【船長が指南】東京湾の船タコエギ攻略ーバスロッド代用で編集部チャレンジ!

2020/09/02 更新

2020年も好調の東京湾のタコエギ。釣りをやったことがない人でもレジャー感覚で楽しめるほど釣れるようです。今回は編集部が他魚種ロッドを代用して船からチャレンジ!船タコエギの仕掛けや釣り方のコツを船長に解説してもらいました。


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

今年もフィーバー? 東京湾の船タコエギ!

東京湾の船タコエギ 30数年ぶりの当たり年と言われ、マダコフィーバーに沸いた昨年2019年の東京湾のマダコ。多くの人が東京湾のタコエギやテンヤでマダコ釣りを楽しみました。

東京湾の船タコエギ 昨年のほどの爆発的な沸き具合はないですが、2020年も当たり年と言っていいほどタコは沸いています!

船タコエギには二つの釣り方

今年もすでに盛り上がっている船タコエギですが、船からマダコを釣る方法は大きく分けて二通りです。一つは手釣りで渋糸と呼ばれる手釣り用の糸にテンヤをセットして、カニをエサに用いてマダコを釣ります。

もう一つは竿釣りで、タコ専用のエギであるタコエギを1つ、もしくは2つ用いてエサなしでエギのみでマダコを釣ります。

沸きまくった昨年の東京湾、今年の状況

東京湾奥から徐々に釣れだし、現在は東京、川崎、横浜と広い範囲で釣果が出ています。

ただし昨年のフィーバーのおかげで多くの方がタコ釣りを楽しむようになっているので、昨年に比べ釣り場のハイプレッシャー化が進んでいます。

船タコエギのシーズン

東京湾のマダコは狙えば1年通していつでも釣ることができます。初夏は沸きダコのシーズンは数釣りを楽しむことができ、冬や春は大ダコ狙いのシーズンになります。

数釣りが楽しめる“夏”

梅雨から真夏にかけてが東京湾のマダコのシーズンとされています。夏は“沸きダコ”と呼ばれる小さいサイズのタコの数釣りが楽しめ、釣りも簡単で子供や女性の方でも気軽にマダコ釣りを楽しむことができるシーズンです。

冬や春のマダコ釣りは大げさかもしれませんが、一日やって一杯獲れればいいぐらいの釣りで、その代わり釣れるサイズが大きいというシーズンです。

天気

マダコ釣りの釣果に天気はとくに関係ありません。晴れでも雨でもほぼ関係なく釣れてくれます。

ただ、風が強い日は沖のポイントに行けないなど、行動範囲が制限される為に釣果が落ちる可能性があります。

船タコエギのタックル選び

船タコエギのタックル ここではタコエギに必要な道具と適したタックルをお伝えしていきます。

ロッド

ロッドはタコエギ専用ロッドが各社から発売されていますので、ベストな選択はタコエギ専用ロッドを用意する事です。

オカッパリ用と船用がありますので、長さが160~180センチ程度の船用のタコエギ用ロッドを間違えないようにセレクトするようにしてください。

ITEM
アルファタックル ショートアームLC 100-180
全長:1.8m
自重:231g
継数:2本
仕舞寸法:116cm
錘負荷:80-150号

リール

リールはベイトリールで、ローギアの物がおすすめです。タコは魚と違って掛かってから引くことはありません。(大きすぎるとたまに泳ぎますが。)

餌木が重いためラインが弛んだ瞬間にタコが落っこちてしまうので、魚の時のようにポンピングもすることができず、ただ重いものをリールをウィンチのように使って巻き上げてくるだけなので、パワーがあるローギアの方が釣りが楽です。

ITEM
テイルウォーク OCTOPUS LIGHT 54R
ギア比:5.4:1
自重:225g
最大ドラグ力:6.5kg
巻取り長さ:51cm   

ライン&リーダー

ラインは3号以上の太めのPEラインに、50~60ポンドくらいのフロロカーボンのリーダーをセットします。

細くすると根がかりは外せなくてラインが切れてしまいますし、大きいタコが掛かった時に底から引きはがすことができません。個人的にはPE4号、フロロ50ポンドリーダーくらいがおすすめです。

船タコエギの仕掛け

船タコエギのタックルと仕掛け リーダーの先にタコエギ用のスナップをセットします。餌木を1本付けられるスナップと2本付けられるスナップがありますので状況で使い分けてください。スナップの下部にオモリと餌木をセットして仕掛けのでき上がりです。

基本的にはこれだけで釣りはできますが、リーダーとスナップの間にタコにアピールするライトやスカートなどのアピールアイテムをセットする場合もあります。

ITEM
タカ産業 TK-008 ツインタコエギスナップ

ITEM
ダイワ 快適船タコエギ SS 3.5号


>>次ページでは船タコエギの代用ロッドを解説

船タコエギに代用できるロッド

タコエギに代用できるロッドとしては、シーバスやバスのビッグベイト用や、ジギング、沖イカ用、ロックフィッシュ用ロッドなど、ある程度の硬さがあるしっかりとしたベイトロッドがおすすめです。

こちらもオカッパリ用の長すぎるロッドは使い勝手が悪いので、7フィート以下のロッドで代用しましょう。

ちなみに編集部員は手持ちの代用できそうなタックルで船タコエギに挑んでみました。

結論から言えば、バスのビッグベイト・打ち物用ロッドは問題なく使用できました。

☝︎編集部Kはメガバスのビッグベイトタックルを使用。30号+タコエギでもなんなく扱える。

☝︎ダイコー・アームズスティック&TD-Sというセミオールドな撃ちものタックルでも楽しめた。

☝︎バーレーヒルのローディーラーR703RS、MAX3/4oz表記で引きモノが扱いやすいタイプ。今回はチャレンジの意味合いも込め導入したが、流石にタコエギ3.5号を2個に30号のオモリは扱いづらかった。
陸っぱり(水深の浅い場所)で、タコエギ3.5号を一つなら、M〜MHクラスのバスロッドでも快適だと思われる。


もちろん専用ロッドのほうがより快適に釣りを楽しめたと思いますが、まずは手持ちの固めのロッドでチャレンジしてみるのもおすすめですよ。

タコエギのおすすめカラー

タコエギのカラーバリエーション タコエギにも多数のカラーラインナップがありますが、白・チャート・オレンジ・ピンク・金、この5色あたりを基本カラーと考えてみましょう。

正直、これといったアタリカラーはその時になってみないとわかりません。船中の釣れ具合からアタリカラーを判断していくようになりますので、釣れている人の餌木のカラーは絶えずチェックして真似するようにしましょう。

カラーより重要なタコエギストック本数

船タコエギの道具 カラーをたくさん持つことも重要ですが、もっと重要なことはタコエギの持っている本数です。タコは根回りの根がかりが多発するような場所に潜んでいますので、タコ釣りに根がかりはつきものです。

エリアによっては一投で根がかってしまうようなエリアも少なくありません。ですので予備のタコエギ、オモリ、スナップは必要以上に用意しておきましょう。

とっても簡単! 船タコの釣り方

いよいよタコの釣り方編です。非常に簡単な釣り方で誰もができる釣りがタコ釣りです。非常に単純な釣りですが、じつは一つ一つの動作に意味があり理解しないと中々釣れないとういう結果になってしまう事もあります。

この頁をチェックして、基本の釣り方をしっかり理解してタコ釣りに臨みましょう。

タコがいる場所(水深、底質)

タコ釣りは水深3~15mくらいの、浅場の根回りや障害物回りで釣りをします。

底の岩礁帯の穴の中や、障害物に張り付いていたり、隙間に入り込んでいるタコにタコエギをアピールさせて、タコにタコエギを抱かせてタコを釣ります。

基本の誘い-底を小突く!

狙い方は根がかりがしやすい場所か、根がかりがしにくい場所かで少し変わってきます。船タコエギの基本のアクションは、船の直下の底まで仕掛けを沈めてトントンと底を小突き続けるアクションが基本のアクションです。

根がかりがしにくい場所では、ちょい投げ程度キャスティングして行います。キャスティングすることで広い範囲のタコにアピールして釣果を伸ばすことができます。

あわせ〜やりとり

アワセは必要ですが、魚のアワセとは趣旨が少し違います。魚のアワセの場合は針を口にかける動作ですが、タコの場合は張り付いてるタコを底から引きはがす作業がアワセです。

ですので魚の時のようにスピードはほとんど必要なく、タコの時のアワセは、思いっきり持ち上げるという動作になります。

やり取りは、重くてもポンピング(ロッドの上げ下げ)はしないよう注意しましょう。タコが落っこちてしまいます。合わせてからタコが乗っているようなら、そのままのテンションを保ったままリールを巻き続けてください。

ネットがあるようならネットで、なければ巻いてきた勢いのまま抜き上げてください。アワセからのやり取りは一切テンションを抜かないようにすることがポイントです。

>>次ページでは船タコエギのコツをアドバイス!

船長直伝の船タコエギのコツ

タコエギは思ってる以上に「動いていない」。これが僕のタコエギに対する印象です。自分が思う以上に派手に動かしてちょうどいいくらいだと思っています。

でも派手に動かしすぎると底から離れてしまいますので底から離れないように派手に動かす。これができると釣れるタコの杯数が断然伸びると思います。

タコはだいぶ遠くからタコエギを見つけて泳いできて抱いていると思います。ですので派手に動かして、見つけさせればもっと釣れるようになるという考え方です。

タコ釣りに付き物“根がかり”

タコ釣りには付き物の根が掛かり。根がかりを避けることは事実上不可能です。ここでは根がかりの対処法、外し方とラインの切り方についてお伝えします。

タコエギのはずし方のコツ

根がかりは竿で引っ張っても絶対取れません。外すときは手でラインをつまんでツンツンと優しくエギをゆすってみましょう。ゴトゴト動くようなら、ゆすってるうちに取れる可能性があります。

根がかりかと思ってたら、じつはタコだったという場合もあります。それも手でゆすると柔らかい感覚があるのでわかります。その場合でも100%ではありませんがゆすってるうちに、根から離れて釣れてくれることがあります。

根がかりを切る便利な道具

それでも取れない根がかりはラインを切るしか方法がありません。絶対にやってはいけないのはハサミでラインを切ることです。水中にラインを残すことは環境・釣り人だけでなく船を操船する方など、すべてに迷惑が掛かる行為です。

なるべく水中にラインを残さないためには『ラインブレーカー』と呼ばれる、棒状のものにラインを巻き付けて引きちぎるように切りましょう。タコの糸は太い糸を使用するのでラインブレーカーを用意しないと、ラインを切るのが大変です。

ITEM
タカミヤ REAL METHOD ラインブレーカー

タコが釣れた後

タコをつかむ様子タコが釣れたらタコの脚と頭の間くらいをガシっとしっかり持ってタコエギを外します。最初はヌルヌルしてるし、足が絡みつくのが怖いですが、思いっきり掴んで短時間でタコエギを外すことで足が絡んでくることを防げます。

タコエギが外せたらネットの中に手際よくタコを入れます。この時使用するネットは大きい洗濯ネットが便利です。コツとしては大きすぎるタコ以外は、空中ですべてを行う事です。

デッキにおいてしまうと張り付いてしまって始末が悪いです。抜きあげたら空中でタコエギを外して、そのままネットへ入れると手際よく釣りをすることができます。

美味しく食べるには

ジップロックに保管したタコ 釣れたタコはまずワタや目を取り除きます。ハサミで処理するのが簡単です。タコは一度冷凍することで、ぬめりもとれやすくなり身も柔らかくなるので冷凍してからのぬめり処理がおすすめ。

冷凍したものを解凍して、片栗粉を大サジ一杯くらい入れてもんでぬめりをとります。塩でもよいのですが片栗粉のほうが、ぬめりも汚れもきれいに取れるので片栗粉がおすすめです。


レジャー感覚で楽しめる船タコエギ!

タコ釣りは非常に単純な釣りなので、レジャー感覚で今日釣り始めての方も楽しめる釣りです。仲間で家族で楽しめる釣りで、釣り自体は単調ながら、タコが船上に上がった時の笑顔は、他の釣り物にはない特別なものがあると感じています。

要するにタコって釣れるとめちゃくちゃ嬉しいんです! そして食べたらとにかく美味しい! 売ってるものとは段違いのアジの濃さを感じることができます。今年はタコ釣り挑戦してみましょう!
画像撮影:TSURI HACK編集部

筆者の紹介

https://www.instagram.com/p/B8WQFe3JEv7/
須江一樹

横浜市新山下から出船するシーバスガイド&チャーターボート「アイランドクルーズ」の船長として、日夜東京湾の魚を追いかけている。

サポートメーカーは、テイルウォーク、ハイドアップ、テトラワークス、イチカワフィッシング。趣味は淡水の釣り。

アイランドクルーズ HP

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    アイランドクルーズ船長 須江一樹

    海なし県出身横浜市在住。ハマっこを言い張る1985年生まれ。横浜アイランドクルーズに船長として所属し、シーバス、マゴチ、ヒラメ、クロダイ、メバル、アジ、タイなど東京湾で釣れるあらゆるターゲットを追い日夜出船しています。趣味は淡水の釣りです。

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