魚を捌くのは楽しい
魚を釣る&料理するのが大好きな、TSURI HACKライター・小林です。
釣ってきた魚は自分で捌いているのですが、この時間がとっても楽しかったりもします。
そんな私がレビューするアイテム「サカナイフ」とは?
魚をさばくために設計された、SAKAKNIFE(読み:サカナイフ )。
触れ込みによると「初心者であっても、上手くさばける“魔法のような包丁”」とのこと。
まずは外観からわかる特徴をチェックしていきましょう。
サカナイフの特徴①:刃側にはナイフとノコギリ
刃先側は通常の包丁と変わらない刃ですが、柄に向かうにつれ「ノコギリ」のような形状に変わっています。
刃先側で身を切り、骨などの硬い部分はノコギリ状の部分を使い切り落とす。
そんなイメージでしょうか。
サカナイフの特徴②:背側にはウロコ取りと独自の刃が
背側にはウロコ取りが配置。先端には独自の「J型刃」が配置されています。
これがどのように機能するのかは、後ほど詳しく説明するとしましょう。
サカナイフでハマチを捌いてみる
それでは先日釣ってきたハマチをさばいてみたいと思います。
アジ以上ブリ未満ということで、捌くための対象としては丁度良い魚ですね。
先ずはウロコ取りから
サカナイフの背側、ギザギザ部分を使います。刃の角度がちょうど魚の曲線にフィットするので、作業がしやすいですね。
なかなかいい感じです。
ただハマチの鱗は剥がしやすいため、チヌなどの鱗の硬い魚にはどれぐらい対応できるのか気になるところ……。
頭と内臓を取り除きます
サカナイフの刃先を使って、頭を切り落としていきます。
で、ここで気付きました。
このナイフ非常に切れ味がいい。「おろしたて」というのもありますが、それにしてもよく切れます。
骨部分に到達したら、今度はノコギリ状にになっている部分を使って頭を落とします。
ん〜♪ なかなか、システマチックで良いですね。
血合いは流石に取れません
頭と内蔵を取り除いたら、次は血合いを取るのが基本的な捌きの手順。
サカナイフを使って取り除くことはできないので、いつも通りササラを使ってキレイに取り除きます。
トレースラインを刻める刃先
そして、サカナイフの一番特徴的なポイントである、この「J型刃」。
魚を三枚におろす際は、一度皮を切ってから身と骨をサクッと切り分けるのが定石。
あらかじめトレースラインを引くのに、このJ型刃が役立つんです。
切れ味が良いので、無駄な力が入らず、スムーズに作業を進めることができます。
後は普通の包丁と同じ要領で。
普段から魚を捌くことに馴れてしまっていると、あまり必要性は感じませんが、初心者の方にはかなり便利な機能と言えるでしょう。
硬い中骨も
硬い中骨の部分もノコギリ形状の部分をうまく使うと……
楽におろせました。いやーこのサカナイフの設計、かなりいい感じです。
腹骨も難なくイケます
刃の切れ味が後押ししてくれるため、腹骨をすくのも難なくイケます。
ただし、皮引きはイマイチ!
そして後は皮引きですが、皮引きはイマイチ。
というのも、刃が短いので、どうしてもノコギリ部分が干渉してしまうのです。(断面がガタガタになります)
また、刃先の部分はよく切れるため、皮が切れてしまいます。
これぐらいのサイズの魚であれば、そこまで問題はなく(キレイに)仕上がります。
しかし、身幅がこれよりも広い魚だと皮を引くのは難しいでしょうね。
SAKAKNIFEの総合評価【★★★★☆】
というわけで、今回はハマチ一本をこのサカナイフを使って捌いてみました。
5点満点なら、4点といったところ。その理由は、「予想以上の切れ味と使いやすさ」。
皮引きだけは完璧にこなすことができないので、極めるならもう一本普通の包丁を使わざる得ないのは、マイナスポイントでした。
それにしても、このシステマチックな仕上がり……魚をうまく捌けなかった人や、初心者にはおすすめの一本と言ってもいいでしょう。
この記事を書いた人
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。