オオモンハタは刺身と鍋が絶品! 釣り方と捌き方、美味しい食べ方を紹介

2022/02/14 更新

オオモンハタは刺身や鍋で食べると絶品の魚で、魚屋やスーパーではまずお目にかかれない密かな高級魚。釣るためのタックルやポイント、他のハタとの見分け方、さばき方の手順と美味しい食べ方までまとめて紹介します。

制作者

S.fisher

釣り歴20年以上、バスとソルトルアーをメインに楽しむ元釣具屋。道具の選択から釣り方に至るまで、深く考えながら釣りをするのが好きです。餌釣りに関する知識と経験もあり、幅広い分野の総合知識をもとに情報を発信しています。

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アイキャッチ画像出典:釣具のポイント

オオモンハタという魚について

オオモンハタ
出典:PIXTA
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
上目棘鰭上目 Acanthopterygii
スズキ目 Perciformes
亜目スズキ亜目 Percoidei
ハタ科 Serranidae
マハタ属 Epinephelus
種(学名)Epinephelus areolatus
種(英名)Areolate grouper
種(和名)オオモンハタ
オオモンハタは、スズキ目ハタ科に属する海水魚です。食べて美味しく、釣りではロッドを大きく曲げる強烈な引きを見せてくれる人気ターゲット。本記事ではそんなオオモンハタの釣り方やタックル、美味しい食べ方、また他のハタとの見分け方等をまとめました。

分布と生息環境

オオモンハタは、熱帯・亜熱帯・温帯と幅広い地域に生息している魚。日本では、太平洋側では九州南岸から相模湾、小笠原諸島、日本海側では長崎県あたりまで生息しています。

生息環境は、沿岸の岩礁域や珊瑚礁等の障害物やその周辺の砂地に生息しています。

生態

オオモンハタは一般的な根魚とは少し生態が違います。

ハタ類は岩礁帯等の障害物を好む傾向がありますが、オオモンハタ はベイトフィッシュの群れに着き、根から離れた砂地の中層で定位している事もあるなど、ハタとしては回遊性が強い魚です。

こういった特徴から、釣りにおいてはボトムから中層までを探るような狙い方が有効とされています。

産卵期は夏。この時期になると岸からわずかな距離まで接岸してくるのでショアからも狙いやすくなります。秋に本格シーズンを迎える根魚が多い中で、オオモンハタは夏に狙える貴重なターゲットです。

形態の特徴

オオモンハタの特徴
最大で50センチ程度まで成長するオオモンハタ。最大の特徴は、体全体にある網目模様の斑点。漢字で書くと「大紋羽太」で、名前の由来はこの斑点から来ています。

体色は茶褐色で頭部はすっきりと細い狐型、胴体は太く、尾びれが湾入し白く縁取られていることも特徴です。

オオモンハタに似ている魚と見分け方

オオモンハタが属しているハタ科はおよそ450もの種類が確認されいて、中にはオオモンハタと非常に似ている魚もいます。

ここではオオモンハタと同じ地域で釣れるハタと、その見分け方をご紹介します。

ホウセキハタ

ホウセキハタ
ホウセキハタは、全長60センチ前後まで成長するハタ。見た目としては最もオオモンハタに瓜二つの魚です。

体には網目模様が入っていて、体色は生きている時は薄く明るいピンク・黄色・緑で、死後は赤銅色に変化します。

腹びれや背びれの縁はやや黄色、尾びれの縁は黒を帯びています。また尾びれは截形(せっけい)もしくは後方に少しだけ丸く膨らみを持っています。

キジハタ

キジハタ
キジハタは、全長40センチ前後まで大きくなるハタで、アコウと呼ばれることも多いです。

体には朱色や黄色の斑点があり、背びれ中央あたりの背中側に黒っぽい斑紋が1つ入っているのが特徴。オオモンハタと同じくショアからも釣れる人気の魚です。

ヤイトハタ

ヤイトハタ
ヤイトハタは、全長80センチを超える大型のハタ。奄美大島以南に多い魚で体全体に黒い斑点があり、ところどころに薄い模様が入っています。

大型個体は明らかに違う魚とわかりますが、ショアから釣れる小型の個体は色味や体型がオオモンハタに似ています。

見分けるポイント

オオモンハタ
オオモンハタと他のハタを見分けるポイントは大きく2つ。体表の模様尾びれの形・色です。

まずは特徴的なのが体表の網目模様で、これを目印にキジハタやヤイトハタと見分けられます。

最も似ているホウセキハタとの違いは尾びれの形と色で見分けられます。

ホウセキハタの尾びれが截形(せっけい)もしくは後方に少しだけ丸く膨らんでいるのに対し、オオモンハタは尾びれが湾入し、先端が白く縁取られているためここで見分ける事が可能です。

オオモンハタの釣り方

オオモンハタのタックル オオモンハタは、小魚を食べるフィッシュイーターであるため、生き餌を使った「泳がせ釣り」や、ルアーを使った「ルアー釣り」で狙う事が出来ます。

他の根魚と比べ回遊性が強く行動範囲が広いので、沈み根から離れた中層でも生き餌やルアーに食らい付いてきます。

オオモンハタ釣りの時期

初夏~晩秋にかけてがオオモンハタのハイシーズン。夏になるとオオモンハタは産卵の為に接岸しますので、ショア(岸)から狙いやすくなります。

水温が下がると共に深場へと移動してしまいますので、冬場は船から狙う釣り方がメインになってきます。

オオモンハタのポイント

オオモンハタ ポイント
出典:pixabay
潮通しが良く、ベイトフィッシュが溜まりやすいポイントが狙い目で、岬状に張り出した磯や、ゴロタ浜、沖堤防などがオススメです。

根周りが基本にはなりますが、その周辺の砂地や駆け上がりに定位している事も多いので、そういった場所を広く探るのが釣果を出す秘訣です。

釣れる時間帯(狙い時)

イカ釣りフィールドのサンセット
出典:pixabay
オオモンハタはベイトフィッシュを追って行動する傾向が高いため、ベイトフィッシュが活発に行動を始めるマズメ時やその直後の朝の時間帯、また潮が流れている時などが狙い目です。

ルアー・ワームでの釣り方

オオモンハタのワーム ルアーはジグヘッド+シャッドテール系のワームやメタルジグ、スピンテールジグ、バイブレーションなどで中層を狙います。

いずれのルアーもキャストして着底後、リールを5〜10巻いたら再び着底させるのを繰り返し、ボトムから中層まで誘い上げて落とす狙い方がおすすめです。

■シャッドテールワーム

ITEM
エコギア バルト
サイズ:3.5-6インチ

スイミングテンヤとの組み合わせでよく使う。マテリアルは柔らかいので、壊れやすいので、ジグヘッドに装着するときは接着剤が必須。大きめのアクションでサーチベイトとして使うのにおすすめ。



■ジグヘッド

ITEM
エコギア スイミングテンヤ

ボートからスイミングで多魚種を狙うのに購入。あとは腕次第。エコギアの折本さんのように巧みに操れるように練習を重ねます。



■メタルジグ

ITEM
メジャークラフト ジグパラ スロー
自重:10-60g

メジャークラフトのジグパラシリーズの中で、根魚に特化したメタルジグです。他のジグパラシリーズ同様、高耐久で低価格。サイズが重さの割に小ぶりで、驚くほど飛距離が出ます。


泳がせ釣り

生き餌を使った泳がせ釣りも狙い時はルアーと変わりません。マズメ時、潮が流れている時に、現地で調達したアジやイワシなどを泳がせてアタリを待ちます。

泳がせ釣りの仕掛けやタックルについては以下のリンクで詳しく説明しています。


オオモンハタ釣りのタックル

オオモンハタの釣り
撮影:TSURI HACK編集部
オオモンハタのタックルは、ロックフィッシュの専用ロッドがおすすめですが、エギングやシーバス用のものでも代用できます。

回遊性の高さからハタ類としては引きが強い魚なので、パワーのあるタックルで臨みましょう。

ロッド

ロッドはスピニング、ベイトのどちらでも大丈夫ですが、投げて巻き上げるため飛距離が出しやすいスピニングロッドがおすすめ。

長さ7~8フィート前後、30g前後のルアーが投げられるミディアムアクション以上のパワーのあるルアーロッドを選びましょう。沈み根をかわして魚をいなすには、パワーと長さのあるロッドが必要です。

ITEM
アブガルシア ソルティーステージ・ロックフィッシュ SXRS-802EXH-LA-KR
全長:2.44m
自重:185g
継数:2本
仕舞寸法:125.2cm
ルアー重量:14-40g
ナイロンライン適合:10-30lb


ロックフィッシュロッドは以下のリンクで詳しく紹介しています。

リール

スピニングタックルであればリールは3000番台、PEライン0.8~1号を150m程巻き、飛距離を重視したセッティングが良いでしょう。

ベイトならPEラインの1.5〜2号を150mほど巻きこめる番手がおすすめ。リーダーは16〜25lbをFGノットなどの摩擦系ノットで結束し、スピニングは1〜2ヒロ、ベイトなら4ヒロ程度のロングリーダーを組みましょう。

ITEM
シマノ 19 ストラディック 3000MHG
ギア比:5.8kg
最大ドラグ力:9.0kg
自重:245g
PE糸巻量:1−190、1.2−150、1.5−120
最大巻上長:86cm

オオモンハタの捌き方と食べ方

出典:PIXTA(画像はイメージです)
オオモンハタは高値で取引されている高級魚。旬は夏で、身は淡白で上品な白身をしています。調理の際には鱗が強いためすき引きで鱗を取り除くのがおすすめ。

ここではオオモンハタの捌き方と食べ方をご紹介します。

オオモンハタの捌き方

  1. 1.
    鱗を皮ごとすいていきます。尾から頭に向かって、ひれの近くまで丁寧にすいていくのがコツです。
  2. 2.
    エラの後方に真っ直ぐ包丁を入れ、背骨を断ちます。腹びれまでのラインで皮と身だけを断つように包丁を入れると、内臓は頭に付いたまま抜く事ができます。
  3. 3.
    内臓ごと頭を取ったら、背骨に沿って付いている血合いを指やササラ、歯ブラシなどで落とします。
  4. 4.
    骨に包丁を添わせて3枚におろします。腹から背骨、背中から背骨にそれぞれ包丁を入れるとおろしやすいです。

刺身

新鮮なオオモンハタは刺身が一番。血合いが少ない透明感のある白身で、味はほどよい甘みがあり、もちっとした食感が楽しめます。

キッチンペーパーとラップで密閉し、冷蔵庫で2〜3日寝かせると甘みが出て美味しくなります。

煮付け

頭やアラは、身を残さず食べられる煮付けがおすすめ。身がほどよく締まり、甘みのある身をより一層感じられる食べ方です。水・砂糖・醤油に、お好みで酒やみりんを足した煮汁で楽しんでみてください。

鍋物

ハタ類の定番料理と言えば鍋物。頭やアラ、ぶつ切りにした身を煮れば良い出汁が出るので、味付けは塩や酒だけのシンプルなものでOK。骨から身がほぐしやすいので、余すところ無く食べられます。

蒸し物

オオモンハタを蒸し物にすれば、簡単調理で濃厚な味わいを楽しめます。最も手軽なのは酒蒸しで、湯引きしたオオモンハタに酒を振り、あとは蒸し器で10~20分ほど蒸すだけ。

ネギをそえて醤油仕立てのタレを掛けたり、ポン酢で食べるのもおすすめ。

塩焼き

魚の定番調理法である塩焼き。オオモンハタを塩焼きにする際は、比較的脂の多い頭部近くがおすすめです。小さめのサイズなら1匹丸ごと塩焼きにしてしまうのがお手軽です。

オオモンハタは釣って楽しく、食べて美味しい魚

出典:pixabay
オオモンハタは、釣って楽しく食べて美味しい魚。根魚はボトム狙いとの概念を一旦取り除いて狙うのがオオモンハタ狙いのコツであると言えます。

自分で釣ったオオモンハタは、買ったものよりさらに美味しく感じられるはず。まずは手持ちのタックルで挑戦してみましょう!

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