サーフトローリングとは
サーフトローリングとは、弓角をはじめとする小型ルアーを重たいシンカーを使って投げて行う釣り方のこと。
サーフからの釣りで主に使われるメタルジグよりも、捕食しているベイトが小さい時、さらに小さなルアーを遠投できるサーフトローリングが効果的です。
サーフトローリングで狙える魚種
サーフトローリングで狙えるメインターゲットといえば、主にブリやカンパチ、サバといった青物。
これらの青物は、ルアーサイズに合わせたルアーでないと食い渋ることもしばしば。また、回遊性ルートにルアーを通さないとバイトに繋げることが難しい魚種でもあります。
つまり、小型ルアーも使えて、飛距離も出せるサーフトローリングは、これらの対象魚を釣るための選択肢の一つとなるのです。
サーフトローリングにおすすめの仕掛け
サーフトローリングの仕掛けは、投げるためのシンカーと食わせるための弓角の組み合わせが基本となっています。弓角のほかに、タコベイトやワームの使用も可能です。必要となるアイテムは以下の通りです。
シンカー
サーフトローリングのシンカーは、投げ釣りで使うジェット天秤か、飛ばしウキを使用します。
ジェット天秤と飛ばしウキそれぞれの特徴を理解して使い分けることで釣果アップにつながります。
シンカーの重さに関しては、10~20号程度が繰り返しキャストを行うサーフトローリングでは使いやすいです。
▼ジェット天秤
ジェット天秤は沈ませやすく、早巻きすれば浮上しやすい特徴があります。
そのため下のレンジで食わせることも、早巻きして水面近くを狙うことも可能です。
ナブラが立ってない時や活性が低く青物のレンジが下だと感じられる時にはジェット天秤を使うことをおすすめします。
▼飛ばしウキ
飛ばしウキは水面に浮く特徴があるので、水面から水面直下を誘うことに優れています。
浮くことを利用して、リーダーの長さ分ゆっくりと弓角をフォールさせて誘うことも可能です。
さらにロッド操作で水しぶきを上げれば、魚の注目を集めてヒットに持ち込むといった使い方も出来ます。
弓角
弓角は古くから日本で使われてきたルアーの一つ。元々は動物の角を弓型に削って作られていたので、弓角と呼ばれています。
現在ではプラスチック素材で作られているものがほとんどとなっています。
弓角の大きさは4~5センチ程度のものを選び、カラーを複数揃えておくと良いでしょう。
▼ メガバス SPIN-X
SPIN-Xは、ルアーメーカーのメガバスが発売している弓角タイプのルアー。リーダーが付属しているので釣り場ですぐにセットして使うことが出来ます。
▼ ヤマシタ サーフ弓角II
低速から高速まで安定した泳ぎをしてくれるヤマシタのサーフ弓角II。フックの根元にセットされたフェザーは水流に合わせてしなやかに動き、高いナチュラル感を演出してくれます。
サーフトローリングに必要なタックル
10号(37.5グラム)から、20号(75グラム)のシンカーを使うサーフトローリングでは、ルアータックルだけでなく、投げ釣り用のタックルでも楽しむことができます。ここではサーフトローリングに必要なロッド、リール、ラインのタックル概要をご紹介していきます。
サーフトローリングにおすすめのロッド
サーフトローリングは仕掛けを投げられれば、投げ竿でもルアーロッドでも行うことが出来ます。ただし、サーフトローリングの仕掛けや釣り方に合わせた選び方の注意点がありますので、以下に解説していきます。
投げ竿の場合
通常の投げ釣りでは仕掛けを投げたら竿立てに置いたり、ゆっくりさびいたりして魚を狙いますが、サーフトローリングではキャストを繰り返し行うので、キャストが快適に行えるモデルを選ぶのがポイント。
具体的には4メートル前後の長さを持ち、オモリ負荷が20~30号程度の投げ竿を選んでみると良いでしょう。
▼ シマノ ホリデースピン
ホリデースピンは、カーボンの反発力を活かした設計で、快適なキャストが可能なエントリーモデルの投げ竿。振出式で持ち運びやすい仕様となっています。
▼ ダイワ リバティクラブ サーフ T
パワーロスを防ぐ強化構造『ブレーディングX』を採用してあるリバティクラブ サーフ T。ゴム製のロッドエンドは、濡れた手でも滑りにくく投げやすい仕様です。
ルアーロッドの場合
サーフトローリングでルアーロッドを使う場合は、ショアジギングロッドがおすすめです。具体的には10フィート前後でMHパワー程度のロッドを選んでみましょう。
サーフトローリングでは使用するシンカーが重めでリーダーの長さもあるので、一般的なシーバスロッドやエギングロッドではキャストが難しいため、ショアジギングロッドを使うことをおすすめします。
▼ ダイワ ジグキャスター
ジグキャスター 96MHは、ロングキャストを行いやすいことが魅力の製品です。サーフトローリングとジグどちらでも抜群の使い勝手があります。
ダイワ ジグキャスター 96MH
自重:230g
継数:2本
仕舞寸法:150cm
ルアー重量:15-65g
PEライン適合:1.5-3号
▼ シマノ コルトスナイパーBB
『ハイパワーX』を採用し、ハイパワーを実現したコルトスナイパーBB。ライン絡みを抑制するステンレスフレームKガイドはオールダブルフット仕様で大物が掛かっても安心。リールシートには緩み止めロックナットが付いているのが魅力の製品です。
シマノ コルトスナイパーBB S100MH
自重:293g
継数:2本
仕舞寸法:157cm
ルアー重量:MAX80g
PEライン適合:MAX3号
サーフトローリングにおすすめのリール
投げ竿を使う場合とルアーロッドを使う場合ではロッドに合うリールが変わります。リールが変われば釣りのしやすさも大きく変わりますので、慎重に選んでいきましょう。以下にご紹介する選び方を参考に、投げ竿・ルアーロッドそれぞれに合ったリールを選んでみてください。
投げ竿を使う場合
投げ竿を使う場合は、投げ釣り専用設計のスピニングリールを使うのがおすすめです。投げ釣り専用設計のスピニングリールは、飛距離を出しやすいスプール形状を採用した機種が多い特徴があります。以下にご紹介するようなリールがサーフトローリングではおすすめです。
▼ シマノ アクティブサーフ
アクティブサーフは投げ釣りを楽しみやすいハイコストパフォーマンスのリールです。低価格ながら上級機種に採用されているアルミスプールを搭載するなど、実釣に適した仕様のリールとなっています。
シマノ アクティブサーフ 細糸仕様
自重:595g
巻取り長さ:82cm
ナイロン糸巻量(lb-m):1.2-250/1.5-200/2-150
PE糸巻量(号-m):0.8-250/1-200/1.2-165
▼ ダイワ ファインサーフ
『エアローター』搭載により軽く軽快な巻き心地を実現したダイワのファインサーフ。巻いたり止めたりといった誘いが行いやすいです。
ダイワ ファインサーフ35 細糸
自重:595g
巻取り長さ:87cm
ナイロン糸巻量(lb-m):1.5-200
PE糸巻量(号-m):0.8-250/1-200
ルアーロッドを使う場合
ルアーロッドを使う場合のリールは、大きさが4000番クラスのスピニングリールがおすすめ。回収が速いギア比の高いハイギアやエクストラハイギアのモデルを選んでおくと、ナブラが起きた時などチャンスに素早く対応でき、釣果へとつながってくれます。以下の2つのモデルを参考にしてみてください。
▼ ダイワ エクセラー
エクセラーは『マグシールド』や『ATD(オートマチックドラグシステム)』など、ダイワの技術を多く取り入れたリール。多機能でありながら、低価格なことが大きな魅力となっています。
ダイワ レガリス 4000D-CXH
自重:245g
最大ドラグ力:12kg
巻取り長さ:99cm
ナイロン糸巻量(lb-m):10-330/14-230/20-150
PE糸巻量(号-m):1.5-430/2.0-300/2.5-260
▼ シマノ ナスキー
ナスキー 4000XGはハンドル1回転で約1メートル巻き取りができるエクストラハイギアのスピニング。『HAGANEギア』をはじめとするテクノロジーで、快適な釣りをサポートしてくれます。
シマノ ナスキー 4000XG
自重:295g
最大ドラグ力:11kg
巻取り長さ:99cm
ナイロン糸巻量(lb-m):3.5-170/4-150/5-125
フロロ糸巻量(lb-m):3-190/4-145/5-115
PE糸巻量(号-m):1-500/1.5-320/2-210
サーフトローリングにおすすめのライン
サーフトローリングでは飛距離を出せるPEラインがおすすめです。太さは1.5号前後で、トラブルが起きた時のことも考慮して200メートル巻いておくと良いでしょう。ラインにマーキングが付いているものだと、ヒットした距離が把握できバイトパターンの再現性を高めることも可能です。
▼ メジャークラフト 弾丸ブレイド 4本編み 200m 1.5号
弾丸ブレイドは、ロッドやメタルジグが大人気のメジャークラフトのPEライン。表面にコーティングを施してあるのでトラブルが起きにくく、低価格で初心者の方も使いやすいラインです。
▼ サンライン PEライン スーパーブレイド5
スーパーブレイド5は、ライン専門メーカーのサンラインが発売しているPEラインです。独自の特殊染色技術でラインが非常に見やすいのが特徴となっています。
サーフトローリングにチャレンジ!
「ナブラが起きていて絶対に青物が居るのに、ジグやミノーでは食わせ切れない…」といった状況に釣り場で遭遇することは少なくありません。
そんな状況においてサーフトローリングは活躍してくれるはずです。これまでサーフトローリングをしたことが無い方も、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。