チヌ釣りのエサは種類が多い!
チヌは雑食性で好奇心が強い魚のため、さまざまなエサに反応します。
そのため、チヌの釣果を上げるためにはエサの特性を把握して使い分けることが重要です。
本記事では、釣り方別にチヌに有効な刺しエサの特徴や使いどころを元釣具屋の筆者が紹介します。ぜひ、チヌを釣る時の参考にしてください。
チヌ釣りのエサ:フカセ釣り
フカセ釣りは、オキアミと集魚剤を混ぜたマキエを撒いてチヌを集めながら、刺しエサをマキエと同調させて釣る方法です。
マキエも重要ですが、刺しエサを変えるだけでもチヌの反応がコロッと変わることもあります。
オキアミ
多くのチヌはマキエに入っているオキアミを食べに来ているため、刺しエサにもオキアミを使うのが基本中の基本です。
チヌ以外のエサ取りもオキアミを好むため、エサ取りが多い状況ではボイルオキアミや他の刺しエサに変えるなどの対策をしましょう。
釣り始めはオキアミから始めて、魚の活性やエサ取りの有無などの状況を確認するのがおすすめです。
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コーン
コーンの黄色い色はアピールが強く、好奇心が強いチヌの興味を引くことができます。
エサ取りに強いエサですので、エサ取りが多くてオキアミが残りにくい状況で効果的な刺しエサです。
オキアミとコーンを抱き合わせて鈎に付ければ、喰わせ力とアピール力を両立しつつ、エサ取り対策をすることもできます。
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サナギ
チヌはカイコガのサナギも大好物。
コーンと同じくエサ取りに強いエサですが、匂いが強くてナチュラルな色なので、その日の状況に合わせてコーンと使い分けるのがおすすめです。
頭を切って付けると海中に成分が漂うため、集魚力が上がります。
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練りエサ
コーンやサナギと同様にエサ取りに強く、さまざまなカラーのものが販売されています。
比重が高いため、底にきっちりと刺しエサを留めたい状況におすすめのエサです。
ハリに付ける際は練って形状を変えることで、喰い込みや集魚力などをコントロールできる特徴もあります。
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チヌ釣りのエサ:落とし込み釣り(ヘチ釣り)
落とし込み釣りは、堤防の壁際から落ちてくるエサを捕食しているチヌを狙って釣る方法です。
壁際に生息するような甲殻類や貝類を刺しエサに使用するのが一般的ですが、それ以外にもさまざまな種類のエサが使えます。
イガイ
落とし込み釣りのハイシーズンの定番エサです。
夏に近づくとイガイが堤防に多く付着するようになり、チヌもイガイを求めて堤防の壁際を回遊するようになります。
イガイ取りを用意しておくと釣り場で簡単に調達できます。
パイプ虫
石灰質の硬いエサなのでエサ取りにはめっぽう強いです。
また、臭いが強いために集魚力も高いという特徴があります。
イガイが堤防に付いていない時などにおすすめのエサです。
イワガニ
ハイシーズンから冬の渋い時期までオールラウンドに使えるエサです。
堤防の壁際にイガイやパイプ虫があまり付いていない時に有効。
爪をカットしておくと岸壁にしがみ付きにくくなります。
シラサエビ
カニと同じく動きでアピールできるため、魚の喰いは抜群のエサです。
それゆえに、他のエサでアタリがない状況におすすめ。
エビを活かしておくクーラー(エビブク)が必要なのと、エサ取りに弱いというデメリットがあります。
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青コガネ
喰い込みがよい虫エサで、冬場の喰いが渋い時期におすすめです。
しかし、エサ取りにはかなり弱いため、ハイシーズン(高水温期)にはあまり使いません。
フジツボ
岸壁に付着しているフジツボもチヌがよく釣れるエサです。
表層を意識しているチヌが多い夏〜秋に効果を発揮します。
特に、チヌが浮いているけどイガイが付いていない場所で有効なエサです。
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フナムシ
海辺に多く生息しているフナムシもチヌに有効な刺しエサです。
フナムシが多い堤防ではチヌがフナムシを積極的に捕食していることがあるため、たくさん見かけたら使ってみましょう。
貝類や甲殻類ほど硬いエサではないため、エサ取りには若干弱めです。
チヌ釣りのエサ:団子釣り(紀州釣り)・筏釣り(かかり釣り)
堤防での団子釣りや沖のポイントで釣りをする筏釣りに使う刺しエサは、フカセ釣りと共通するものに加え、特有のエサもたくさんあります。
オキアミ
オキアミは団子釣りでも筏釣りでも定番のエサです。
喰い込みがよく、エサ取りの状況を把握できるため、釣り始めはオキアミからはじめましょう。
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コーン・サナギ
フカセ釣り同様、エサ取りが多い場合に有効なエサです。
コーンはオキアミやサナギと一緒に刺して使うのもおすすめ。
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シラサエビ
喰いが抜群の活きエサです。
団子を握る時は、硬く握りすぎてシラサエビを圧死させないように注意しましょう。
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練りエサ
エサ取りに比較的強いエサです。
比重が高いため、軽めのオモリを使えるのもメリットです。
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ボケ
エサ取りに弱くてエサもちは悪いですが、喰いは抜群のエサです。
動きによるアピールもあるため、他の刺しエサで釣れない時や撒きエサが効いていない釣り始めに有効。
エサ取りが少ない冬の時期にもおすすめのエサです。
アケミ貝
付け方次第でエサ取りの状況に合わせられる便利なエサです。
殻付きのまま鈎に付けたり、半分だけ殻をとって鈎に付けたり、エサ取りが少ない時や団子釣りではムキ身にして使います。
殻を割って身を潰して撒くと、マキエにもなります。
チヌ釣りのエサ:投げ釣り・ぶっ込み釣り
夜釣りでチヌの回遊を待つ、投げ釣りやぶっこみ釣りでもさまざまなエサが使われます。
他の釣り方と同じようなエサも使えますが、遠投が必要なポイントでは身切れしにくいエサを選ぶことが大切です。
マムシ(本虫)
青イソメなどの虫エサと比較するとやや高価なエサです。
その分、ボリュームがあって臭いも強いのでアピール力は抜群。
虫エサの中では身が硬めでエサ取りに比較的強いのが特徴です。
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チロリ
マムシ同様、臭いが強い虫エサです。
身が柔らかく、喰い込みが良いのでチヌの活性が低い時におすすめ。
デリケートなため、温度管理などの取り扱いに注意が必要です。
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ユムシ・本コウジ
エサ取りに強い大型で高価なエサです。
他の虫エサよりもかなりボリュームがあるため、釣れれば大型の確率が高め。
その反面、喰い込みはあまりよくなく、小さい鈎を使うと鈎掛かりが悪いので注意しましょう。
エサ関連のおすすめアイテム
マキエに入れたり刺しエサにも!
マルキユー ニュー活さなぎミンチ激荒
ミンチ状にしたサナギにコーンが漬けこまれたエサです。
マキエに混ぜることで集魚力をアップでき、団子釣りではアンコ(団子の内側)に使うのが有効。
中に入っているコーンやサナギをそのまま刺しエサに使うのもおすすめです。
刺しエサの集魚力アップに!
マルキュー チヌにこれだ!!
チヌが好むサナギの成分を凝縮したエキスです。
オキアミなどの刺しエサを漬け込んでおけば集魚効果や喰い込みが格段にアップします。
刺しエサの収納に!
キザクラ 黒魂マルチエサボックス
仕切り板がたくさん付いている便利なエサ入れです。1マス〜6マスまで自由に設定ができます。
細かくエサを管理し、ローテーションしたい方におすすめです。
チヌ釣りはエサのローテーションがキモ!
雑食性のチヌはさまざまなエサで釣れますが、その日の状況によってアタリエサはバラバラです。
エサをローテーションしながらチヌの活性や、エサ取りの有無などの周りの状況を判断して最適な刺しエサを選びましょう。
もちろん、チヌを釣るにはテクニックなども重要ですが、刺しエサもこだわって釣果に繋げてくださいね。