ジャッカル スリークマイキー 115
ジャッカル、川島勉氏プロデュースのスリークマイキー115をフィールドで投げてきました。
カテゴリー的には「ジョイントベイト」で、JACKALLには他に高アピール系ジョイントベイト「マイキー」とそのカバー回避性能を高めた「カワシマイキー」がラインナップされ、第3のマイキーとしてリリースされました。
スペック
name | Sleek Mikey 115 |
length | 115mm |
weight | 19g |
type | Floating |
hook | ST36MF#4 |
price | ¥2,800(本体価格) |
シリーズ共通の特徴として、3連結のボディがウネウネとウォブリングを起こし中層に漂うベイトフィッシュを演出してくれます。ラインナップは115mm、95mmの2種類で今回試したのは115mm。自重19gでMパワーのタックルでもキャスト可能です。
カラーは「カワシマ白明滅ボーン」。ホワイトの背中は視認性が高く使い勝手が良いですね。
「スリーク」とは美容師用語で「なめらかで光沢のあるペタッとしたストレートヘアーの事」を指すそう。美容師が本業の川島勉氏らしいネーミングですね。公式の解説によると、
川島勉の懐刀として、絶大な実績を誇る躱マイキーが”障害物回避能力と強波動によるハイアピール”を重視していたのに対し、スリークマイキーは”タイトアクション/中波動で過度なプレッシャーを与えない食わせ能力”をコンセプトに開発されました。
(出典:JACKALL)
という訳で、「少し弱めアピールのカワシマイキー」という認識で良さそうですね。
スリークマイキー 115をまじまじ観察
ジョイント
ジョイントは前方が2点、後方が1点で止められています。後方1点ですがテールフックは無いため強度的な問題はなさそう。
むしろ最後尾のジョイントの自由度が高まって、艶かしいくねりアクションに繋がっています。
ボディ
オイカワなどの体高のある扁平な小魚を彷彿させるフラット面を設けたボディシルエットです。
カワシマイキーなどと比べ、ややオープンウォーター寄りで使うイメージですが、扁平ボディは水をよく撹拌してくれる上に、フラッシングも強烈なので、その点オープンウォーター向けのモデルにしっかりと仕上がっているという印象です。
リップ
リップはミノーライクなラウンドリップを採用し、潜るための装備で潜行深度はやや深め。
一方でカワシマイキーは激しいアクションやカバー回避のための大型リップが特徴的でした。
オープンウォーター向けのスリークマイキー、カバー向けのカワシマイキー、という性格が表れているように思います。
とはいえスリークマイキーもカバー回避性能が著しく低い訳ではなく、ウッドカバーなどに絡めて巻いてきてもスタックすることは少なかったですね。
テールはフェザー素材
テールにはフェザー素材の「尻尾」のようなパーツが付属。天然素材ならではの「ゆらめき」を発揮してくれます。
スローリトリーブでは追ってきたバスに対して喰わせの+αとして機能し、ファストリトリーブではアクションを落ち着かせる効果を生み出します。
ジョイントの可動域
ジョイントの可動域はこのぐらい。それぞれこの手の連結系ベイトとしてはやや控えめな角度で、スリークマイキーのウリであるタイトなアクションを生み出してくれます。さらに、サラリとした巻き抵抗はカワシマイキーよりも「早巻き」に対応しています。
ただし「タイト/中波動」といえど、1/2ozクラスのクランクベイトぐらいのルアーパワーはあると思います。あくまでもカワシマイキーの強波動と比べれば中波動、というイメージです。
参考までにカワシマイキーはより深いジョイント角度で、激しいウォブロールアクションを発生させます。
2フック仕様
フックは2フック仕様で、高品質なOWNER社のフッ素系コーティングフック、ST36MFの#4を採用。
サビに強く、刺さりも良い高品質なフックが嬉しいですね。
スリムなボディだけでなく、あえてフェザーフックを使用しないことでフックセッティングでも軽やかな巻き感を生み出していますね。
ちなみにカワシマイキーはテールにもフックのついた3フックで、フロント&リアがフェザーフック仕様です。
リヤフックの取り付け位置に注目
リヤフックの取り付け位置が2つ目のボディ下部のフィン部分となっています。
やや下部にセットすることでフックアップ率を向上させる工夫でしょうか。テールフックがない分を補う意味でもありがたい仕様です。
「オープンウォーターのスリークマイキー」でバスをGETしよう
以上、スリークマイキーについてでした。ビッグベイトほど大きく無い115mmという長さ、そして扁平ボディによるシルエットがオイカワやハスなどの中型魚がメインベイトとなっているフィールドでテキメンに効きそうな印象です。
カバーにねじ込むカワシマイキー、オープンウォーターをさらりと流すスリークマイキーという使い分けを実践したいと思います。
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