海が怪しく光らせる夜光虫

光っているものの正体は「夜光虫」と呼ばれるプランクトンの一種で、日本近海でよく見られるのはノクチルカという種です。
この夜光虫……。釣りにとっても悪影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。
ノクチルカは「赤潮」の一種

春夏の海水温が温かくなる時期によく大量発生しますが、比較的規模が小さく、毒性もないと言われています。
刺激に反応して光る!

よく波打ち際で明るく光る様子が見られるのはそのためです。
ルアーやラインの軌道が光って見えるのも、その特徴によるもの。夜光虫の発光が、ルアーやラインを悪目立ちさせてしまいます。
次項、夜光虫って釣りに悪影響なの?
夜光虫は釣りにどう影響する?

釣りへの影響1:ベイトが居ない

ベイトフィッシュは夜光虫の集まるポイントには寄り付かなくなり、フィッシュイーター達も餌を求めて他のポイントへ散り散りに。
お目当てのターゲットが減ってしまう分、釣果も少なくなってしまうでしょう。
釣りへの影響2:魚の警戒心を煽る

さらに、ラインやルアーの通る場所が光ることも、魚の警戒心を煽ってしまう要因に。
魚がルアーに気付きやすくはなりますが、容易に見切られてしまいます。
釣りへの影響3:低酸素状態に陥る?

一方で、夜光虫が大量に魚のエラに付着し、魚が呼吸困難に陥ってしまう可能性は否定できません。
ターゲットがそのような状態なら、狙うのは当然困難になるでしょう。
夜光虫がいるときは、釣り方を工夫しよう!

しかし、夜光虫=釣れないということではない筈です。
釣り場に夜光虫が居る時は、どのような釣り方で釣果に結び付ければ良いのでしょうか。
夜光虫の影響が薄そうなポイント、水深を狙う!

また、夜光虫が濃いポイントでも水深さえあれば、ボトム付近の魚が狙えるかもしれません。
「静」の釣りで行く

ゆっくり巻く、潮の流れに乗せて漂わせる、などの「静」の釣りならチャンスがあるかもしれません。
隣接した夜光虫が集まらないエリアを狙う

他の場所が夜光虫の影響を受けている中で、一点だけ影響が少ない場所があるのであれば、魚が集中して潜んでいる可能性は非常に高くなります。
綺麗だけど、釣り人にとっては厄介者。

春夏の釣行では夜光虫との遭遇率も高まりますが、ポイント選びやアプローチ方法を工夫して釣りをエンジョイされてください!