意外な大衆魚「メバチマグロ」生態・食べ方・釣り方を詳しく解説

2020/08/18 更新

安価で大衆的なマグロとして親しまれているメバチマグロ。その名前を知らずとも食べたことがある人は多いはずです。メバチマグロの美味しい食べ方や旬、生態、釣り方について解説します。

制作者

S.fisher

釣り歴20年以上、バスとソルトルアーをメインに楽しむ元釣具屋。道具の選択から釣り方に至るまで、深く考えながら釣りをするのが好きです。餌釣りに関する知識と経験もあり、幅広い分野の総合知識をもとに情報を発信しています。

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アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

メバチマグロについて

メバチマグロ
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
上目棘鰭上目 Acanthopterygii
スズキ目 Perciformes
亜目サバ亜目 Scombroidei
サバ科 Scombridae
マグロ属 Thunnus South
種(学名)Thunnus obesus
種(英名)Bigeye tuna
種(和名)メバチ
メバチマグロは、スズキ目サバ科マグロ属に属する海水魚。スーパー等で売られているマグロは本種であることが多く、知らずとも身近に流通している魚です。本記事ではそんなメバチマグロを詳しく解説します。

形態

メバチマグロで特徴的なのは、名前の由来にもなっている大きな目。漢字では「目撥鮪」や「目鉢鮪」と書きます。

体は紡錘形で体色は背面が濃紺、腹側は銀白色をしています。全長は最大で2.5メートル前後と、マグロ属の中では中型。

1年で45センチ、2年目で80センチほどと若魚の時の成長速度は速いですが、2メートルほどに成長するまでには10年以上かかるとされています。

分布域

熱帯から温帯まで広い範囲に分布しており、日本では東北以南の太平洋沿岸に生息しています。クロマグロとは異なり、日本海には入らないことが特徴です。

生態

メバチマグロはマグロの中で遊泳層が最も深く、時間によって泳層を変えることが知られています。

日中は水深300メートル付近にいることもありますが、夜間は水深100~150メートルほどの浅い水深まで回遊します。

他のマグロ類と同じく、魚やイカなどを捕食する肉食魚です。産卵行動などについては不明な点も多く、寿命は15年以上と推定されています。

他のマグロとの見分け方

メバチマグロを他のマグロと見分ける際は、目の大きさと体高に注目します。

名前の通り、顔に占める目の割合が大きいことが特徴です。また、他のマグロよりも体高が高くてズングリしていることからも容易に見分けられます。


食材としてのメバチマグロ

食材としてのメバチマグロは安価で美味しく、庶民的なマグロとして食卓に欠かせない存在です。

旬は一番脂が乗る晩秋から冬にかけて。特に40~60キロ程度の大きさが美味しいとされています。

また、九州や四国では4~5月に多く獲れるため、この時期も旬と言う場合もあります。

市場価格

スーパー等においてメバチマグロは、100グラムあたり500円前後で売られていることが多いようです。天然のクロマグロがその2~3倍程度の価格であることを考えると、とても安価であることが分かります。

ただし近年は世界的にマグロの需要が高まっており、市場価格は上昇傾向です。

主な水揚地と漁獲量

メバチマグロは関東近辺で最も多く水揚されています。主な水揚地は静岡県や東京都、千葉県など。主に、はえ縄を用いた遠洋漁業で漁獲されています。

マグロ類全体の漁獲量の30パーセント以上をメバチマグロが占めており、キハダマグロと並んで国内で最も多く食べられているマグロとのデータもあります。

身質

身の色は鮮やかな赤。クロマグロ等と比べると脂が少ないので大トロと呼べる部分はほとんどなく、身の大半は中トロと赤身です。

流通するのは冷凍されたものがほとんどですが、やはり生の新鮮なものの美味しさが際立ちます。

沖縄では「沖縄美ら海マグロ」として他のマグロとともにブランド化されており、漁場から近いために生のメバチマグロを食べられます。

食べ方

▼メバチマグロの刺身

出典:PIXTA
市場に出回っているマグロの刺身の多くは、メバチマグロの刺身です。脂が少なくあっさりとした味わいで、中トロ、ネギトロ、赤身いずれも美味しく食べられます。

▼メバチマグロの漬け

出典:PIXTA
刺身に一手間加えて味わってみたい漬け。刺身状に切ったものを醤油・味醂・酒などにさっと漬けて味わうもよし、熱湯をかけて霜降りにし半日~1日漬けて味わうもよしです。

▼メバチマグロのステーキ

出典:PIXTA
焼いてステーキにして食べるのも美味しいメバチマグロ。魚なのにまるで肉のような味わいが非常に美味です。

メバチマグロの釣り方

メバチマグロの画像
撮影:TSURI HACK編集部
メバチマグロは狙って釣ることが少ない魚ですが、沖縄のパヤオ周りのジギングやエビングで釣ることができます。

パヤオとは人工的に作られた浮魚礁のことで、パヤオではキハダやカツオなどと共にメバチマグロもターゲットの一つです。

以下では、10キロ程度のメバチマグロを想定した道具立ての一例を紹介します。

ロッド

重たいジグをシャクり、メバチマグロの強い引きに耐えられるよう、200グラムのジグをハイピッチでシャクれるようなロッドを選んでください。

ITEM
ダイワ キャタリナ J60HS・E
全長:1.83m
自重:210g
継数:1本
仕舞寸法:183cm
ルアー重量:110-250g
PEライン適合:3-5号

70cmのワラサがスレ掛かり(背中)だったんですが、バットパワーが強力なので、重いながらも強引に上げられました。


リール

大型のジギング用リールを使います。サイズは、シマノ8000番、ダイワ8000番(旧5000番)が目安です。

これにPE4号を300メートル以上巻き、ショックリーダーは20号前後を結束します。

ITEM
ダイワ ソルティガ 8000-H
ギア比:5.8:1
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:111cm
PE糸巻量(号-m):3-400/4-300

ルアー

メタルジグは水深や潮流の強さによって重さを使い分けます。魚の泳層が深いこともあるので、引き抵抗が軽いジグがおすすめです。

ITEM
CBワン C1 200g
全長:160mm
自重:200g

意外と身近な魚

メバチマグロの画像
撮影:TSURI HACK編集部
市場には多く出回っているメバチマグロですが、釣れる地域も限られていることもあり、狙って釣るのはなかなか難しい魚です。

もし、キハダなどを釣っていて目の大きなズングリしたマグロが釣れたら、「いつもお世話になっております」と、心の中で思ってください。

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紹介されたアイテム

ダイワ キャタリナ J60HS・E
ダイワ ソルティガ 8000-H
CBワン C1 200g
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