渓流釣りを始めよう!【ミャク釣り・テンカラ・フライ・ルアー】釣り方を解説

2019/10/10 更新

都会の喧騒を離れ自然に囲まれた渓流の中での釣りは、最もアウトドアを感じられる釣りの一つ!今回は渓流釣りとはどんな釣りか、狙える魚、渓流での基本の釣りスタイルも交え、“渓流釣り”をはじめるのに必要な情報をまとめてみました。

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TSURI HACK編集部

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アイキャッチ出典:PIXTA

渓流釣りとは

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『渓流釣り』とは、渓谷などに沿って流れている河川の上流域で楽しむ釣りです。

中~下流域に比べ水の透明度は高く、木々の多いエリアであることが多いこともあり、登山や沢登りのように山の美しい景観ときれいな空気を味わいながら楽しむことができる趣のある釣りのスタイルです。

渓流とはどんなところか

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渓流と呼ばれる場所は大きく、3つのエリアに分けることができます。最も上流にあるのが『源流』。放流魚ではない天然の魚が住んでいますが、釣りのし難い場所も多くあります。

源流より少し下流で山道の脇などを流れるエリアは『渓流』と呼ばれ、源流よりも足場が良い場所も多く、水量も増えてきます。

さらに下流では、幾つかの源流からの流れが一つになった『本流』があり、川幅が広く様々な魚が住むエリアとなります。

渓流での釣りスタイル

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渓流では、エサを使った『ミャク釣り』、毛針を使った『テンカラ』に『フライ』、ミノーやスプーンを使った『ルアーフィッシング』が主な釣法となります。

登山・沢登りをしながら釣りをする本格的なスタイルや、初心者の方でも始めやすい渓流釣り堀などで楽しむスタイルもあります。

渓流釣りで狙える魚

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流域により様々な魚が住む渓流。釣りにおいてはトラウト類が人気のターゲットで『イワナ』、『ヤマメ』、『アマゴ』などは、渓流のターゲットとして古くから親しまれています。

また、渓流釣り堀などでは『ニジマス』や『ブラウントラウト』などが放流されていることがあります。

ヤマメ

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『渓流の女王』とも言われるほど美しい紋様を持った魚で、多くの渓流釣り師に愛されています。渓流部に多くみられ、主に昆虫を補食しています。

釣りにおいては、カワムシやミミズ、昆虫を模した毛鉤などで良くつれますが、小魚を模したミノーでも釣ることができます。

アマゴ

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ヤマメと非常に似た紋様を持っており、体側面にある紅斑点で区別をつけることができます。

ヤマメがサクラマスの陸封型の魚であるのに対してアマゴはサツキマスの陸封型となります。

東海から近畿、四国など西日本を中心に棲息しており、ヤマメと同様の釣法で狙うことができる西日本の人気ターゲットです。

イワナ

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源流など上流部に棲息していることが多く、ヤマメやアマゴとは生活圏が重ならないよう棲み分けをすることが有名です。

非常に貪欲な食性を持っており、昆虫や小魚はもちろん、大型の個体であればカエルなども補食します。渓流釣りにおいては多くの釣り人の憧れのターゲットでもあります。

渓流釣りとシーズン

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多くの渓流では、釣りが可能な期間が定められています。期間は地域によってもことなりますが、概ね3月に解禁日を迎え初秋までの間を解禁期間としています。

晩秋から翌年の春までは資源保護のために禁漁期間となっている場所が多くあります。

初春は雪解け水の増減により水温が安定せず、魚の活性もまちまちとなるため釣ることが難しいことも多くあります。飛翔昆虫の発生と共に活性が上がっていきます。

初夏になると活性は高く安定し、エサや毛鉤に対しても良く反応する釣りやすい季節。多くの河川でベストシーズンを迎えますが、真夏の高温期になると釣れる時間、エリアが限られてくることもあります。

サイズの大きくなった個体も多くなりますが、魚種によっては婚姻などが絡むことにより釣りにくい場合もある季節となります。晩秋には多くの場所で禁漁期間に入ります。

多くの渓流では禁漁期間となっていますが、渓流釣り堀などでは低水温に強いトラウト類をターゲットに釣りを楽しめるため、多くの釣り人で賑わいます。

 


渓流での釣り方

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渓流での釣り方は、その河川毎に継承、発展してきた地域色豊かなスタイルもありますが、近年では、『ミャク釣り』、『毛鉤』(テンカラ、フライ)、『ルアーフィッシング』がポピュラーな釣法と言えます。それぞれの釣り方についてご紹介いたします。

ミャク釣り

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ミャク釣りは数ある釣りの中でも最もシンプルな構成の釣具を使った古くからある釣法です。糸の動きや竿先の変化でアタリをとることから腕の差が大きく出る釣りではありますが、トラブルも少ないため初心者の方でも楽しめます。

また、アタリの取り方など多くの釣りに通ずる感覚を身に着けられるため、釣り好きであれば一度はやっておきたい釣法です。

・釣り方
魚がいそうな場所を仕掛けが通過するように、流れていくエサを竿でコントロールします。アタリは糸の動きや竿先の変化で捕らえるために、糸は張り過ぎず緩め過ぎずといった状態を維持しておくことが重要です。

・仕掛け・タックル
4.3~6.5メートル程度の渓流竿を使用します。川幅や周囲の木々の高さなどを考慮して竿を選択しますが、概ね源流に向かって登っていくほど短い竿の方が釣り易いといえます。

仕掛けにウキは使用せず、代わりに糸の動きを把握しやすくするための目印を付け、軽めのオモリと針だけのシンプルな構成となっています。

・餌
釣り具で購入できる渓流釣りのエサとしてはイクラ、ブドウ虫、ミミズがあります。水辺の石の裏などにいるカワムシ(ヒラタ、オニチョロ、クロカワ虫、ピンチョロ虫等)なども優秀なエサとなるため、現地で採取し使用することもできます。

テンカラ

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テンカラは、毛鉤を使った釣りとしては最も有名な釣法であり、タックルや仕掛けのシンプルさはミャク釣りと同等です。3.5~4メートルほどのテンカラ専用の竿に、竿と同じ長さの道糸+ハリスを付け、先端に毛鉤を付けただけの非常にシンプルなタックルを用います。

手返し良くキャストを繰り返しながら魚を狙っていくため、竿は専用の軽いものがおすすめです。

▼テンカラ釣りの詳しい解説はこちら

フライ

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様々な形をした毛鉤『フライ』を使用する釣法がフライフィッシング。漁法として発展してきたテンカラ釣りに対して、フライはスポーツ的な側面を持ち世界各地で発展してきた釣法です。

専用のロッドとライン、リールを組み合わせたタックルを使用します。日本のフィールドでは4~6番前後のタックルが使用しやすいサイズと言えます。

▼フライの基本解説はこちら

ルアー

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渓流でのルアーフィッシングでは、スプーンやスピナー、小型のミノーを使用します。

渓流では木々などによってロッドを振りかぶれない場所も多いため、タックルは5~5.6フィートの渓流用のロッドに小型のスピニングリールを合わせたものがおすすめです。流れとルアー二つの動きを把握することがキモになります。

▼渓流ルアー釣りの解説はこちら



渓流釣りに必要な装備

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渓流周辺は人工的な整備のされていない自然のエリアで釣ることがほとんどです。各釣りスタイル用の釣竿、エサ、ルアーなどに加え、ウエアなどの基本装備をしっかりとして安全にも十分気を配ることが重要です。

レインウェアや入水するならウェーダー、虫刺されや日焼け対策の長袖、帽子、偏光グラスは基本装備と考えておきましょう。

▼渓流釣りに必要な道具の解説はこちら

渓流で気をつけたいマナーや注意点

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渓流釣りを楽しむ上では、守るべきことや注意すべきことがいくつかあります。

ゴミを捨てないなどは渓流釣りに限らず当然なこととして、自然への感謝と畏敬を持ち続け行動することこそが釣りを楽しむうえで一番重要なことと言えるでしょう。

禁漁期間

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渓流釣りを楽しむことができるフィールドの多くでは、禁漁期間が設定されています。

渓流釣りの対象魚の多くは、秋から早春にかけて婚姻~産卵時期を迎えるため、禁漁期間もそれらの営みに合わせて設定されています。

渓流釣りを末永く楽しむためにも禁漁期間は絶対的に守らなければなりません。

遊漁券

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多くの渓流には漁業権が設定されており、それらの渓流で釣りを楽しむためには、漁業権を持っている漁協へ遊漁券などの形で遊漁料を収めることになります。

漁協では集めた遊漁料で渓流魚の人工孵化や稚魚の飼育、放流を行なってくれています。水産資源を守るためにも遊漁料は必ず収めるようにしなければなりません。

マナー

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渓流でのポイント移動は下流から上流に向かっていくのが基本です。先行者がいる場合は、上流のポイントにはいってよいかや、十分な距離をとるなどの挨拶・配慮も必要です。

また濁りなどの影響が下流に行くのを最小限にするため不要に水底や周辺の木々を荒らさないように気を遣うことも大切です。

注意点

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渓流釣りでは、山など自然の多い場所特有の危険にさらされてしまうことも考えられます。

携帯電話が繋がりにくいエリアも多くあるため、一人で釣りに行く際には釣行予定を周囲に伝えておくことも準備の一つと考えておきましょう。

・危険生物(ブヨ、ヒル、クマ)
自然豊かな山で出会う様々な生き物の中には危険なものもいます。

ブヨ・ヒル・ハチなどの虫や、クマやイノシシなどの中~大型動物との遭遇は特に注意が必要です。

入るポイントや季節などを考慮し、先にご紹介した基本装備をしっかりした上で十分注意を払うようにしましょう。

・急な天候変化(鉄砲水)
山中で最も危険なのが急激な天候の変化です。上流や山肌への大雨は鉄砲水を発生させることがあるため、釣りの現場だけでなく周辺の天候にも気を配るようにしましょう。

釣行をする場合には事前にWebなどで周辺の天気予報を確認し、休憩時などにもこまめに確認をするように心がけましょう。

初心者は渓流釣り堀からエントリーもあり!

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渓流釣りとは何か?ついてご紹介いたしました。これから始めてみようと思われている方は、渓流釣り堀などから始めてみるのも良いでしょう。

釣り堀といっても本格的な場所も多くあります。以前の記事で渓流釣り堀を紹介しているものがありますので参考にしてみてください。

▼本格的な渓流釣り堀はこちら


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