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ヒラマサとブリの見分け方を“世界一分かりやすく&詳しく”船長が解説(2ページ目)

ヒットするポイント・タイミングの違い

ヒラマサとブリのポイントの画像

では、見た目の違いが分かったところで、釣り方のコツとそれぞれの特徴を解説していきます。

基本的にヒラマサとブリのポイントは漁礁や瀬周りですが、釣れ方に若干の違いがあるのです。

ヒラマサはストラクチャーに対する依存性が高い

ヒラマサは漁礁や瀬の起伏などのピンポイントに付いていることが多く、ヒットするタイミングはストラクチャーに差し掛かったときに集中する傾向にあります。

例えばアマダイを狙っている時などに、何も無い砂地のポイントでヒットすることも稀にありますが、漁礁や瀬周りをタイトに狙うのがセオリーです。

ブリはストラクチャーに対する依存性が低い

対してブリは、ヒラマサと比べるとストラクチャーに対する依存度は低いと言えます。

漁礁や起伏に差し掛かる前や通り過ぎた後、つまりストラクチャーに絡んでいないタイミングでヒットすることも多いのです。何も無い砂地のポイントでヒットすることも珍しくありません。

ただ、何も無いところでヒラマサがヒットすることもありますし、ピンポイントでブリがヒットすることもあります。あくまで釣れ方の特徴として、上記のような“偏りがみられる”といった程度に参考して頂ければと思います。

効果的なルアーアクション

ジギングの画像

ジギングのアクションはハイ(ショート)ピッチ・ワンピッチ・スローピッチの3つに大別されますが、極論を言えば、どのアクションでも釣ることはできます。

しかし、とりあえずジグが動いていれば良いというわけではなく、ヒラマサに有効的なアクション、ブリに有効なアクションは違います。

ヒラマサはワンピッチが基本

ヒラマサはフォールに対する反応はあまり良くないので、フォールでの誘いが主体となるスローピッチはあまり有効とは言えません。

特定の条件下ではフォールに反応することもありますが、しっかりとシャクリ上げるアクションの方が圧倒的に釣果が出やすいです。

ハイピッチ・ワンピッチのどちらでも釣ることはできますが、どちらかというとヒラマサはビシバシとシャクるハイピッチより、少し柔らかめのワンピッチアクションの方を好む傾向にあります。

あまり釣れない状況だとスローピッチに切り替えて“フォールの釣り”をする人も多いですが、高活性・低活性を問わずに「しっかりとシャクる」ということが重要ですよ。

ブリは選り好みしない

対照的に、ブリはアクションに対してあまり選り好みをしない印象で、ヒラマサと比べるとそこまでシビアではありません。

基本的にはハイピッチやワンピッチなどのシャクり上げるアクションがベターですが、フォールに好反応を示すことも少なくなく、ただ巻きで釣れることも珍しくありません。

他には、ビシバシと派手にシャクるハイピッチジャークなども効果的です。ただし、その日の状況によっては特定のアクションを好むこともあるので、そういった場合はよく釣れている人のアクションを真似てみると良いでしょう。

引きの違い・ファイトのコツ

ジギングの画像

ヒラマサとブリ、どちらも強烈なファイターであることには違いありませんが、引きの強さや質は異なり、それに伴ってファイトの仕方が違ってきます。

暴力的なヒラマサ

ヒラマサジギングを経験している人ならば、ほぼ全ての人が経験していることと思いますが、ファイト中のヒラマサは根に向かって潜っていくという特徴があります。

ヒット直後の強烈な引きに対して何もできずにいると、好き勝手に走られてしまい、根ズレによってラインブレイクしてしまいます。

そのため、ガチンコでファイトをしてもラインが切れない程度に事前にドラグを調整しておき、ボトム近くでヒットしたときはとにかく根から引き離すことを心掛けましょう。

そして、根から完全に引き離すことができれば、後はラインテンションの抜けに注意しながら焦らずに魚との距離を縮めていけばOKです。これを意識できているかどうかで、キャッチ率が大きく変わってきますよ。

ファイトの質としては、ヒット直後はロッドを絞り込むように潜っていき、ファイト中の首振りが激しいことが特徴です。引きはブリよりも強烈で、暴力的な抵抗をみせます。

素直なブリ

ブリはヒラマサと違って根に向かって潜ることはほとんどないので、そこまで強引にやり取りをする必要はありません。大型がヒットしても焦らずに対処できればキャッチできます。

ただし、ヒット直後はどちらか分からないことも多いので油断は大敵ですよ。慣れてくると、暴れ方でヒラマサかブリかはおおよその判断ができるようになってきます。

ファイトの特徴は、ヒット直後にロッドを絞りこむこともありますが、上に向かって泳いでくることも多く、ファイト中の首振りはほとんどありません。ヒラマサほど引きは強くなく、抵抗の仕方は素直です。

それぞれの特徴を把握してジギングを楽しもう!

ヒラマサの画像

以上がヒラマサとブリの簡単な見分け方、ジギングにおける釣り方のコツです。

これらの特徴を把握することで、より一層ジギングを楽しむことができますし、アクションやファイトの方法を意識すれば釣果も向上します。

どんな釣りも同じですが、魚の性質・特徴を知るということは、釣果への早道ですよ!

画像提供:岩室拓弥

筆者の紹介

職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

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