バス釣りのタックル

タックルとは、主にロッドとリール一式のことを指します。
バス釣りのタックルで使われるのは「ベイトタックル」と「スピニングタックル」の2種類です。
ここではそれぞれのタックルの特徴と選び方を見ていきましょう。
ベイトタックル

ベイトタックルは、ロッドの上側にリールセットするタイプのタックル。
メリットは巻き取る力が強いこと、キャストの正確性が高いことが挙げられます。
またキャストする際の手返しも良いので、効率よく広範囲をチェックすることも得意です。以下ではバーサタイル(汎用性の高い)なタックルの選び方をご紹介します。
▼ 初心者におすすめのスペック

▼ ロッド
長さは6.6~7フィート程度、ロッドの硬さは、幅広いルアーを使いやすく、キャストもしやすいML~Mを目安に選ぶとよいでしょう。
「レギュラーテーパー」と呼ばれる、ロッド全体が平均的に曲がるアクションがキャストもしやすくおすすめです。
▼ リール
バス用のベイトリールで、ギア比が6.3~7.4程度のものを選びましょう。
ベイトリールのスプールスペックをチェックして、直径が33~34ミリ、12~16ポンドラインが100メートル程度巻けるものを選んでみましょう。
スピニングタックル

スピニングタックルは、ロッドの下側にリールをセットするタイプのタックル。
メリットはトラブルが少ないため初心者でも扱いやすいこと、軽いルアーや細いラインを使いやすく繊細な操作がしやすいことが挙げられます。
これからバス釣りを始める初心者は、まずスピニングタックルから始めてみるのもいいでしょう。
▼ 初心者におすすめのスペック

▼ ロッド
長さは6~6.6フィート程度、硬さはL~MLを選ぶとよいでしょう。
ワームを使った繊細な誘い方ができるのが、スピニングタックルの醍醐味。
アクションは細かい操作が可能な「ファーストテーパー」(先調子)のロッドがおすすめです。
▼ リール
バス釣りでは2000~2500番の大きさが適しています。
スプールは細いラインの使用に適したシャロースプールがおすすめです。
最近ではベイトリール同様に、スピニングリールも回収が早いHG(ハイギヤ)が主流になりつつあります。
バス釣りで使うライン

バス釣りで使うラインには、大きく分けてで3種類存在します。
それぞれの特徴を活かして釣りをすることで、釣果アップにつなげることができるでしょう。
▼ ナイロンライン
ナイロンラインはしなやかで、力が掛かると「伸びる」特徴があります。
リールに馴染みやすくトラブルが少ないので、初心者が一番扱いやすいラインです。
クランクベイトやスピナーベイトなどのハードルアーとの相性がいいラインです。
▼ フロロカーボンライン
硬くてスレに強く、水に沈む特徴があります。そのため障害物周りを攻略する釣りに適しています。
最近ではしなやかなフロロラインも多く販売されているので、ルアーの種類を問わず幅広く使われています。
▼ PEライン
PEラインは複数の原糸を編んで作られています。
ナイロンラインやフロロカーボンの3~4倍の強度があり、伸びが少ないことが特徴です。
葦やオーバーハングなど、植物帯へアプローチ際に相性のいいラインです。
バス釣りで使うルアー

バス釣りでは、様々な形や色をしたルアーが使われます。
自分の好きなルアーでゲームを展開することができるのも、バス釣りの大きな魅力です。
ハードルアー

ハードルアーとはプラスチックや木材、金属で成形されたルアー。
栓を使って作られたことが起源とされていて、「プラグ」とも呼ばれています。
大きな動き(波動)や音でバスを誘うことができ、アピール力に優れていることが特徴です。
水面で動かすものから深場を狙えるものなど、様々な種類があります。
▼ トップウォーター

トップウォーターは水面で動かして使うルアーの総称。代表として、ペンシルベイトやポッパーなどが挙げられます。主にバスの活性が高い状況で、逃げ惑う小魚や水面に落ちた虫などをイメージして使うルアーです。
▼ クランクベイト

丸みを帯びたボディにリップが取り付けられたルアー。
巻くとボディを左右に大きく動かしながらバスにアピールします。
水押しが強く、水が濁っている状況に適しています。バス用プラグの定番です。
▼ ミノー(ジャークベイト)

小魚をイメージして作られたルアー。
「ジャーキング」と呼ばれるアクションに特化したルアーは、「ジャークベイト」と呼ばれることもあります。
視覚的に訴えるアクションで魚を誘い出すため、比較的水が澄んでいる場所で効果的なルアーです。
▼ ワイヤーベイト(スピナーベイト・バズベイト)

金属線を使ったハードルアー。
ブレードやペラ・スカートで構成され、スピナーベイトやバズベイトがその代表例です。
ハードルアーの中では比較的根ガカリに強く、アシや立木など込み入った場所でも使いやすいルアーです。
ソフトルアー

ソフトルアーとは軟質プラスチックで成型されたルアーをさします。
一般的に「ワーム」と呼ばれることが多く、ハードルアーと同じように用途別に様々な種類が存在します。
何種類ものリグ(仕掛け)を使い分けることで、状況に応じた使い方が可能です。
▼ ストレート系

名前の通り真っ直ぐな形をしたタイプ。
ミミズや小魚など、バスが餌とする様々な生き物をイメージさせて使います。
シンプルな形状は様々なリグに対応し、状況を問わず使用できるタイプです。
▼ クロー・ホッグ系

エビやザリガニをイメージしたワーム。
爪や触覚などの細かなパーツが揺らめくことで、バスを誘います。
見た目のイメージ通り、甲殻類が多いフィールドで効果的です。
▼ グラブ・シャッドテール系

ボディにテールが付いたワーム。
カールしたテールが付いたものは「グラブ」、左右に細かく震えるテールが付いたものは「シャッドテール」と呼ばれます。
巻くだけでテールがアクションしてくれるため、初心者にもおすすめのワームです。
▼ ギル系

バスのエサであり、天敵でもあるブルーギルを模したタイプ。
ブルーギルがメインベイトとなっている場所や、春の産卵期などブルーギルを敵と見なして追い払っている状況で効果的です。
その他のルアー
ハードルアーやソフトルアーに大別できない類のルアーも存在します。
しかし、これらのルアーもバス釣りでは決して欠かせません。
▼ ラバージグ

ジグヘッドと呼ばれるフックにラバーを巻いたルアー。
ラバージグを使う時はトレーラーとしてソフトルアーをセットするのが一般的です。
ブラシガードが装着された「アーキーヘッド」と呼ばれるタイプはカバー攻略に、オモリが丸い「フットボール」タイプは深場攻略と使い分けることができます。
▼ ブレードジグ

ラバージグのヘッドにブレードを取り付けたようなルアー。
巻くとブレードが左右に激しく動き、その振動と音でバスを誘います。
ラバージグと同じくトレーラーをセットして使うのが一般的です。
▼ フロッグ

名前の通りカエルをイメージしたルアー。
耐久性の高いゴム素材で作られていて、中空のため水面に浮きます。
針先がボディでガードされているため根ガカリに強く、木やアシが入り組んだ複雑なカバー、ヒシモなどの浮草攻略に適しています。