技術者魂の結晶
実験は初歩の初歩、糸ヨレを数えるところからスタートし、さまざまなテーパー角のラインローラーで実釣と検証を重ねたようです。
コンピューターによる計算ですぐに角度を割り出せそうですが、糸の太さや竿の角度によってヨレ方が異なるため、“実釣スタイル”にこだわってデータが集められました。
まさに、技術者魂の結晶と言っても過言はない代物なのです。
その歴史は長い
じつはこの技術、90年代後半にはもう登場していたんです。知らなかった方も多いのではないでしょうか?
現在はツイストバスター2とフロロライン専用設計のツイストバスターRがあり、エントリーからハイエンドモデルまでのダイワ製全スピニングリールに搭載されています。
気づいてないかもしれませんが、いまお使いのリールにも搭載されているはずですよ。
もっと知ってほしい!!
ダイワのサイトでは「(ツイストバスターは)空気のようなもの、しかしその大切さに気づいて欲しい」と語られています。
同社のマグシールドやAGSといった技術は大々的に宣伝されていますが、ツイストバスターの名前を聞くことは少なく、まさに空気のような存在になっています。
日々新たな技術やリールが登場していますが、20年近くも釣り人を支え続けている技術があることを、リールマニアはもっと知って欲しいと思うのです。
筆者紹介
佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。