ショアジギングをセットではじめよう!
大海原へメタルジグを大遠投し、青物をはじめとする人気のターゲットを狙うショアジギング。
キャストの爽快感もさる事ながら、パワフルな魚とのファイトや、食べても美味しい魚種が狙えるとあって、一躍大人気となった釣りジャンルの一つです。
ショアジギングをはじめるにあたり、まずネックとなるのはその道具選び。
ショアジギングのカテゴリーについて
ジャンル | ジグ重量 | 対象魚 | 特徴 |
ショアジギング | 60g以上 | 青物、キハダ、カツオ、シイラなど | 潮流が速い場所、深場、遠投が必要な所で重たいジグを使う。または、対象魚が大きい。 |
ライトショアジギング(LSJ) | 20g〜60g前後 | 青物、サワラ、タチウオなど | 一般的な堤防などで手軽にできる。 一般的に「ショアジギング」と呼ばれている釣りはほとんどがライトショアジギング。 |
スーパーライトショアジギング(SLS) | 20g以下 | 小型青物、アジ、サバ、根魚など | 小さなジグで小型魚をメインに狙う釣り。 |
ショアジギングは、おもにメタルジグの重さ(=タックルの強さ)によって3カテゴリーに大別されています。
とはいえ、明確な定義や線引きがあるわけではなく、あくまでも目安です。
もっともポピュラーなのがライトショアジギング
一般的にショアジギングというと、ライトショアジギングを指すことが多いです。
ライトショアジギングは40g前後のメタルジグを用い、ブリやサワラ、太刀魚などを狙う釣り。
身近な堤防やサーフ等の釣り場で、ライトなタックルを使って大きな魚を釣れるのが魅力です。
ショアジギングをセットの選び方
極端に安いセットに注意しよう
釣れるか釣れないかは、釣り場の良し悪し、時期(タイミング)といった“条件に寄る”ところが大きく、安いセットだからといって釣れないわけではありません。
ただし、極端に安いものですと、ライントラブルが多発したり、使い勝手の悪さにストレスを感じるかもしれません。
ロッドとリールの2点セットなら、余裕を持って2万円はみておいた方が安心です。
セット内容の確認を
セットといっても、それを買ったらすぐに釣りが始められるという商品ばかりではありません。
PEライン、リーダー、スナップ、各種ルアー、ライフジャケット、ランディングネットなど別に用意しなければいけない事もあります。
本当に今すぐに始められるものなのか、セット内容をよく確認しましょう。
ラインの確認を
ショアジギングで使われるメインライン(リールに巻く糸)は、飛距離の出るPEラインが定番。
ただしPEラインは硬い障害物に対しての擦れに弱いので、PEラインとルアーとの間に、フロロカーボンライン、ないしナイロンラインといったリーダーを結束します。
本記事では紹介しませんが、ショアジギングセットの中にはナイロンラインが既に巻いてあるスピニングリールがあり、その場合はPEラインに巻き返える必要があります。
ナイロンラインでショアジギングができないとは言えませんが、おすすめできません。
メーカーの確認を
ECサイトで「ライトショアジギングセット」といったワードで検索すると「謎の海外メーカーのセット品」が出てくることがあります。
それらでショアジギングをする事はできないとは言い切れませんが、やはり安心なのは国内メーカー品。
ロッドなら、シマノ、ダイワ、メジャークラフト、アブガルシア。リールならシマノかダイワが定番。
また、それらのメーカーは初心者向けの安価な製品も充実しています。
ショアジギングのセットおすすめ3選
※以下ではライトショアジギング(40g程度のメタルジグをメインで使う釣り)のセットを紹介しています。
バスメイトインフィニティ(販売店名) 【PE1.5号(200m)糸付き】【ライトショアジギング入門8点一式セット】(ファーストキャスト)
合計2万円以内で買えるお得なライトショアジギングのセット。
セット内容はロッド、スピングリール(PEライン付)、簡単リーダー、スナップ、メタルジグ(30g×2点/40g×2点)、計8点。
ロッドはメジャークラフトのファーストキャスト。入門者に人気のエントリーモデルです。
リールは釣具大手のダイワが手掛けるPEライン付きのハイバリュースピニングリール。
簡単リーダーは複雑なノットを組めない初心者の方に向けた商品で、誰でも簡単にリーダーをセットできるようになっています。
バスメイトインフィニティ(販売店) 【PE1.5号(200m)糸付き】【ライトショアジギング入門8点一式セット】(ソルパラ)
合計2万円以内で買えるお得なライトショアジギングのセット。
セット内容はロッド、スピングリール(PEライン付)、簡単リーダー、スナップ、メタルジグ(30g×2点/40g×2点)、計8点。
ロッドはメジャークラフトのソルパラ。入門者向けのシリーズですが、先述のファーストキャストよりも、1段上位のモデルです。
リールは釣具大手のダイワが手掛けるPEライン付きのハイバリュースピニングリール。
簡単リーダーは複雑なノットを組めない初心者の方に向けた商品で、誰でも簡単にリーダーをセットできるようになっています。
バスメイトインフィニティ(販売店) 【ライトショアジギング入門セット】メジャークラフト ソルパラ SPX-962LSJ+ダイワ 20 NEW レブロス LT4000-CH
ライトショアジギングにおすすめのロッドとスピングリールのセット。
ロッドはメジャークラフトのソルパラ。入門者向けの人気のシリーズです。
リールは釣具大手のダイワが手掛けるレブロス。コスパの高さが評判を呼び、売れに売れているリールです。
編集部のセレクトのショアジギングセット
セットではありませんが、以下ではショアジギング初心者におすすめしたいコスパの良いタックルをご紹介していきます。
実際にTSURI HACKのライターや編集部員が使用、検証しており、かつECサイトのユーザーレビューにおいても評価の高いものばかりですので、安心して購入いただけるかと思います。
ロッド
▼メジャークラフト ソルパラ SPX-962LSJ
定価9,600円。メジャークラフトのソルパラといえば、低価格でありながらコスパが高いと評判で、とくに初心者層に人気を博しているシリーズ。
SPX-962LSJは長さ9ft(フィート)6in(インチ)。長過ぎず短過ぎないスタンダードな長さです。
パワー(硬さ)もライトショアジギングで多用する40g前後のルアーに最適です。
TSURI HACKライターの検証ではPE1.5号で40gのジグをキャストした際の平均飛距離は96.3m。
メジャークラフト ソルパラ SPX-962LSJ
全長ルアー重量 | 9ft6in |
---|---|
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | - |
ルアー重量 | 40±20g |
PEライン適合 | 1-2.5号 |
自重 | 217g(編集部実測) |
リール
▼ダイワ クレスト LT4000-CXH
クレストは釣具の大手ダイワから発売されているエントリークラスのスピニングリール。
ダイワの最新設計コンセプトであるLTコンセプトを採用しており、エントリークラスと侮れない使用感です。
定価は7,600円ですが、実売価格は6,000円程度。「予算はないけどお手頃なショアジギングリールが欲しい!」という方にぴったりなモデルです。
ダイワ クレスト LT4000-CXH
ギア比 | 6.2 |
---|---|
自重 | 270g |
最大ドラグ力 | 12kg |
巻取り長さ | 99cm |
PE糸巻量(号-m) | 1.2-310/1.5-200/2.0-17 |
ライン
ショアジギングのメインラインは飛距離の出やすいPEラインが定番。
PEラインの太さは、細いものから太いものまで、状況に応じて使い分けていく必要があります。
初心者の方が堤防でライトショアジギングを始めると仮定した場合、安心して使えるのは1.5号程度。
リールに巻いておく長さは最低で150m。※できれば200m巻いておくとより安心です。※ライントラブルでラインが減っていく事も考慮した長さです。
PEラインにも様々な種類(編み込み数)、メーカーがあります。
どんなPEラインが良いかは「どの牛丼屋が一番美味いか?」のような主観的な話しになりますが、筆者が一番コスパが良いと思うのはデュエルのハードコア® X4。
もしくは、ハードコア® X4の耐摩耗性を高めたハードコア® X4 プロです。
デュエル ハードコア X4 1.5号200m
デュエル ハードコア® X4 プロ 1.5号 200m
リーダー
擦れに弱いPEラインは水中の岩(根)などに当たることで切れてしまうことがあります。
その為、PEラインを使用する釣りでは“リーダー”と呼ばれる擦れに強いラインをPEラインの先に結びつけるラインシステムを組みます。
結び付けるラインの素材は、擦れに対しての耐久力が高いフロロカーボンがスタンダート。
PEラインの1.5号に合わせるなら、リーダーの太さは5号(20Lb)あたりがおすすめです。
デュエル パワーリーダー™ CN
メタルジグ
メタルジグの重さは、基本的にフィールドの水深によって使い分けます。
フィールドによって水深も様々ですので、20〜60gあたりを各種揃えるのですが、それでは費用も嵩みますよね。
全国的によく使われているのは30〜40gあたり。ですが、それでは底が取れないといったケースもあるので注意が必要です。
確実なのは、事前に目的のポイントで、どれくらいの重さのジグが投げられているかを調べておくこと。
メタルジグのメーカーや形状もじつに様々なものがありますが、定番(売れ筋)はメジャークラフトのジグパラショート。コスパの良さで人気を博しています。
もっと安く済ませたい方は、100均でおなじみの「ダイソー」から発売されているメタルジグなどもおすすめ。
メジャークラフト ジグパラ ショート40g
メジャークラフト マキジグ スロー 30g
▼ダイソージグについて
釣りに出掛けるその前に……
ショアジギングでターゲットになる“青物は回遊魚”。ルアーの届く範囲に魚が回遊してこなければ、釣り歴何十年のベテランであろうと釣る事はできません。
その為、ショアジギングでは“青物の実績ポイントを探す”ことが最初の1歩となります。
インターネットや地元の釣具店での情報収集、釣り場で出会った他のアングラーに積極的に声をかけるなどして、ポイントのアタリをつけましょう。
沖堤防などは、釣果情報を随時更新しているのでおすすめです。
ショアジギングのコツを動画で解説
ショアジギングで釣れない!とならない為に
FGノットを覚えよう
PEラインとリーダーを結ぶにはFGノットという複雑な結び方を覚えなくてはいけません。
難易度は高いですが、海のルアー釣りをやるにあたって覚えておいて損はないので、頑張って習得しましょう!