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【スピニングリールのオーバーホール】手順やリスクをリールマニアが解説(3ページ目)

仕上げ

取り外したパーツを展開した姿がこちら。意外と少なく感じるのでは無いでしょうか。

パーツ点数は機種によって異なり、一般的には高級機種ほどパーツ点数が増加します。

注油・組み付け

各パーツの洗浄が終われば、ビスの締め具合を調整しながら、順番通りに組み付けていきます。

ギアにはギアグリスを、ベアリングにはオイルをそれぞれ添付します。

間違っても、ギアにドラググリスを挿すのは禁物です。

グリスと言えど性質が全く異なるので、リールが壊れます。

動作確認

順番通りに組み付け、最後に動作確認をして完了!

オーバーホール後(とくにギア交換を行った場合)は、回転が重くなったように感じることもあります。

しかし、大半のケースはギアやグリスが馴染んでいないことが理由なので、使用を重ねるうちに解消されるはずです。

オーバーホールの注意点

最後に、オーバーホールをするときに大切なポイントをおさらいします。

1. 無理は禁物

固着して外れないビスなどは、ヘタをすると舐めてしまいます。

パーツを潰してしまうと修理費が高額になるため、無理をせず、取り返しが付かなくなる前に作業を止めましょう。

2. 取り外したパーツは綺麗に並べる

代表的な失敗は、パーツの紛失や、パーツの組み付け順が分からなくなることです。

慣れないうちは、絵具用パレットなどの上に、取り外した順に綺麗に並べることをおすすめします。

3. 基本的に個人ではやらない方がいい

「ここまで書いておいてなんなんだ!」と思うかもしれませんが、個人でオーバーホールをするのは危険です。

場合によっては、メーカーの保証が効かなくなる可能性や、症状が悪化することも。そのため、オーバーホールは製造元のメーカーに依頼することが原則です。

個人でオーバーホールをする際は、「失敗するかもしれない」という前提で進めるようにしてください。

画像提供:佐藤稜真

筆者の紹介

佐藤稜真

撮影:TSURI HACK編集部

佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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