禁漁 出典:PIXTA
ヤマメはかつて、土地開発の影響で数が激減、幻の魚と呼ばれるまで生息域が狭まってしまいました。同じ過ちを繰り返さないよう、ヤマメを保護する条例が、各都道県毎に存在し、多くの河川で10月1日から翌年2月末日まで禁漁とされています。規則を破れば罰金・懲役となる場合もあります。ヤマメをしっかり理解して、大切な水産資源を守りましょう。

ヤマメと他渓流魚との関係

ヤマメ アマゴ イワナ
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ヤマメと生息域もよく似ており、間違えられやすい『アマゴ』とは、どのような違いがあるのでしょうか。また、現代では魚種違いの親から産まれる、”交雑種”と呼ばれる個体も確認されています。

ヤマメとアマゴの違い

ヤマメ アマゴ
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アマゴは、ヤマメによく似た魚です。姿もほとんど同じ。味も変わりがありませんが、大きな違いは、アマゴは『赤い斑点』があり、ヤマメには斑点がないことです。

かつては、神奈川県より南に生息するものがアマゴ。北に住むものがヤマメとされていましたが、現在では放流の影響もあり、分布が定かではありません。北海道でもアマゴが釣れた。という話もあります。

ヤマメが海に降海するとサクラマスと呼ばれますが、アマゴの場合は”サツキマス”と呼ばれています。サクラマスより小型で、最大でも50センチほどの大きさです。海から遡上する姿は、春の風物詩として、釣り人からの人気を集めています。

▼アマゴとヤマメの違いについて紹介している記事です。


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    ヤマメとアマゴの交雑種!?ヤマゴ

    ヤマゴ
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    ヤマゴとは、ヤマメとアマゴの交雑種を指します。見分け方は、アマゴの赤い斑点が側線部のみに点在や、部分的に斑点があるなどで判断をします。アマゴをヤマメの生息地へ放流してしまうことで、交雑種が増えていることが問題とされています。

    ヤマメとイワナの違い

    イワナ
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    イワナとヤマメは、視覚的にも判断がしやすくアマゴよりも見分けられます。イワナは、白い斑点と朱紅色の小さな斑点、大きな口と鋭い歯を持ち、渓流のヒエラルキーの頂点に位置します。ヤマメよりも上流に生息し、住み分けをしていましたが、堤などの人工物によって住み分けが無くなり、同じ生息地で見られるようになりました。

    ▼イワナについて紹介している記事です。

    ヤマメとイワナの交雑種!?カワサバ

    海の魚であるサバに似ていることから、『カワサバ』と呼ばれています。ヤマメとイワナの交雑種で、本来は自然界に存在しない魚種。産卵場所が人工物によってさえぎられ、同じ場所で産卵してしまったり、乱雑な放流の影響で発見されるようになりました。

    ヤマメを飼育してみよう

    ヤマメ 出典:PIXTA
    ヤマメはその美しい見た目から、観賞魚としても人気を集めています。渓流魚は飼育が難しく、入門者にとっては敷居が高いと感じてしまいますが、環境次第では飼育も可能です。飼育方法次第では、30センチを超えるため、50~60サイズの大きい水槽を用意するとよいでしょう。

    ヤマメの寿命は?

    ヤマメは、2~3年を生きるといわれています。飼育環境次第では、4年以上生きる場合がありますので、大切に育てましょう。

    ヤマメの適水温・水質

    ヤマメの適水温は、10~15度です。エアーレーション、水温調整用クーラーで環境維持を行いましょう。水換えの時期は週に1度ほどです。水質は弱酸性~弱アルカリ性が理想です。

    ヤマメの餌

    ペレットフードなどはニオイが強く、餌を食べない場合があります。手間はかかりますが、生餌のほうが食いつきがよくおすすめです。ミミズ・小魚・水生昆虫などを餌にしましょう。

    ヤマメの絶品料理

    ヤマメ料理の画像
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    ひと昔前では高級魚でしたが、現在では養殖も盛んに行われています。流通量も多いため、安定した価格で入手することが可能です。ヤマメの絶品料理を紹介します。一度味わってみてはいかがでしょうか。

    天然と養殖の味の違いは?

    ヤマメ 養殖 出典:PIXTA
    明確な違いはありませんが、天然魚は臭みが少なく、川魚本来の風味が楽しめます。しかし、寄生虫の恐れがあるため、生の食用は適していません。養殖魚の場合、徹底した栄養管理と運動制限により、脂がのった刺身でも食べることができます。

    ヤマメの旬

    ヤマメ 料理
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    旬は解禁日を迎えた、春から夏といわれています。市場に流通するのも、4~9月ごろと適しています。

    ヤマメのさばき方

    ヤマメ さばき方 出典:PIXTA
    塩焼きにする場合
    ①包丁の刃を肛門に突き刺し、頭に向け、エラの手前まで、少しずつ割いていきます。

    ②下あご中心にある肉部分と、膜状の部分を切り離します。

    ③下あご肉の中のエラをしっかりつかんで、腹方向へ引き裂きます。

    お刺身にする場合
    3枚おろしにし、切り身にする必要があります。脂が多く、包丁が滑りやすいので注意をしましょう。

    ▼三枚おろしについて紹介している記事です。

    定番レシピ!ヤマメの塩焼き

    ヤマメの潮焼きの画像
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    ヤマメは塩焼きにするとふっくらとした身が絶品で、川魚の風味や皮の独特の香りも楽しめます。焚き火や囲炉裏で作ると皮がパリッと香ばしく仕上がります。

    丸ごとレシピ!ヤマメの唐揚げ

    ヤマメのから揚げの画像
    出典:PIXTA
    小型のヤマメは、頭から骨まで食べられる唐揚げがおすすめ! お酒のあてにも、お子さまのおやつにも最適です。骨だけを高温で揚げる『骨せんべい』も絶品です。

    絶品!ヤマメの刺身

    ヤマメ 刺身
    大きなサイズのヤマメを生でいただく、豪快な料理。脂のったお刺身は、まさに絶品です。
    ※寄生虫が潜んでいる場合があります。料理店、養殖場などの、管理が行き届いたヤマメのみにしましょう。

    ヤマメの卵!珍味!?黄金イクラ丼

    ヤマメ 卵
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    プチプチとした食感と、濃縮された旨味はイクラ以上!? 黄金に輝くヤマメの卵を、白米に乗せて豪快にいただきたい一品です。
    ▼ヤマメ料理、ヤマメ釣りが楽しめるレジャースポットを紹介している記事です。


    ヤマメを釣ってみよう

    ヤマメ 釣り
    出典:ダイワ
    ヤマメ釣りは、資源保護を目的とした”禁漁期間”が定められています。各都道県、漁業権を持つ組合により、違いがあります。釣行の際は必ず規則を確認しましょう。解禁日を迎え、遊漁券を購入してからがスタートです。

    ヤマメの釣り方

    ヤマメ 釣り
    出典:ダイワ
    餌釣り、ルアー釣り、フライフィッシングなど、趣向を凝らした釣りで狙うことができます。ヤマメは警戒心が強く、非常に難しいターゲットです。釣り人の気配を悟られないよう、注意深く行動しましょう。▼ヤマメ釣りの基本情報を紹介している記事です。 ▼ヤマメ釣りの仕掛けを紹介している記事です。 ▼ヤマメ釣りの餌を紹介している記事です。 ▼渓流のルアー釣りを紹介している記事です。 ▼フライフィッシングの基本を紹介している記事です。

    麗しの女王魚ヤマメの魅力

    ヤマメ
    出典:PIXTA
    美しい模様、サクラマスに成長するたくましい姿、ヤマメの一生にはドラマがあります。しかし乱雑な放流、人工物の影響で固有種のヤマメは徐々に減っています。古来より愛されてきた渓流魚を、もう一度見直す必要があるのかもしれません。

    ヤマメ
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    グランダー三平
    グランダー三平

    三度の飯より釣り好き。 幼少期より川・海問わず色々な魚種を釣ってきました。 釣った魚を食す幸せを伝えたい!

     

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