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チョウチョウウオって意外と美味しい?飼育方法から食べ方、近縁種まで(2ページ目)

チョウチョウウオの飼育

チョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

色鮮やかな可愛らしい見た目で、観賞魚として人気が高いチョウチョウウオ。しかし、水温変化や水質変化に敏感で病気にかかりやすく、飼育が難しい魚としても知られています。

価格

チョウチョウウオは、1匹あたり1,500~2,000円ほどで販売されています。

購入する際は飼育しやすい10センチ以上の個体がおすすめです。小さな個体だと水温変化・水質変化に弱く、飼育初期段階で苦労することが多くなります。

水温・水質

チョウチョウウオが好む水温は24度とされています。熱帯域に生息する近縁種も多いのですが、チョウチョウウオ本種は温帯域に生息しているため、24度ぐらいが適温です。

水質が悪くなると病気にかかりやすいので、ろ過装置は必須。定期的に水換えも行い、綺麗な水質を保つようにしてください。また、水槽が汚れる原因となる底砂は敷かないほうが良いでしょう。

エサ

チョウチョウウオの飼育で苦労するのが餌付けです。飼育をはじめたばかりのチョウチョウウオは、人工エサをあまり食べてくれません。

食べやすいのはアサリで、市販品を一度冷凍して殺菌してから与えてみてください。アサリを与える際は、硬いヒモ部分はあらかじめ取り除き、食べ残しを取り除いて水質悪化の原因とならないようにしましょう。

アサリに慣れてきたら、人工エサとアサリを混ぜたエサを与えてみて、徐々に人工エサに慣れさせていくのがおすすめです。

混泳

可愛らしい見た目からは想像できませんが、チョウチョウウオは攻撃性が強く、同種・他種との混泳に向いていません。単独で飼育するのがベターです。

サンゴとの混泳

チョウチョウウオはサンゴとの混泳も困難です。雑食性のチョウチョウウオは、サンゴもエサとして認識します。食べてサンゴを死滅させてしまうので、混泳はさせないようにしましょう。

病気

チョウチョウウオは、体表に白い点が現れる「白点病」に注意が必要です。水温変化や水質変化でストレスを感じて体力が低下すると、すぐ白点病を発症してしまいます。

特に注意したいのは飼育初期で、水温や水質を良い状態に保つよう細心の注意を払いましょう。ストレスを感じさせない大きな水槽(90センチ以上を推奨)を用意して飼育することも、大切なポイントです。

チョウチョウウオを食べる

チョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

可食部が少なく、一般的には食用として認識されていないチョウチョウウオですが、実はとても美味しい魚です。

身質と旬

チョウチョウウオは鮮やかな血合いの白身で、旨味のある身質をしており、生食でも加熱しても美味しく食べられる魚です。

旬は夏から秋にかけて。特に秋は触れば溶けだすくらいの脂が乗って味がよくなります。

食べ方

刺身・バター焼き・ムニエル・唐揚げ・味噌汁と、どんな調理法でも美味しく食べられます。皮は硬いですが、焼くとでパリッとした食感を楽しめるようになります。

代表的な近縁種(チョウチョウウオ科の魚)

チョウチョウウオ科の魚は非常に種類が多く、形態や生態がそれぞれ異なります。ここでは代表的なチョウチョウウオの近縁種をご紹介しましょう。

アミチョウチョウウオ

アミチョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

アミチョウチョウウオは名前のとおり、網のような模様が特徴の種類です。体色は全体的に黄色をしていて、目や背ビレ、尾ビレに黒い縞模様、頭部は青みがかっています。

チョウチョウウオと同じく雑食性で、比較的飼育しやすい種類です。

チョウハン

チョウハンの画像

出典:PIXTA

チョウハンは夜行性のチョウチョウウオ科の魚。黄・茶・黒・白を縞状・点でちりばめた複雑な模様をしています。

生息域は熱帯で、夏になると黒潮に乗ってきた幼魚が本州沿岸で見られますが、冬になると死んでしまう死滅回遊魚です。

アミメチョウチョウウオ

アミメチョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

網目模様が特徴的な、全長15センチ程度までしか大きくならない小型の種類です。名前がよく似た先述のアミチョウチョウウオとは、体色ですぐに見分けられます。

同種だと争いを起こしやすいのですが、他種であれば混泳も可能です。

アケボノチョウチョウウオ

アケボノチョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

白地の体色に黒の縞模様、それを縁どるように黄色の頭部やヒレを持つアケボノチョウチョウウオ。

日本では和歌山県から沖縄県にかけて生息しており、夏には黒潮に乗った幼魚が本州各地でも多く見られます。

セグロチョウチョウウオ

セグロチョウチョウウオの画像

出典:PIXTA

背中の黒い斑紋が特徴的なセグロチョウチョウウオ。他種と比べて口が長く、昼夜で体色と模様が大きく変化する特徴があります。

ダイビングで餌付けが活発な地域では、エサを持っていると寄って来ることも。餌付きが良く、飼いやすい種類です。

チョウチョウウオは楽しみがたくさん!

チョウチョウウオ

出典:PIXTA

チョウチョウウオは飼育したり食べたり、タイドプールで泳いでいる姿を観察したりと、様々な楽しみ方があります。

釣り場や水族館で見かけたら、よく観察してみてはいかがでしょうか。

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