ファミリーでも楽しめる豆アジ釣り
大きな魚も小さな魚も、とにかく釣るのが楽しくて仕方がないTSURI HACKライター小林です。
今回はこれからの暑い季節の最高のターゲットとなる『豆アジ』を釣って、料理してみたいと思います。
釣り初心者にはもってこいのターゲット。ファミリーフィッシングはもちろん、友人とまったり楽しむのにも最適です。
釣り方から料理まで、ぜひ参考にしてみてください。
豆アジを釣る道具
普段ルアー釣りをするときの道具を使い回すことができます。
今回はエギング用ロッドと2500番台の小型のリールを使いました。それぐらいライトなタックルでも十分に楽しめるのが豆アジ釣りの楽しいところ。
サビキ用の仕掛けとかご
サビキ用の仕掛けを釣具屋さんにて購入。豆アジのサイズを想定して小さめの針の物をチョイスしました。
また、サビキ仕掛けは何かと絡みやすいので、多めに購入しておくことをオススメします。(たまたまダイソーでも発見したため、試しに買ってみました)
ハヤブサ 小アジ専科 ケイムラサバ皮レインボー HS100

アミエビを入れるためのかごも忘れずに。こちらも余分に持っておくと良いでしょう。
冷凍アミエビ
コマセとなるアミエビは、冷凍の物が圧倒的にコスパに優れます。じっくりとサビキ釣りをする際には冷凍の物を買っておきましょう。
チューブ式の超便利な物もあったりしますが、価格に対して内容量が少なかったりするので、少しの時間釣りを楽しんだり、泳がせ用のアジを釣るためのコマセとして使うのに最適だったりします。
いざ豆アジ釣り開始!
早朝6時。小規模な漁港でサビキ釣りです。まずは自分が釣りをする場所に、豆アジが居るかどうかが釣果の鍵です。
実は前日の夕方に情報収集に来てみた所、ローカルのおじさんがぼちぼち釣っていたので豆アジが居ることは確認しました。
こうした情報収集も重要なので、可能なら必ず事前にしておきましょう。
いれば、イージーに豆アジは釣れます
コマセを撒いたら大漁に寄ってきて即釣れました。
豆アジは小気味よく引いてくれるので、これはこれで楽しいものです。

10cmもないぐらいの豆アジ。鈴なり(複数匹かかることのたとえ)とまではいきませんが、毎回釣れるので楽しくて仕方がありません

コマセを撒けばこの通り。うっすらと見える黒い影は、すべて豆アジと豆サバの群れ。もう海中は魚だらけです。
ほかにも、超巨大なグレやチヌ、カワハギなども集まってくるため、見ているだけでも楽しいのです。
毒のあるゴンズイやキタマクラも釣れてしまうため注意も必要です。
豆アジの下処理
小一時間ほどで程よい釣果に。豆アジ以外にも豆サバも釣れてくれました。こうした思わぬゲストもサビキ釣りの楽しい所。こちらも一緒に下処理していきましょう。
豆アジは手で下処理出来ます!

豆アジは手だけでも処理出来ます。エラを掴んでお腹側にグッと引いてやると……

ボロっと内臓ごと取り除くことが出来ます。
豆アジは下処理が面倒と思われるかもしれませんが、こうしたやり方を知っておくだけで大漁に釣れた際にも簡単に対応できます。

僅か数分で下処理が終わりました。
包丁は一切使っていません。大人も子供も誰でもできます。家族でワイワイと一緒にやっても楽しそうですよね。

因みにアジの尻尾あたりにある硬い部分、「ゼイゴ」は今回は取りませんでした。
豆アジといっても多少は口に引っかかるため、気になる方は取り除いておきましょう。

後は水気を取って、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーでくるんで、ナイロン袋に入れておけば、数日は冷蔵庫で保存できます。
豆アジのおすすめ料理①:南蛮漬け

さて、先ずは南蛮漬けを作ってみたいと思います。豆アジの定番といったらコレですよね。
僕も豆アジの南蛮漬けが非常に好きで、毎年一度は作っています。
下処理した豆アジに片栗粉をまんべんなくまぶしましょう。

醤油、みりん、酒、米酢で作った自家製南蛮漬けのタレに、カットした人参、玉ねぎを漬け込んでおきます。
そこに180℃の油で揚げた豆アジを投入。タレに漬け込んだ時の“ジュ〜ッ”という音が良いんですよね。
これを保存容器に入れて冷蔵庫で冷やせば完成です。

食べる分だけ皿に盛り付けていただいましょう。

うーん。これこれ。小さいながらも、しっかりとアジの独特の味を感じることができます。南蛮漬けと最高に合いますね。
一緒に釣れた豆サバも一緒に南蛮漬けにしてみましたが、こちらも豆アジほどではないものの、相性はよかったです。
南蛮漬けの作り方
- 1.醤油、みりん、酒、米酢でタレを作り、野菜を漬け込みます。
- 2.豆アジに片栗粉をまぶし、180℃の油で揚げる。アツアツのままタレに漬け込みます。
- 3.保存容器に入れ、冷蔵庫で冷やせば完成。
おすすめ豆アジ料理②:甘露煮

次は豆アジの甘露煮を。鮎の甘露煮を以前に作ったのですが、それがとっても美味しかったんですね。
味をしめてしまったので、今度は豆アジで挑戦します。
醤油、みりん、酒、砂糖と、豆アジを入れてグツグツと煮立たせていきます。

落し蓋をして弱火でじっくり。とろみが出るまでじっくりと煮込み、水分が飛んだら完成です。

自分で作っておきながらなんですが、見てください。この食欲をそそる“テリ”を。

めちゃめちゃ美味いっすね〜♪ 鮎の甘露煮も最高に美味しかったですが、豆アジもかなり合います。
ちなみに南蛮漬け以上に保存もきく料理。大量に釣れた際は、こんな料理法でストックしておくのも時短になります。
甘露煮の作り方
- 1.醤油、みりん、酒、砂糖と豆アジを鍋に入れて煮立たせます。
- 2.落し蓋をして弱火で煮込みます。
- 3.冷ましたら完成。お好みで山椒を入れてもOK。
おすすめ豆アジ料理③:みりん干し
次はみりん干しです。下処理した豆アジを開きます。小さいため小型のアジ包丁があると便利ですね。

豆アジであれば、骨も取らずに食べられます。そのままいただきましょう。

醤油、みりん、酒のタレに漬け込むこと数時間。漬け込む時間は好みによるところですが、半日だと長く、1時間だと味が染み込まず短い。それが経験上から導き出した目安。
ナイロン袋を使うと、漬け込むタレが少量でできるのでオススメです。

漬け込んだら水分をキッチンペーパーでしっかりと取ります。
この時、好みに合わせてゴマを振っておくと良いでしょう。

後は干網を使って、天気の良い日の日陰で半日、もしくは一夜ほど干して完成。
ラップに包んで冷凍庫に保存しておけば、料理する際も便利です。

魚焼きグリルでカリッと焼き上げます。

カリッとして香ばしくて美味い!程よく身のホクホク感が残っているのも手作りならではの美味しさ。
お酒のおつまみとしても、晩ごはんのおかずの一品としても最高です。
みりん干しの作り方
- 1.豆アジを開きます。
- 2.醤油、みりん、酒のタレで適当な時間漬け込みます。
- 3.水分を取って干網で干して完成
- 4.食べる際に魚焼きグリルで焼いていただきましょう。
まとめ
ということで、今回は豆アジ釣りから料理までご紹介してみました。夏休みのファミリーフィッシングに非常に最適な釣りであり、食べてもおいしいということで人気の高い釣りです。
ルアー釣りのような高いゲーム性はないものの、こうした釣りで家族や友人とワイワイと楽しく釣りに行くのも楽しいのではないでしょうか。
僕も今ではすっかり一人で釣りを楽しむようになってしまいましたが、たまには家族と出かけてみようと思った次第です(笑)
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。