よく釣れるのに美味しい高級魚「メバル」
冬も終わりを迎え、メバルの季節がやってきましたね。
こんにちは。TSURI HACKライターの小林です。
メバルと言えばライトタックルで楽しめ、食べても最高に美味しい魚。
毎年この時期は、時間を見つけてはメバル釣りに出かけております。
今回は釣り方ではなく、料理大好きライターとして、美味しい「メバルの調理法」を紹介してみたいと思います。
夜の漁港でメバルを調達
時間を作って夜の漁港に通っています。いやぁ、やっぱり楽しいですね。メバル釣りは。
潮の変化によって釣果が左右され、ゲーム性も高い。掛けたあとはよく引いてくれるので、釣り応えもあるのがいいですね。
おまけに食べて美味しい……となれば、もう“最高の夜遊び”ですよね(笑)
▼同じく簡単に狙える根魚、カサゴもおすすめです。
メバルの下処理
さて、釣ったメバルを美味しくいただくためには、キチンと下処理をしておきましょう。
魚の下処理の基本は、血を抜き、鱗を取り、内臓を処理するだけでOKです。
水分があると腐敗が早くなってしまうため、キッチンペーパー等に包みます。
ジップロックなどの密閉袋に入れ、冷蔵庫で寝かせておけば数日間は鮮度をキープできます。
内臓等に水分がある場合は腐敗が早まります。このように、キッチンペーパーを内臓部分に入れておくのがおすすめです。
メバルのおすすめ料理①:刺身
どんな魚も、まずは刺身の味が気になるところ。ということで「メバルの刺身」いってみましょう。
今回は尾頭付きで盛り付けることに。上の写真のように三枚におろします。
メバルの肝がたくさん取れたので、肝醤油でいただいてみます。これは期待できるぞ!
盛り付けは得意ではありませんが、なんとか完成です。ちなみに、このメバルは三日間寝かせてみました。さてお味は?
軽く湯引きした肝に、醤油を混ぜて作った特製の「肝醤油」でいただきます。う〜ん♡ メバルの肝醤油、美味すぎるぞ!
三日間寝かせたこともあって、しっかりとした旨味が。
歯ごたえもキチンと残っており、肝醤油の濃厚さが白身と相まって、口の中で最高の共演を魅せてくれます。
刺身でいただくなら、素材の旨味を引き出すためにも、最低三日間は寝かせるのがオススメです。
メバルの刺身の作り方
- 1.メバルを下処理し、冷蔵庫で寝かせる。
- 2.三枚に下ろして、綺麗に盛り付けて完成(薬味、肝醤油があればなお良し)
メバルのおすすめ料理②:唐揚げ
次は小型のメバルを使い、「唐揚げ」にしましょう。
片栗粉をまんべんなくまぶし、180度の油で揚げれば完成です。内臓部分まで、片栗粉をキチンとまぶすのがコツ。
骨まで食べられるように、じっくりと加熱。カリッカリに揚げてみました。
ホックホク! 唐揚げもイケますねぇ〜。
骨も頭もカリッと食べられるので、メバルの美味しさを思う存分楽しむことができます。
淡白な身質を活かし、油で揚げるのもまた違った味わいです。
メバルの唐揚げの作り方
- 1.下処理したメバルを片栗粉にまぶします。
- 2.180度の油でカリッカリになるまで揚げます。
- 3.盛り付けて完成。塩やマヨネーズ、好みのソースでどうぞ。
メバルのおすすめ料理③:煮付け
この手の魚の「煮付け」は裏切られない味。ということで、次はメバルの煮付けです。
鍋に醤油、酒、みりん等で味付けしたつゆを仕込み、メバルを入れて火を通して完成。
しっかりと味が染み込むまで、弱火でコトコト煮込むと美味しさが増します。また、このときに落し蓋もしておきましょう。
少し濃い味で仕上げたので、フレッシュな玉ねぎをのせてみました。
しっかりと味が染み込んだ身は、これまた最高の味。身もプリプリで、魚本来の味もしっかりと感じとることができます。
魚は煮ものにするとハズすことはありません。ですが、中でもメバルは味に上品さがあるため、ワンランク上の味に仕上がります。
メバルの煮付けの作り方
- 1.醤油、酒、みりん等でつゆを作る。
- 2.下処理したメバルをつゆに入れ、弱火で煮込む。
- 3.落とし蓋をして、しっかりと味が染み込んだら完成。
メバルのおすすめ料理④:カルパッチョ
メバルは白身魚のため、きっとカルパッチョも美味しいはず。
身は薄く切ると美味しく感じるため、できる限り薄くキレイに盛り付けましょう。言うのは簡単ですが、難しいですね(汗)
水でさらした玉ねぎと青じそを盛り付け、すだち酢と醤油などをブレンドした即席ドレッシングをかけたら完成です。
ドレッシングの酸味とメバルのあっさりとした身が合いますね。刺身の味に飽きたら、ぜひカルパッチョでいただいてみてください。
メバルのカルパッチョの作り方
- 1.三枚におろしたメバルを皿に盛り付けます。
- 2.カルパッチョ用のドレッシングを作ります。(今回はすだち酢、みりん、醤油で和風に仕上げました)
- 3.青じそなどの薬味を盛り付けて、あらびきコショウを振る。先に作っておいたドレッシングをかけて完成。
メバルのおすすめ料理⑤:アクアパッツァ
最後は洋風の料理を。メバルのアクアパッツァです。
名前から、なんだか難しそうな印象を受ける料理ですが、じつは火を通すだけの非常に簡単な料理です。
材料はにんにく、プチトマト、あさり、鷹の爪、白ワインを使ってみます。
オリーブオイルをにんにく、鷹の爪で香り付け。そこにメバルを入れます。
その後あさり、プチトマト、白ワインを投入。蓋をして、弱火で蒸すように火を通します。最後に塩コショウで味を整えたら完成です。
彩りにネギをかけてみました。メバルのアクアパッツァは初めて作りましたが、さてお味はどうでしょう……。
これはめちゃめちゃ美味い♪ メバルにはこの料理が一番合うんじゃないか、そう思ってしまうほどに相性バツグンです。
あさりの出汁と白ワインの旨味が、メバルの上品な味を引き立ててくれますね。いや〜、これはいい。
また残ったスープでパスタも作れたりするので、二度美味しいのもポイントです。
メバルのアクアパッツァの作り方
- 1.フライパンにオリーブオイルを入れて火をかけ、潰したにんにくと鷹の爪で香りをつける。
- 2.塩コショウしたメバルをフライパンに入れて数分火をかける。
- 3.プチトマト、あさり、白ワインを入れて、蓋をして蒸すように弱火で火を通します。
- 4.塩コショウで味を整えたら完成。
メバルは料理も最高です。
メバルは釣って楽しい魚ですが、何より食べても最高に美味しい魚です。
もし釣れた際には、簡単な調理で十分美味しくいただけます。普段料理をしない方も、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
きっとご家族の方からも喜ばれると思いますよ!
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。