潮回りにおけるポイント選択
一般的にシーバス釣りで好まれるのは大潮と中潮です。
これは潮の干満差が最も大きくなるため、流れも速くなることからベイトの動きが活発になることが理由として挙げられます。
しかし注意点。ここで狙うべきは、ルアーがきっちり泳ぐ範囲で潮が速く動くエリアです。
※ルアーがきっちり泳ぐというのは“ブリブリ動く”ということではなく、きっちりレンジキープができるという意味です。
潮が速すぎるとルアーが上ずってしまい、シーバスのいるレンジを狙えないことになります。
小潮・長潮はだめなの?
シーバス釣りであまり好まれない小潮、長潮ですが、釣れないというわけではありません。
大潮や中潮では狙いにくい、流れが速い河川のポイントが良くなったりもします。
大潮や中潮と比較して水位の変動が遅いため、時合が長いというメリットもあります。ビックリマンはあえてこの潮回りを狙うこともあります。
季節で変動する潮回りにも注目
ざっくりと言えば、夏は昼に潮が大きく動き、冬は夜に潮が大きく動きます。春秋の場合は昼と夜が同程度の潮位変化となります。
つまり、夜に狙う代表格のポイントである明暗は秋~初夏が最も良いと言えます。
シャローフラットに隣接するブレイクなどの回遊ルートは夏に選ぶとよい釣果が期待できるでしょう。
ベイト・季節・潮がポイント選択の極意
前回記事で解説したベイトやシーズナルパターンでのポイント選択と、今回ご紹介した潮でのポイント選択。
これらを総合的に考えてポイントを選択すれば、シーバスとの遭遇率は飛躍的に向上するはずです。
釣りは場所が9割……などと仰る方が居ます。シーバスという魚は移動を繰り返す魚であるため特にその傾向が強く、いい場所は時間単位で変わっていくのです。
普段の釣行からベイト、季節、潮という三大要素を常に意識して釣行すれば、きっとシーバスはもっと釣れるはずです。
次回予告
次回はこれらの要素を複合した、本当は教えたくない実際のポイント選択プランの構築方法について解説していきます。
ポイント選択の三大要素を現場で実際にどう生かしているのかを解説します。ご期待ください!