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バスだからフロロ一択はNG「釣果が劇的に変わる!」ラインセレクトの考え方(2ページ目)

各ラインの特性

ラインの仕事が分かった所で、各のラインの特性をみていきましょう。どのラインも得意・不得意が存在します。

ラインの特性を理解すれば、最もラインの特性が生きるシュチュエーションで、そのラインを選択する事ができようになります。

ナイロンライン

▼しなやか

柔軟性が高いのでスプールへの馴染みがよく、扱いやすいのでトラブルが少ないラインです。

特に初心者はナイロンラインにすることでキャストなどのトラブルを激減させることが出来るでしょう。

▼バレにくい

ナイロンラインは伸縮性があり、ショックを吸収する力において、どの種類のラインと比べても長けています。

魚が暴れてもその力を逃がしますので、魚のフックアウトを防ぐ効果があります。

▼ルアーの浮力を活かせる

ナイロンラインは比重が1.14前後です。真水の比重が1なのでほんの少しだけ水に沈むのがナイロンラインです。

そのためルアーそのものの浮力を活かすことができるメリットがあります。

▼強度が高い

意外かもしれませんが、新品のラインであれば直線強度と結束強度はフロロラインよりも高いです。

強度の面でもかなり優れている素材と言えるでしょう。

▼給水するため劣化が早い

ナイロンラインは水を吸収するので使ううちに強度が低下していきます。

さらに水を吸うと太さも太くなるので早めの交換が必須となるラインです。

▼光を屈折させるので見切られやすい

屈折率が1.53となっており、光を反射するので魚に見切られる可能性が高くなります。

フロロカーボンライン

▼比重が高いのでボトムを攻めやすい

フロロカーボンラインの比重は1.78。つまり沈下スピードが非常に速いラインです。

そのため足元に水深がある場所、特にボートでは素早い攻めが可能になります。またルアーよりラインを沈ませるということも可能です。

▼遠投の釣りには向かない

フロロカーボンラインは水に沈んでしまいます。そのため、遠投するとルアーより先にラインが沈んでしまいゴミや障害物を拾ってしまったり、擦れてラインを痛めてしまうことも。

▼硬い(伸びにくい)

フロロカーボンラインは伸びますが、ナイロンラインと比較すると伸びづらいといえます。

また、表面は硬いので傷はつきづらいラインです。ただし傷がついた後の強度は低下するので注意は必要です。

▼屈折率が低い

フロロカーボンラインの屈折率は1.42。水の屈折率に近いためラインが見えにくくなります。

ハリスにフロロカーボンラインが好まれる理由の一つでバスフィッシングにおいてもそのメリットは大きいと言えるでしょう。

▼吸水性がほぼゼロ

意外かもしれませんがフロロカーボンラインは吸水して強度や特性が落ちることはほとんどありません。

傷や紫外線に気を使えば案外長く持つのがフロロラインです。特に最新のフロロラインは白濁もしにくくなっているので持ちはよいでしょう。

▼ごわつきやすくキャスティングが難しい

フロロカーボンラインはしなやかさに欠けるため、スプールへの馴染みが悪くトラブルの元になります。

特に太番手のフロロカーボンラインは注意が必要でしょう。

▼ショック切れの恐れがある

初期伸び率が少ないので、急激なショックには弱いと言えます。

ある程度のショックは吸収するのですがナイロンラインと比較するとより注意が必要になります。

PEライン

▼飛ぶ(細さに対しての直線強度が極端に高い)


PEラインは細さに対して直線強度が非常に高いです。そのため細いラインでも大物と渡り合うことができます。

細いラインの方が当然飛距離が出るので今まで攻めることができなかった遠いポイントのビッグバスにもアプローチ出来ます。

▼伸びがほとんどないので直線の感度が高い

PEラインはほとんど伸びないので、力がルアーにダイレクトに伝わります。そのため直線で引っ張った時の感度はすこぶる高いと言えます。

ただ、ラインがたるんだ時は、振動を全く伝えない為に感度は高いと言えません。

素材として感度が高いからと言って、実釣でその感度を100%活かせるとは限らないので、あくまで素材としての特性として頭に入れておきましょう。

▼浮力が高い

PEラインの比重は0.97。つまり水に浮きます。そのため流れにラインを乗せる、ドリフトの釣りなども可能になります。

またラインが沈まないのでトップウォータールアーもよりダイレクトに動かせるようになるでしょう。

▼水を切れる

細い番手を使えるため水を切ることが容易です。速い流れや深場でルアーを操作できるアドバンテージがあります。

▼劣化に極端に強い

PEラインは劣化しづらく、傷がつかなければ他のラインと比較にならないほど長期で使えます。

▼硬いストラクチャーに弱い

直線強度は強いPEラインですが、線径は細いため岩や堤防などのストラクチャーの擦れには強いと言えません。強度を過信することなくやりとりすることが重要でしょう。

▼結束が難しくリーダーシステムが必要

PEラインは直線強度こそ強いですが、素材自体が滑りやすいので通常の結び方では強度が低くなります。

そのためリーダーシステムを組むことが一般的で、リーダーの結束には練習が必要になります。

▼風に弱い

ライン自体がとても軽いため、風に流されやすい性質があります。特に爆風の中では操作がままならないこともあるでしょう。

▼バラしやすい

力がダイレクトに伝わるため、ショックを吸収しきれずに身切れやラインブレイクのリスクは高まります。

▼特有のトラブルがある

PEラインにはコシがないため、慣れないうちはガイドにラインが絡まったりするPE素材特有のトラブルに悩まされることもあるでしょう。

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