工場へ遊びにおいでよ
ある日、こんな手紙が編集部に。
いや、字のクオリティ……。
☝︎ぼく(編集部T)と九ちゃんとの出会いは、遡ること約1年前。その時は強烈なキャラに圧倒されてしまいました。
手紙を要約すると、どうやら「釣りエサの工場見学にきてほしい」ってことみたいです。
マルキユー (株)に到着。
九ちゃんに招待され、またしても桶川市(埼玉県)までドンブラコ。
入り口の前で待っていると
いるなら、言ってくれ(笑)
事情により、早歩きはできないのである。
久方ぶりの再会。相変わらず、マイペースな九ちゃんです。
さっそく工場へ潜入
案内人は九ちゃん。そして社員の人たち付きそいのもと、工場内へ。
まずはじめに、マルキユーさんを語る上で欠かせない、“あるもの”について解説してくれました。
ここで製造される、数多くの釣りエサに使われているという「カイコのサナギ」。
製糸工場で不要になったサナギを、釣りエサとして転用したのがルーツだそうです。(昭和42年頃)
☝︎こちらは桶川工場の大黒柱、工場長の髭(ひげ)さん。
作り方を見学させてもらうのは『チヌパワーVSP』
マルキユーさん、今イチ押しのチヌ用エサです。これがどのようにして出来上がるのか楽しみ〜。
今までの説明はいったい?
やっぱりマイペースな九ちゃんです。
※マルキユーさんでは、魚の好みに合わせて最適な調合をしているため、サナギを使わないことも当然あるみたいです。
チヌパワーVSPの作り方を見学
原料を投入するエリアへ(3F)
※配合は門外不出のため、袋にモザイク処理をしています。
上の写真は、エサのもととなる原料を投入しているところです。
ちなみに「チヌパワーVSP」でだいたい20種類くらいの原料をブレンドしているそう。どこぞのフライドチキン並に謎のレシピである。
ふと足元に目をやると、怪しげな黒いボトルが。
突如、穏やかだった九ちゃんの顔色が変わった。(気がする)
詳しくは話せませんが、「ULTRABITEα」なる集魚成分の要となる液体で、イギリスの政府機関とマルキユーさんの共同開発なんだそうです。(スケールでかすぎない?)
☝︎「いつも重い作業をありがとう」と、スタッフを労うやさしい九さま。
後半へつづきます。
材料を混ぜるエリアへ移動(2F)
2Fのフロアに到着。矢印の部分はというと
さっきの3Fにある、この投入口につながっています。
ウォンウォンウォンウォン……(機械音)
ウォンウォンウォンウォン……(機械音)
頼れるちゃんとした大人、髭さん登場。
※攪拌……かき混ぜること
☝︎特別にミキサーの中を覗かせていただいた。3Fで投入された原料たちが、均一に混ぜ合わさってます。(サラッサラ)
あれ? 九ちゃん?
袋詰めの工程へ
いよいよエサ作りは最終工程に。いかにも“工業機械”といった感じのマシンがずらり。
袋詰めされた「チヌパワーVSP」が、ベルトコンベアーで運ばれます。
ここでローラーのようなもので、平にならされ
ロボットにより、自動で段ボールに。
ちょっぴりターミネーターみたいな世界観です。
そして釣具屋さんに出荷されていくというわけです。
いやー、おもしろかった。ちょっとロマンすら感じますね。
帰り道、気になる部屋を発見
出荷されるまでの一連の流れを見学した一行。
控室まで戻る途中、こんな部屋を発見したのです。
笑顔なりに、“真顔”の九ちゃん。
ここ研究室では、3つのチーム(基礎研究・製品開発・製品企画)により、釣りエサに関するあらゆる研究が行われているそうです。
マルキユーの釣りエサは、人の感覚で作られるのではなく、魚の生態に基づいた研究によって開発されます。
実際にエサを与えてから、魚を解剖(エサがどのように消化されているか調べるため)したりもするんだとか。
釣れることだじゃなく、環境への意識もちゃんと大事にした「ものづくり」をしているんだねぇ〜。
※東京海洋大学との共同研究、研究者からの指導により、環境に配慮した製品を開発しています。
そこまで言われると余計見たくなる。
マルキユーの釣りエサがなんで釣れるのか? その真髄を知りたいだけなんだよ!
という押し問答が続いたあと、九ちゃんがこんなことを。
なんと、どさくさに紛れて宣伝かいな!
マルキユーも出展!「釣りフェスティバル2020」
次は「釣りフェスティバル」のブースで会おう。
出荷されていくマルキユー製品を背景に、夕焼けが美しい倉庫でお別れのカットをパシャリ。
また会おう、九ちゃん。次は1月の「釣りフェスティバル」だね!
おしまい。
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