ボートエギングの“基礎”を船長がわかりやすく解説!ドテラ流しの攻略術とは……

2021/03/11 更新

陸っぱりのエギングよりも好結果に恵まれることも多いボートエギング。しかし、「ボートエギングって意外と難しい…」と思っている方も多いのではないでしょうか。今回はボートエギングの基本について解説していきます!


アイキャッチ画像提供:岩室拓弥

実は陸っぱりより難しい!?

ボートエギングの画像
数あるルアーフィッシングの中でも、とくに人気の高いエギング。

しかし、エギンガーの増加に伴って近年はポイントでの競争率の激化や、個体数の減少によって陸っぱりでは好釣果を出すことは難しくなりつつあり、そういった背景からもボートエギングの人気が高まっています。

陸からは届かないポイントで、しかも競争率も低く、機動力の高いボートを使うので陸っぱりよりも好釣果に恵まれることも多いのですが……

その反面、テクニックの面では陸っぱりよりも難易度が高くなるという側面も。

実際、初めてボートエギングに挑戦したときに「ボートエギングって意外と難しい……」と感じた人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、陸っぱりエギングとの違いやボートエギングの基礎について解説します!

ボートエギングが難しい理由とは……

ボートエギングの画像
では、ボートエギングが陸っぱりエギングより難しい理由はどこにあるのでしょうか?

それは、ボートエギングでは“常に足場が動いている”ということです。

陸っぱりでは自身が動かない限り立ち位置が変わることはないので、ラインテンションや竿先の動きを捉えて底取りやアタリを判断するのがそう難しくありません。

しかし、ボートエギングは風や潮の影響により船が流されていますので、それらの変化を捉えるのが一気に難しくなります。

ボートに乗っている以上、「足場は常に動いている」ということを意識しましょう。

ボートエギングの釣り方

それでは、ボートエギングの釣り方を解説していきましょう。

基本的は陸っぱりと同じ

エギングの画像
ボートエギングでの釣り方は、基本的に陸っぱりのエギングと変わりません。

キャスト→着底→アクション→フォール

この一連の流れは同じです。しかし、先述したようにボートエギングは足場が常に動いているため、いくつか意識しておかなければならない点があります。

フォール中はカウントダウンをしっかり行う

ボートエギングの画像
詳しくは次の項で説明しますが、足場が動いている中でラインをフリーにした状態にするため、ラインテンションの変化で着底を判断することが難しくなります。

そのため、カウントダウンは必須。つまり、水中にあるエギがどの状態にあるかを常にイメージしておく必要があります。

キャスト後のフォールについてはもちろんですが、アクション後のフォールについても、どのくらいエギをシャクリ上げたかを考えてカウントダウンを行い、自身のイメージと実際のエギの動きにズレがでないようにしましょう。

ボートエギングは感覚に頼る部分が大きい釣りなので、これらが出来ているか否かで釣果は大きく変わります。


風下(当て)側での釣り

ボートエギングの画像
風下(当て)側とはつまり、キャストしたエギに向かって船が流れていく方向です。

この場合、エギとの距離がどんどん縮まるのでフォール中は余分な糸フケを回収する必要があります。

また、飛距離が短いと十分に誘うことができないままエギを回収しなくてはならないため、できるだけ飛距離を稼ぐように意識しましょう。

一連の動作としては、

ロングキャスト→余分な糸フケを回収しながらフォール(底取り)→アクション→余分な糸フケを回収しながらフォール(喰わせ)

といった流れになります。

糸フケを取らないままだと、余計なトラブルを招いたり、着底やアタリの際に出るラインの変化を捉えられなかったりするので、余分な糸フケは確実に回収するようにしてください。

しかし、糸フケを回収する際にリールを巻きすぎると、エギに余計な動きを加えてしまうことになります。アオリイカはタフなコンディション程そういった不自然な動きを警戒するので、併せて注意すると良いですよ。

風上(払い)側での釣り

ボートエギングの画像
風上(払い)側は、風下側とは反対にキャストしたエギから船が離れていく方向です。

自身とはエギとの距離はどんどん遠くなるので、フォール中はベールを開けてフリー状態でラインを送り出します。ラインを張ったままだとエギは沈まず、底を取ることができないのでフォール中は必ずラインをフリーにする必要があります。

一連の動作としては、

キャスト→ベールを開けてフリー状態でフォール(底取り)→アクション→ベールを開けてフリー状態でフォール(喰わせ)

といった流れになります。

風下側ではロングキャストが望ましいと紹介しましたが、風上側は船が流される速度に合わせて飛距離を調整します。

あまり流れない状態だとある程度の飛距離は必要ですが、流れが速い場合に飛ばしすぎるとエギとの距離が離れ過ぎるので、ティップランのようにキャストせずに落とすだけでOKです。

風上側で注意すべきことは、アクション後のフォールに移行するときの、ラインをフリー状態にするためのベールを開ける作業です。

この一連の動作がスムーズにできずにエギを動かしてしまう人が多いので、ベールを開けるときはエギを動かさないように気をつけましょう。

また、流される速度が速くて風下側で釣りがし難いときは、風上側の方が釣りをしやすくなりますよ。

アタリの取り方

ボートエギングの画像
ボートエギングは常にラインが緩んでいる状態になるので、非常にアタリが取り難い釣りです。ロッドまで伝わるようなアタリはかなり少ないので、ラインに表れる変化でアタリを取っていくしかありません。

はっきり言ってしまうと「習うより慣れるしかない」というのが正直なところですが、アタリを取るコツは“ラインを緩めすぎないこと”です。

風下側の場合はしっかりと余分な糸フケを回収し、風上側の場合はラインを送り出しすぎないようにし、ラインを緩めつつも緩めすぎないことでアタリを取りやすくなりますよ。

タックルは陸っぱりと同じでもOK

エギングタックルの画像
ロッド・リール・ライン・エギなどのタックルについては、陸っぱりのものを流用することができます。

ただし、船の上という限られたスペースでの釣りにはなるので、ロッドは7フィート台の少し短めの方が釣りはしやすいです。

また、船の流される速度が速い場合や、水深が10~15mほどある深場を攻めることもあるので、ディープタイプなどの沈下速度の速いタイプのエギも用意しておくとベストですよ。

基本を意識してボートエギングを楽しもう!

ボートエギングの画像
今回はボートエギングの基礎について解説しましたが、「船は常に動いている」ということを意識し、そして「釣り座・状況に合わせた釣り方」を心掛けましょう。

そうすることで、「難しいから楽しい」へ「釣れたから釣った」に変わり、好釣果に恵まれることも多くなるはずです!

これからボートエギングに挑戦しようという方、ボートエギングは難しいと感じている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
画像提供:岩室拓弥

船長のおすすめエギ

ITEM
EZ-Q キャスト ランガン
沈下速度:3秒/m
ITEM
エメラルダス ステイ 3.5号
沈下速度:3.75秒/m

筆者の紹介

岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。

職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

遊漁船 エル・クルーズHP

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釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。