不屈の名作“ジッターバグ”をインプレ!
僕が20年近く使い続けているルアー“ジッターバグ”
僕が中学1年生になった頃、近所の釣具屋さんの店長に「ナマズを釣ってみたい!」って相談してことがありました。
その時に、「ヒロくん!ナマズはこのルアーを1個持っておけば大丈夫だぜ!」ってオススメしてくれたルアーがジッターバグでした。
以来、ナマズを愛し続けてきた僕の人生、この言葉を、今からナマズ釣りを始めたいと思っている方々に送りたいと思います!
80年経っても売れ続けている実績が物語るジッターバグの信頼感
アメリカ生まれのオールドルアーの1つであるジターバグは、1937年に発売されてから80年以上経った今でも大きく形を変えずに販売されています。
これって凄くないですか? それだけの釣り人達が世代を超えて使い続けている証ですよね!
現地アメリカでは、主にブラックバスを釣るために使用されますが、現在の日本では“ナマズ用ルアー”としてジッターバグは圧倒的な地位を築いています。
今では一つのジャンルとして確立されたナマズ釣り
ナマズがルアーフィッシングの対象魚として人気が出たのは、恐らくここ15年くらいの話かと思います。
水面を泳ぐトップウォータールアーに激しく食いつく姿は迫力満点。それが近所の川で味わえると気づけば皆やりたくなりますよね!
今回は、ジッターバグの使い方や簡単なチューニング(改造)方法、数あるジッターバグの中でも特にオススメな商品をご紹介いたします!
▼在来種ナマズの紹介記事はこちら
ジッターバグの最大の長所は“使いやすさ”
ルアーを動かすのって難しいですよね……
ルアーというものは、上手に動かすことで魚が餌や敵と間違えて襲い掛かってくるものですよね。
ルアー釣りを始めたばかりの時に、どうしてもつまづいてしまうのは、「このルアーってどうやって動かすんだろう……」ってところだと思います。
ジッターバグはリールを巻くだけでナマズが釣れちゃうルアーです!
ジッターバグは、リールをゆっくり巻くだけで水面を綺麗に泳いでくれるルアーです。
ペンシルベイトやポッパーといったルアーと違い、ロッドでルアーを操作をしなくても規則正しく綺麗に泳ぐってのは、入門者向けルアーとして最大の長所になります。
ジッターバグはフローティング(浮かぶ)ルアーというのも扱いやすさの秘訣です
ルアーフィッシングに慣れていない方は、ルアーを投げ込んだ後、すかさずリールを巻くという動作がなかなかできないかと思います。
水深の浅い場所で行うナマズ釣り。バズベイトなどの沈んでしまうルアーはちょっとした巻き始めの遅れが原因で根掛かりをしてしまうことがあるんですね。
ジッターバグは、投げ込んたあとに浮かんでくれるので安心です。
ナマズを釣るためのジッターバグの使い方
ジッターバグの基本アクションは、ストレートリトリーブ =一定速度で巻く
ジッターバグの使い方は、とにかく「一定速度でリールを巻く!」ことです。簡単すぎて拍子抜けしちゃうかもしれませんが、これがジッターバグの基本的な動かし方。
「カポ♪カポ♪カポ♪」とリズミカルに音を立てながら泳いでくれればOKです。
ルアーは水の抵抗を受けて動くように作られていますので、ポイントの上流側に立って、下流から上流へルアーをゆっくり引っ張り上げましょう。
慣れてきたらクロスキャスト(対岸方向)やアップキャスト(上流方向)も試してみましょう
ダウンキャストでジッターバグが「カポ♪カポ♪」とリズミカルに動く感覚が掴めてきたら、クロスやアップキャストも試してみましょう。
アップキャストでは、ルアーが自分に向かって流されてきますので、川の流れより早く巻くことを意識しましょう。
ナマズがジッターバグに食いついたら、とにかく焦らないこと!
ナマズの口は縦に開きにくいため、ブラックバスのようにルアーを丸呑みにされにくいんです。
また、歯の面積が多く、針の刺さる部分も少ないため、ルアーに食いついてもなかなか針に掛からない魚としても有名なんですね。
「ジュボォッ!!」っと大きな捕食音がしてもびっくりせず、リールを巻き続けましょう。針に掛かるまで何度も食いついてくることがありますよ!
ロッドにナマズの重みが掛かったらフッキングのタイミングです。
ジッターバグの弱点と改善方法
純正フックが残念なんです
ジッターバグは、もともとブラックバス用に作られているため針が大きいんです。
せっかく簡単に動いてナマズが良く食いつくルアーなんですが、この針のせいで釣果が落ちてしまいます。
このままでももちろん釣れますが、貴重なナマズのバイトをしっかりモノにしたいですよね。
フック交換が若干面倒ってのもマイナスポイントです
一般的なルアーはスプリットリングから針を外すことで簡単に交換できるのですが、ジッターバグの針を交換するには精密ドライバーが必要になります。
精密ドライバーは通販での購入でも良いですし、コストを抑えたい方は100円ショップにも売られていますよ。
交換するフックは2種類!
何度も食いつくのに全然ヒットしない……。「まじストレスっ!」って方や「とにかく初めてのナマズを釣ってみたい!」という方は、小さめのトレブルフックに交換しましょう。スプリットリングを使用するのがオススメですよ!
カエシはあった方がバレにくいのですが、バーブレス(カエシなし)の方がフッキングの確立が高く、結局打率は同じくらいです。
今回ご紹介させていただいているジッターバグ5/8ozには、がまかつMHの#5前後がオススメです。
根掛かりを軽減させてナマズに優しく釣りを楽しみたいという方には、バーブレスのダブルフックがオススメです。
「ダブルフックってあまり信用できない。」って方もいらっしゃるかと思います。僕もそうでしたから(笑)
ナマズはダブルフックでもしっかりフッキングします!
ジッターバグとナマズという組み合わせにおいては、ダブルフックは根掛かりの軽減やナマズ特有の口の開き方といった観点からとても効果の高いものです。
バーブレスフックは、釣れた後にフックを外しやすいというのも大きな利点ですね。
チューニング済みのジッターバグも販売されています
わざわざ面倒な針の交換をするのはちょっと……。 という方に朗報です!
近年のナマズ釣りブームもあり、日本ではバーブレスダブルフックを標準装備したジッターバグも販売されています!
なんと、ルアーのヘッドがグロー仕様(夜光)になっているので、後程ご紹介するチューニングも不要です。
僕がナマズ釣り入門者へ最もオススメするのは、コチラのダブルフックタイプのジッターバグになります。
自分好みのチューニング(改造)でジッターバグを楽しもう
道具をいじるのも釣りの楽しみかたのひとつ
フックさえ交換すれば安定した釣果を生み出してくれるジッターバグですが、ひと手間加えて使って楽しいルアーに変身させてるのもアリですよ。
今回は工具の要らない簡単なチューニング(改造)方法をご紹介いたします!
きらきら光るブレードを取り付けてアピール力拡大!
スピナーベイトに使用されているコロラドブレードを取り付けることで、フラッシングによるアピール力をジッターバグに追加することができます。
スプリットリングを2個つけるのがコツです! バラシ軽減と吸い込み易さを目的にスイベルも追加しても良いでしょう。
ブレードはフロント(前側)につければフッキング重視、リア(後側)につければアピール重視になります。
ただし、ジッターバグは、フロントに抵抗が掛かると動きが小さくなってしまうため、フロントにチューニングする場合はブレードを小さい物にするようにしましょう。
他にもタコベイトをつけてみたり、ワームをつけたり色々試してみるのも楽しいですよ!
ケミ蛍をつけて視認性アップ!
どうしても夜釣りがメインとなるナマズ釣り。
そんな時ルアーに、ケミ蛍を取り付けておくとどこにルアーが着水したのか確認できるため非常に便利です。
両面テープで土台を張り付ける商品が販売されているため、ワンタッチで取り付けられますよ!
梅雨から夏にかけてベストシーズンを迎えるナマズ釣りに出掛けよう
この夏は信頼度マックスなジッターバグを持って、近所の川へナマズ釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?
ジッターバグに襲い掛かるナマズの捕食音が病みつきになること間違いなしですよ!
筆者紹介
山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活躍する。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017