標本が欲しい

※ここから先、虫が嫌いな方はご注意下さい
蠢く仕事人

こうして「魚の標本」作りにチャレンジすることに。
思わずまっちゃんが声を上げた強力な助っ人をご紹介します。
ジャンボミルワーム

爬虫類や肉食魚の餌である“ミルワーム”が今回標本作りのキーパーソン。
写真では伝わりにくいと思いますが、ゲージの中で蠢く500匹のミルワームは鳥肌ものです。

発泡スチロールは食い破ってしまうらしく、プラスチック製の容器を用意しました。
肉食性

ゴミムシダマシ科の幼虫であるミルワームは大のお肉好き。
この肉食性を利用して、魚に付いている身をキレイに食べてもらうという算段。
果たして本当にキレイな標本が出来るのでしょうか?
絵面のスゴさを動画でも
制作開始

いよいよ標本作りをスタート!
日本の食卓代表魚である「タイ」「カサゴ」を用意しました。
皮は剥いでおく

三枚おろしにし、残ったアラ。

ミルワームは基本身の部分しか食べないらしいので、皮を事前に剥いでおきましょう。

効果検証するため、あえてカサゴは頭の皮を残してみました。
いざ投入

下準備を終えたらミルワームの海に魚を投入。

投入して30分もすると魚の下にミルワームが群がり食事を開始。
この絵面はヤバい……。
孵化に注意!

幼虫であるミルワームは、20~25度の温度で飼育するとサナギになり成虫へ進化してしまうそう。
しかし10~15度の環境下ではミルワームの動きがかなり鈍くなったので、高活性であった20~25度で標本作りを続行します。

冷蔵庫保管でもいいらしいのですが、2月の北風より冷たい視線ビームを家族から食らいそうだったのでやめました。
放置すると?

出張で家を空けていたので4日間放置状態。
どんな状態になっているのか恐る恐る確認していきます。
身が無くなった!

事前情報通り、皮や膜は残ったものの身の部分はキレイに食べられていました!
ミルワームの食欲旺盛さが伺えます。

今回20~25度の環境下で脱皮は見られたものの、サナギへの進化は見られませんでした。
膜を除去

残った箇所はヤスリや歯ブラシを使い手作業で取り除きました。
骨が崩れやすいので慎重に作業を進めます。
完成

図鑑に載っているような標本が完成しました!

ヒレが寝てしまったため、立てた状態でミルワームに投入したが良さそうですね。

インスタ映え間違いなしです。
自由研究にトライ

ミルワームの食性を利用した標本作りは見事に成功。
今回主役を務めてくれたミルワームは釣り餌としても大活躍してくれますよ。
まだ気は早いですが、子供の自由研究に再チャレンジしたいと思います。