釣った魚を美味しく食べたい!
釣った魚を新鮮なうちに食べれるのは、釣り人の特権。
しかし、初めて魚を調理する場合は、どんな包丁を選ぶべきか迷うこともあるのでは。
今回は、魚を調理する工程ごとに適した包丁の種類やオススメのアイテムをご紹介します!
魚を捌くなら「出刃包丁」が良い
頭を落としたり骨を断ったりする必要がある下処理作業には、出刃包丁(でばぼうちょう)が適しています。
出刃包丁は、厚みがあり先端が鋭いのが特徴で、片面のみに刃が付いている片刃タイプがほとんど。
また、出刃包丁には捌く魚の大きさや用途に応じて、いくつかの種類があります。
大きな魚には「本出刃」
本出刃包丁は、特に厚みや重厚感を備えた出刃包丁です。
刃渡りは概ね15センチほどあり、厚みは12ミリほど。包丁の厚みや重みを利用できるため、大きな魚を捌くのに適します。
プロの料理人に向けた仕様で、高価な値段の物が多い印象です。
一般的なのは「合出刃」
合出刃包丁は、「相出刃包丁」とも呼ばれる一般的な出刃包丁。
本出刃包丁に比べ、厚みが7ミリ程度と薄い構造になっています。また、手に入れやすい価格設定のため、家庭向けです。
「中出刃包丁」も似たタイプの包丁で、本出刃包丁より刃渡りが10センチ前後長いものもあります。
小さい魚に「小出刃」
アジやイワシなどの小さな魚を捌く際に有用なのが、刃渡り12センチ以下の小出刃包丁です。鯵切包丁とも呼ばれます。
魚の頭を割るのに多少苦労するかもしれませんが、小さな魚に対して手返し良く作業できるのが最大のメリットでしょう。
次項、魚に適した包丁は、出刃包丁だけじゃない!?
「刺身包丁」は皮引き上達のカギ!?
魚を捌くのに適した包丁は、出刃包丁だけではありません。
皮引きをしたり、サクを切り分けてお刺身にする際には、刺身包丁(さしみぼうちょう)を使うと作業が格段と楽になります。
出刃包丁と同じように片刃構造となっており、魚を薄く・美しく切り分けることができるのが特徴。
刺身包丁にもいくつか種類があり、「柳刃包丁」「正夫(正武・菖蒲)包丁」「蛸引包丁」といった種々の名称や形状が存在しています。
先端が鋭い「柳刃」と「正夫」
柳刃は先端に向かう部分に丸みがあるため柳の葉に似ており、正夫は背が丸まらず先端がとがった菖蒲の葉のような形状をしています。
刃渡りは17~20センチが一般的で、なかには10センチと短いタイプもあります。
「刺身包丁」でWeb検索すると、正夫包丁の形状がヒットすることが多いようです。
先端が個性的な「蛸引」
蛸引包丁は、長細く四角い形状が特徴の刺身包丁。
柳刃や正夫と蛸引きを掛け合わせたような、微妙な形状のものも流通しています。
扱いや手入れが比較的難しいため、初めての刺身包丁の購入には不向きかもしれません。
魚用の包丁 オススメ4選!
魚を捌くための包丁には、多種多様な物があって悩んでしまいますよね。
ここで、出刃包丁や刺身包丁を初めて購入する方に適したオススメの商品を4点ご紹介します。
出刃包丁150mm 實光包丁(堺包丁)
15センチの合出刃包丁。無料で名入れサービスを受けることができるため、贈り物にも良さそうです。
下村工業 ヴェルダン 出刃庖丁 150mm
ステンレス製の出刃包丁で、食洗器にも対応しています。鋼よりも硬く、研ぎにくさはありますが、錆びにくく清潔を保ちやすい点がメリット。
特撰職人工房 刺身包丁
初めての購入に適したハイコストパフォーマンスな刺身包丁。刃渡りは21センチ、錆びにくいステンレス製です。
藤次郎 白紙鋼 柳刃 210mm
柔らかく研ぎやすい鋼を使った柳刃包丁。初めてでも少し良いものを選びたいという人にオススメです。
利き手に応じたものを
片刃の包丁は、刃が片側にしかないため利き手によっては使えない場合があります。
左利きの方は、左利き用と表記された出刃包丁や刺身包丁を試されてください。