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【粘液まみれ】メダイ(目鯛)の生態・食べ方・釣り方を詳しく解説

メダイ(目鯛)はスズキ目イボダイ科に属する海水魚。巨大な目と丸い頭部、体を覆う粘液が特徴の魚です。少しグロテスクな見た目とは反して食べて美味しく、引きが強いので釣っても楽しい魚。そんなメダイを詳しく解説します。

目次

アイキャッチ出典:PIXTA

メダイについて

メダイの画像

出典:PIXTA
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
上目棘鰭上目 Acanthopterygii
スズキ目 Perciformes
亜目イボダイ亜目 Stromateoidei
イボダイ科 Centrolophidae
メダイ属 Hyperoglyphe
種(学名)Hyperoglyphe japonica
種(英名)Japanese butterfish
種(和名)メダイ

メダイはスズキ目イボダイ科に属する海水魚です。名前の由来はその大きな目で、漢字で「目鯛」と書きます。

市場に出回ることは多くないのであまり有名な魚ではありませんが、引きが強烈で食べて美味しいため、釣り人には人気がある魚です。

形態

最大で全長1m・重さ8kg程度まで大きくなります。最大の特徴は名前の由来にもなっている大きな目。体型は扁平で頭は丸みを帯びます。

体色は黒っぽくくすんだ色をしていて、若魚の時は青っぽく、成魚は赤っぽくなることも。体表からは粘液が分泌されていて、非常にヌメリが強いことも特徴です。

分布域

北海道以南の日本近海から東シナ海まで広く分布しています。

成魚は水深100~400mの岩礁帯を主な生息域としていますが、朝・夕などは水深50m前後まで浮上してくることもあります。

生態

メダイの産卵期は冬から早春にかけてです。産卵場所は伊豆諸島や四国沖、九州南部沖であると推定されています。孵化後の稚魚は流れ藻などに着きながら海面付近を漂流し、プランクトンなどを捕食。

メダイは他の魚に比べて成長速度が早く、1年で30cm、3年で50cm以上に育ち、成長するに伴って深場へと生息域を変えます。成魚の主なエサは、浮遊している小動物や甲殻類、小魚、イカ、クラゲなどです。

粘液

メダイは体表から大量の粘液を分泌することが知られています。その見た目はバターを塗ったように見えることから、英名では「Japanese butterfish」と名付けられています。

この粘液はメダイが新鮮であることを示していて、粘液の有無で鮮度を見分けることも可能です。また、釣りの際は粘液で足を滑らせてしまうことがあるので、船に粘液がついた場合はすぐに洗い流します。

人間との関わり

メダイは一部の地方では郷土料理に使われています。有名なのが八丈島の「島寿司」。醤油ベースのタレに漬け、甘めの酢飯、ワサビではなくカラシを乗せた島寿司は、お土産としても人気です。

地方名

その特徴的な大きい目と丸みを帯びた顔の形が達磨に似ていることから、「ダルマ」「ダルマダイ」と呼ばれることも。

その他にもアカメダイ(関東・大型個体)、アオメダイ(関東・若魚)、タルメ(熊本)、セイジュウロウ/メイチダイ(和歌山)、アゴナシ(福島)など、地域によって様々な地方名があります。

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