5分でわかる青物ジギング入門! 最初のタックル選びと釣り方の基本

2020/04/22 更新

青物ジギングは、ブリやヒラマサ、カンパチなどの中〜大型回遊魚をメタルジグで狙うオフショアゲーム。最初に選ぶべきおすすめのタックルやメタルジグ、釣り方の基本となるワンピッチジャークのコツなど、青物ジギングの基本を学んでみましょう!


撮影:TSURI HACK編集部

青物ジギングについて


ブリ族をはじめとした中〜大型回遊魚をメタルジグで狙う青物ジギングは、全国各地のオフショアで楽しまれている人気の釣りです。

オフショアルアーゲームの王道とも言える青物ジギングのイロハを解説していきます。

青物ジギングのターゲット

青物ジギングでターゲットとなる青物は、地域や時期によってさまざま。中でもメインとなる魚種をご紹介します。

ヒラマサ


青物ジギングで花形とも言えるのがヒラマサ。ブリに似ていますがより筋肉質でシャープな魚体が特徴です。

最大20kgを超え、ヒットした瞬間に根に向かって突っ込む強烈な引きがアングラーを魅了する人気の魚です。

ブリ

食卓でもおなじみのブリ。北は北海道から南は九州沿岸まで、日本各地を回遊する青物ジギングのメインターゲット。

とくに脂が乗る冬の寒ブリは食味にも優れています。

カンパチ

出典:PIXTA
関東以南の太平洋沿岸〜東シナ海に分布しているカンパチ。オフショアでのジギングでは50kgを超える超大型サイズも釣獲されています。
漁礁や根に付いている事が多く、ヒット直後から下に突っ込むパワフルなファイターです。

カツオやマグロ類

カツオ
黒潮が入る海域に分布するカツオやマグロ類も、ポイントや回遊のタイミング次第でジギングのターゲットになります。
重量感とスピードを兼ね備えた引きが魅力的なのはもちろん、食味も良いため人気の対象魚です。

青物ジギングで狙うポイント

青物狙いのジギングでは、ベイトとそれを捕食する回遊魚をいかに見つけるかが釣果を左右します。

広大な海の中でもベイトフィッシュが身を寄せやすく、捕食者にとっては摂餌行動を取りやすいジギングに最適なポイントについて解説していきます。

漁礁や根周り

出典:PIXTA
漁礁や根の周辺は潮流の変化などでベイトフィッシュがストックされやすい場所です。また急激な地形変化は青物等の捕食者が餌を追い込むのにも好都合。
双方の魚類が集まりやすい条件が揃う事から、ジギングでは基本的なポイントの一つです。

瀬周り

岩礁帯
出典:PIXTA
海底の一部が広範囲に渡って隆起しているのが「瀬」。周囲より浅い瀬では太陽光が届きやすく、プランクトンが発生しそれを捕食する小魚も集まります。
それらを狙う青物との遭遇頻度も高く、ジギングではドテラ流しで広範囲を探る事が多いスポットです。

青物ジギングタックルの特徴と選び方

100g以上のジグをしゃくり、強烈な青物の走りを止めるため青物ジギングにおいてタックル選びは大切なポイント。

適したロッドとリールの種類やパワーとラインシステムについて解説していきます。

青物ジギングに適したロッド

青物ジギングでは6フィート前後のレギュラーテーパーのロッドが主に用いられています。
ジグをしゃくりやすいようティップにはハリがあり、バットまでしっかり曲がる事で青物の引きをいなす設計がされている物を選びましょう。

硬さ

近海での青物ジギングでは80〜180g前後のジグを扱う事が多いため、最初に揃えるならM〜MHクラスのジギングロッドが最適。

さらに重いまたは軽いジグを使う場合は、異なる番手を揃えていくと良いでしょう。

長さ

専用ロッドはほとんどの場合6フィート〜6.5フィートまでの長さがメイン。船上での扱いやすさを考えるとこの長さが最適です。

フォールに特化した7フィート台などの番手は、釣り方や戦略に合わせて追加を検討してみましょう。

リール


スピニングリール、ベイトリール共にジギング用の製品がありますが、青物の場合ほスピニングリールが主流。

理由はいくつかありますが、その一つがスピニングならではのドラグ性能。青物の瞬発力とパワーを受け止めるためにはスムーズなドラグが必要不可欠なのです。

また、重心が下になるためファイトしやすい、しゃくり疲れしづらいなどスピニングタックルには多くのメリットがあります。

必要なスペックや番手

PEライン3号〜4号を、300〜400m巻き込める大型スピニングリールが基本的なスペックになります。

具体的にはダイワであれば4500〜5000番、シマノであれば6000〜8000番のモデルがそれに相当してきます。

種類

糸巻き量の他に気にしておきたいのが「ギア比」。ラインの回収スピードではエクストラハイギアが優れていますが、巻き取り力ではローギアに軍配が上がります。

最初は間をとってまずはハイギアを使ってみて、後に好みのギア比を探っていくと良いでしょう。

ラインとラインシステム

メインライン


メインラインにはPEの2.5号から4号程度が用いられます。4本編みや8本編みなどは好みの部分もありますが、まずは引っ張り強度に優れた8本編みを使っておけば間違いないでしょう。

また、船によってはライン号数の指定があるため、事前に確認しておくことも大切です。

リーダー


ジギングでは魚の引きが強いことや、根周りを攻略することからほとんどの場合フロロカーボンのリーダーが用いられます。

太さは40〜60ポンド前後。キャストの必要がほとんどないため、ガイドの通りが極端に悪い場合を除けば2〜3ヒロ程度のロングリーダーを組みましょう。

メインラインとリーダーの結束方法


メインラインとリーダーは強度的に最も優れた摩擦系ノットで結束しましょう。「FGノット」や「PRノット」が代表的な摩擦系の結束方法です。

高切れなどで船上で結束する場合もあるため、どちらかで良いので素早く確実に結束出来る様に練習しておくとベストです。

ジグとの接続に必要なもの

青物の強烈な引きに対処するには、ジグとラインの接続方法も強固な物が必要になります。

ソリッドリングとスプリットリングを使ったベーシックな接続方法を紹介します。

ソリッドリングとスプリットリング


太めのリーダーで引きの強い魚とやり取りするため、ソリッドリングとスプリットリングを組み合わせてメタルジグと接続します。

ソリッドリングにはリーダーを結束し、さらにスプリットリングを介してジグのラインアイへ接続しましょう。糸ヨレが気になる場合はここへスイベルを追加します。

ソリッドリングとの結束は「完全結び」、「ジャンスィックSPノット」など太糸でも強度がしっかり出るノットが適しています。

スプリットリングプライヤー


ジギングで欠かせない道具の一つがスプリットリングプライヤー。

リングの接続作業はもちろん、ノットの締め込みとカット、暴れる魚からフックを安全に外すなどマルチに活躍する道具です。

釣行前にボックスに入っているか必ず確認しましょう。

メタルジグの種類や使い方


青物を寄せて食わせる役割を担うのがメタルジグにも、シンプルな形状ながら様々なシェイプやカラーの物が存在しています。

基本的な形状のパターンやカラーについて解説していきます。

形状の種類と違い


メタルジグの形状バリエーションには基本としてフロントバランス、センターバランス、リアバランスといった種類が存在し、アクションも異なります。

フロントバランスの物ほどアクションさせたときに横を向きやすく、リアバランスの物ほどフォールが早くなる傾向があります。

また、エッジが鋭角か鈍角か、滑らかか角張っているかによっても水流の受け方が変わり、角張っている物ほどアピール力が高い傾向にあります。

カラーの使い分け方


青物向けメタルジグのカラーはシルバーベースの物が一般的。これは青物がフラッシングに反応しやすかったり、海中で見切られにくいなど諸説あります。

これに加え、濁りなど光量が少ない状況に対応するため、ピンクやグローなどのアピール系カラーが多くの製品でラインナップされています。

まずはシルバーやブルー系を揃え、曇天や濁り用にアピール系のカラーもおさえとして準備しておくと良いでしょう。

フックの選び方


青物狙いではシングル、またはダブルのアシストフック1組をラインアイに接続するのが基本セッティング。

青物は獲物の頭に回りこんで丸呑みにするように捕食するため、リアフックは不要な場合がほとんどです。

フックサイズは使うジグや対象魚によって変わってきますが、青物狙いでは3/0から5/0程度の太軸フックを用います。

青物ジギングの基本的な釣り方


ジグを落としてしゃくり上げるのを繰り返すのは、青物にかかわらずジギングの基本。

魚の食いがたっていれば基本的な動作でも簡単に釣果を出す事が可能で、思いのほか釣るまでの敷居は低い釣りなのです。

海底または指示棚の下限までジグを落とす


ポイントに到着後、船長からの指示が出たらジグを投入します。

根がかりのリスクが低いポイントでは海底まで、根が荒いエリアではラインカラーを見ながら着底寸前のところ、深場では指示棚の下限の水深を目安にします。

指示された棚までジグをアクションさせる


多くの場合船長から魚探で反応が出ている水深がアナウンスされるため、そのレンジの上限までジグをアクションさせます。

アクションはリールのハンドル1回転あたりロッドを1回しゃくる「ワンピッチジャーク」が基本となります。

棚を通過したら再びジグを着底させる


指示棚の上限までしゃくり上げ、あたりがなければ再度ジグを海底に落します。

潮流や船が流れるスピードにもよりますが、おおよそ2回〜3回一連の基本動作を繰り返したらジグを回収し、投入しなおします。

基本動作のポイントやコツ

基本的な釣り方は非常にシンプルですが、細かなテクニックを駆使するとトラブルを避けながら快適に楽しむ事ができます。

ジグを落とす時はラインテンションをかける


ジグを投入する際にジグが流されすぎるのを防ぐため、軽くラインテンションを掛けるのがコツ。

スピニングリールならスプールエッジに人差し指を添え、軽くラインを押さえながらラインを放出しましょう。

基本アクション「ワンピッチジャーク」のコツ


ハンドル1回転でロッドを1回しゃくるワンピッチジャーク。簡単に見えても最初は巻き取りとしゃくりのリズムが合わなかったりします。

リズムを掴む最も簡単なコツは「両腕を同時に上下させてしゃくる事」。リールのハンドルが12時の位置に来た時にロッドをしゃくり上げるとリズムが掴みやすくなります。

また、次のしゃくりに入る前に素早くロッドを戻すとラインのたるみによってジグがしっかりダートし、魚を誘う動きが出しやすくなります。

合わせとやり取り


魚があたってきたらラインテンションを掛け、ロッドを軽く煽ってフッキングします。シングルフックを用いるジギングではわずかな動作でもフックが貫通するため、過度の追い合せは不要です。

フッキング後はラインテンションを掛け魚の頭をこちらに向けつつ、短いストロークでポンピンングしながら寄せていきます。

脇ばさみでロッドがのされてしまいそうな場合は、太腿の付け根や下腹部にロッドエンドを当て上半身全体を使ってファイトしましょう。

青物ジギングで釣果を伸ばしたい時のポイント

魚の食い気が高い時であれば何を落しても食ってくるような状況も珍しくありませんが、そう美味しい状況ばかりでないのは他の釣りと同じ。

反応が得られない時や、さらなる一尾を目指したい時に試しておきたいテクニックを紹介します。

ジグの重さを変えてみる


ジグのローテーションにおいて基本とも言えるのが重さの変更です。

潮が速くジグが流されすぎる時や水深が深くなった場合は重い物に、その逆であれば軽くして最適な重量を探ってみましょう。替える場合は少しずつ重さを替えていくのがポイント。

重量の変更はジグのシルエットも変わるため、劇的に食いがよくなる場合も多々あります。

ちょうどよく「潮を噛む」ジグを探す


ジャークした時にあまりにも引き重りする場合はジグが動きすぎて魚に見切られていたり、疲労感で一定のピッチでしゃくれてないなど、釣れない要素が重なりがちになります。

同じジグを使い続けて引き感を重く感じたら、思い切って別形状のジグに交換してみましょう。

エッジが薄く流線型のジグに替える

水の抵抗を受けにくくジグの後方に水を流すため引き感が軽くなり、アクションも大人しめになります。深場や潮流が速い時、魚が低活性な時にマッチします。

エッジが厚くフラットな形状のジグに替える

水の抵抗を受けやすく、ジグ本体が派手に動いて水をかき回す形状。引き感が重くアクションも派手な傾向があります。潮が緩い場合や魚の活性が高い時に有効なシェイプです。

「ちょうどよく潮を噛む」ジグに替える事は、魚の活性に合わせやすくなるのはもちろん、アングラーが快適に使い続けられる効果もあるため釣果を伸ばすのに最適なテクニックなのです。

アクションやスピード、誘うレンジを変えてみる


基本のワンピッチジャークで魚の反応が得られない時にはアクションを変えるのも有効です。

具体的にはジャークやフォールのパターンを変えたり、誘うレンジを変えるなどの方法があります。

ワンピッチジャーク

リールハンドル1回転でロッドを1回しゃくる基本のアクション。単純な動作でジグがほどよくダートとフォールを繰り返し、食わせの間も自然に作れます。

アピール力も適度にあるのでまずはこのアクションで魚の反応をうかがってみましょう。

ジャカジャカ巻き

しゃくりのピッチを更に細かくした早めのアクション。アングラーによりリズムは様々ですが、リールハンドル半回転あたりロッドを1回しゃくるイメージでやると良いでしょう。

魚が動きすぎるジグを嫌っていたり、ワンピッチのスピードでは見切ってしまう時に有効です。

ロングフォール

ジャークで誘い上げていくアクションでは魚が追ってこない、または食いきらないような低活性時にはフォールを織り交ぜるのも有効です。

ロッドを大きめのストロークでしゃくり上げ、ラインスラックを出しつつゆっくり元に戻すように操作します。

フォールアクション単体で使っても良いですが、ワンピッチジャーク5回→ロングフォールという具合に混ぜて使うのもオススメです。

誘うレンジを変える

同じアクションでも誘うレンジの長さ(ジグをアクションさせる長さ)を替えると魚の反応が変わる場合があります。

指示棚の中だけで反応がなければ、プラス5m下まで落したり、プラス5m上まで誘い上げてみるなど「釣るレンジ」を変えてみましょう。

カラーを変えてみる

メタルジグのカラーを変えてみるのももちろん有効です。潮色や天候、時間帯によって同じ海域でもカラーによるアピール力にも差が生まれてきます。

基本はシルバー系


青物ジギングにおいて基本となるのがシルバー。水が澄んでいたり、日中の晴天時など水中の光量が十分な状況で力を発揮します。

同じシルバーでもホロが入っているものや、鏡面のような仕上げになっている物があり、それらの違いを試してみるのも良いでしょう。

深棚や曇天時、濁り潮なら目立つカラーに


水中の光量が少なくなる曇天時や、濁り潮や深場ではアピール力を補うカラーに変えてみましょう。

ピンクやグローなど有効なものは状況によりけりですが、シルバー系だけでは反応が得られない場合はアピールカラーに変えるのも有効な手段です。

投入の速さが釣果を分ける事も


魚群を追いながら釣る青物ジギングでは、ポイントに着いてからいかに早く投入できるかが釣果を分ける事も。

とくに魚がジグをシビアに見切ってくる状況では、他の魚が釣られるのを見て群全体が沈黙してしまう事もしばしばあります。

いち早くジグを投入できるよう、船速が落ちるタイミングで投入の準備をしておきましょう。

青物ジギングに挑戦してみよう

一見ハードルが高いように見える青物ジギングですが、タックルや基本的な事をおさえてしまえば初心者でも大物と巡り合えるチャンスのある釣りです。

他の釣りでは味わえない強烈なファイトは、一度体験すると病みつきになる事うけあい。基本を学んで夢のある釣りを楽しんでみましょう!

関連記事


\ この記事の感想を教えてください /
GOOD! BAD
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

TSURI HACK編集部
TSURI HACK編集部

TSURI HACK運営&記事編集担当。海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広く釣り情報をお届けします!

アウトドアのすべてを、ひとつのアプリで。

150以上のアウトドアメディアの記事や動画、3万枚以上のみんなの写真も見られる!
アウトドアの「知りたい!」「行きたい!」がきっと見つかる!
お気に入りの記事や写真を集めて、スキマ時間に素早くチェック!