落とし込み釣りが大人気!
落とし込み釣りとは、太いハリスのサビキ仕掛けを小魚の群れの中に落とし、小魚を掛けてからさらに海底近くまで落とし込んで大型の魚を狙う釣法です。
落とし込みは九州発祥の釣り方で、地域によってはアンダーベイト、タテ釣り、チョクリ釣り、喰わせサビキとも呼ばれています。
近年は人気が高まって各メーカーから多くの仕掛けが発売されていますが、その分、仕掛け選びに悩みがちな方も多いでしょう。
本記事では、落とし込みの仕掛けを選ぶポイントやおすすめの仕掛け、自作方法などを元釣具屋の筆者が解説します!
落とし込み仕掛けの選び方
落とし込みの仕掛けを選ぶ時は、ハリスの太さ、ハリの数、ハリの装飾に注目しましょう。
対象魚やベイトの種類によって適切なものは異なります。
ハリスの太さ
ハリスの太さに関しては、太いほど切られにくく、細いほどベイトが掛かりやすくなります。
できるだけ細い方が有利ですが、ラインブレイクを防ぐために対象魚に切られない号数を選びましょう。
青物狙いでは8〜12号程度、根魚やヒラメ狙いでは6〜8号程度がおすすめで、大型の青物が多い海域では12号以上のものも必要になります。
落とし込みはベイトを掛けないと釣りが始まらないため、ハリスが細めの仕掛けを忍ばせておくのがおすすめです。
ハリの数
ハリの数は多いほどベイトを掛けやすく、少ないほどトラブルレスで扱いやすくなります。
5本鈎がスタンダードで、掛かりを重視される方は6本や7本鈎などを選びましょう。
慣れていない初心者の方は3本鈎などがおすすめです。
ハリの装飾
仕掛けによっては、フラッシャーなどの装飾がハリに付いているタイプや、ハリだけで装飾がないタイプのものもあります。
ベイトの活性が高い時やアジがベイトの時はアピール力が高い装飾付きが効果的で、ベイトの活性が低い場合やイワシがベイトの場合はシルエットが小さいカラ針がよい傾向にあります。
仕掛けによってベイトの掛かりに偏りがでるため、両方のタイプを用意しておくのがおすすめです。
おすすめの落とし込み仕掛け
筆者が実際に使っている、ベイトがよく掛かるおすすめの仕掛けを厳選して紹介します。
仕掛け選びに悩んだらぜひ参考にしてください。
船極喰わせサビキ 落し込みスペシャル ケイムラ&ホロフラッシュ SS429 (ハヤブサ)
ハヤブサ 喰わせサビキ 落し込みスペシャル ケイムラ&ホロフラッシュ 強靭イサキ鈎 4本鈎 SS429
ビギナーの方でも扱いやすい4本鈎の仕掛けです。
強度抜群の強靭なイサキ鈎が採用され、大型青物に対応しています。
ハリにはゴールドとシルバーのホロシールが交互に貼られており、ベイトへのアピール力も抜群です。
落し込み剛サビキ フラッシャー&サバ皮(オーナー)
ショートロッドでも扱いやすい全長1.9mの短めな仕掛けです。
サバ皮とフラッシャーには極小ホロが加えられてアピール力の向上が図られています。
ホロはフラッシング効果が高く、晴天時などは特に効果抜群です。
実船 落とし込み一筋 ケイムラスレッズ(ささめ)
スタンダードな3mの5本鈎仕掛けです。
W胴打ちのフラッシングとケイムラ発光によるアピール力が特徴。
さらにケイムラスレッズもプラスされているため、深場や曇天時にも効果的です。
6本鈎仕様のややハリが多い掛かり重視の仕掛けです。
極太小鈎の横綱鈎が採用され、メーター級の青物に負けない強度とベイトの掛かりやすさを両立しています。
エダスが直角に出るハイパー結び仕様は、エダスが幹糸に絡みにくい上に強度も抜群です。
喰わせ獲りサビキ ショートマジカル(まるふじ)
扱いやすいショート設計の4本鈎仕掛けです。
ランダムなフラッシングのマジカルシートと怪しく発光するケイムラファイバーを採用しています。
2種類の光による強烈なアピールが特徴です。
落とし込み仕掛けの自作方法
初めのうちは市販仕掛けを使用するのがおすすめですが、自作すればリーズナブルに好みの仕様にカスタムすることができます。
簡単な作り方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
用意するもの
・フロロカーボンライン6〜14号(今回は幹糸用に10号、ハリス用に8号を使用)
・ハリ(落とし込み用に胴打ち加工がされているものや、フラッシングシールが貼られているもの)
・フラッシャー
・サルカン
・スナップサルカン
フラッシャーの作成
フラッシャーの片方の端を結んでまとめておきます。
ライターで軽く炙る方法でもOKです。
針を結ぶ
ハリとフラッシャーを重ね、エダス用のハリスで外掛け結びをして固定します。
これでエダス部分が完成です。
幹糸に8の字を作ってエダスを結ぶ
幹糸のエダスを出したい位置を決め、8の字を作ってエダスを通します。
エダスを通したら8の字を締め込み、エダスの端を折り返して輪を作り、輪の間を数回通して幹糸を巻いてから締め込みます。
エダスの長さは10cm程度にするのが一般的です。
エダスを直角にする
エダスを幹糸に対して1回ハーフヒッチするとエダスが直角に出ます。
こうすることでハリ先が上を向きます。
完成
上記の工程をハリ数分だけ繰り返し、幹糸の上部にサルカン、下部にスナップサルカンを結んで完成です。
完成した仕掛けは仕掛け巻きで保管しておきましょう。
ハリや装飾を選び、仕掛けの全長や太さ、ハリ数を好みに仕上げられるので、慣れたらぜひ試してみてくださいね。
ベイトを掛けるのが最優先!
落とし込みはとにかくベイトを掛けることが最優先。ベイトさえ掛けてしまえば、わりと簡単に大型魚がヒットします。
仕掛けは自作でも市販でもよいですが、どちらにせよ数種類持っておくのがおすすめです。
状況に合わせて適切な仕掛けを選び、落とし込みを楽しんでください!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。