メゴチとは
ネズッポ科ネズッポ属であるメゴチは大阪ではテンゴチ、愛知県ではデンデラゴチと地域によって様々な名前があるのが特徴であり、また、その種族は一種に限らず、ネズミゴチ、トビヌメリなどのネズッポ科の他の魚と総称して、メゴチと呼ばれることの多い魚です。
生息域・分布と釣れる時期

北は北海道から南は屋久島沿岸まで日本沿岸に幅広く分布するメゴチは、内湾の沿岸部に生息しています。時期を問わず年間を通して釣ることが可能な魚で、味の旬に関しても、寒い時期になると少々味が落ちる程度で、それ以外の季節では変わらずに甘味のある白身を美味しく召し上がることが出来ます。
メゴチの特徴
押しつぶされたような平たい頭が特徴のメゴチは全身が粘液で覆われており、また、毒性はないですがエラに鋭い棘を持っています。釣り上げた時などは刺さらないように注意しましょう。
生態・性質
主に沿岸部の砂泥地を好んで群れをなして生息し、海底に張り付くように移動しながらエサとなる有機物のかけらやゴカイ類を探して捕食します。産卵期は春、秋の2回訪れ、つがいになると海面を泳ぎながら一度に1500~4000個を産卵します。
メゴチの釣り方
メゴチはあまり狙って釣るというターゲットになることはなく、どちらかというとキス釣りなどの外道として釣れることが主になります。逆にメゴチを狙って釣ろうとするとなかなか苦戦を強いられることが多いので、キスと合わせて狙っていくのが一番良い釣り方になります。
釣れるポイント

キスやカレイ、マゴチなどと同様に砂地を好むメゴチはサーフからの遠投釣りの際に釣れることが主です。また、メゴチは海底に生息しているため、キャストした後は置き竿にしてしっかり底を取り、アタリを待つという釣り方が一般的になります。
狙い方

キス同様、仕掛け投入後、3分程待ってもアタリが無いようなら少し仕掛けを巻き、また待つという繰り返しという釣り方になります。アタリが無い場合はポイントを少しずつずらしながらメゴチのいるポイントを見つけていきましょう。
釣り方のコツ
群れで行動する習性のあるメゴチは、一度アタリがあっても少し放置しておくと複数匹まとめて釣れることがあります。また、メゴチは泳がせ釣りの生き餌として用いられることが多いので、少々放置することにより、そのメゴチを捕食しようとしたヒラメやマゴチが掛かることがよくあります。

