難しいから燃え上がる
スポーツやビジネス、テレビゲームでも、ライバルが強く、課題が困難になるほど燃え上がるのは、「人間の性」ではないでしょうか?
それと同じく、“簡単に釣れるフィールド”よりも、腕が試される“難しいフィールド”に燃えるアングラーも多いはず。
今回は、そんな方に挑戦してほしい、超難関フィールドを特集します!
天才バスの巣窟“池原ダム”(奈良県)
奈良県下北山村に位置する池原ダムは、60センチオーバーのビッグバスの聖地として知られます。
1990年代末から2000年代初頭にかけて日本のバスシーンは、“池原ダムロクマルフィーバー”に沸きました。バスアングラーなら知らぬ者はいない、超有名フィールドです。
スーパークリアウォーターが立ちふさがる
「水深10メートルの底がハッキリと見える」といわれるほどの、透明度の高い水質こそが最大の特徴です。大型のバスはアングラーを嘲笑うかの如くルアーを見切ります。
くわえて、水位の増減が激しく、バスのポジションが目まぐるしく変化。サイトとディープの攻略がカギを握り、バサーとしての資質が試されます。
▼7キロオーバー連発の映像は衝撃的……
ジグの墓場“クダコ”(愛媛県)
愛媛県松山市の沖合、伊予灘に浮かぶクダコ島はブリジギングのメッカとして知られます。
タチウオがベイトとなるタチパターンが有名で、ブリの魚影の濃さは抜群。西日本はもちろん、全国からジギンガーが腕試しに訪れます。
激流×絶壁の駆け上がり×マッスルブリ
急潮流かつ断崖絶壁の駆け上がりが待ち構えているため、全神経を研ぎ澄まして底取りを行わなければ、即根掛かり。
さらに、激流で育ったマッスルブリのダッシュを瞬時に止めないと、一瞬で根ズレを起こしてラインブレイクしてしまいます。
絶壁の駆け上がりには、無数のメタルジグが眠っているといわれています。
ノーベル賞クラスの魚が集う“鵜来島”(高知県)
高知県宿毛市の沖合に浮かぶ鵜来島は、磯釣り師なら1度は訪れてみたいフィールドです。その魅力は何といっても、60センチオーバーの巨大尾長グレの圧倒的な魚影。
2015年には、70センチ・5キロオーバーの怪物サイズがキャッチされています。
特大サイズが乱舞するが……
マキエを撒くと、巨大尾長グレがわらわら出てくるのが鵜来島の特徴です。しかし、針の付いたサシエサには見向きもせず、マキエだけを優雅に口にします。
サシエを喰わせるために細仕掛けを用いますが、尾長の鋭利な歯と強烈な引きで、ハリスを飛ばされる釣り人が後を絶ちません。
巨大尾長を攻略するためには、「潮位の上げ・下げ」と「黒潮の上り・下り」が複雑に入り混じる、難解な潮を読み切ることが求めらます。
▼松田稔氏のサイトフィッシングは一見の価値アリ!
釣れた感動は“言葉にならない”
難関フィールドで手にしたビッグフィッシュは、言葉にならない感動を与えてくれるでしょう。ぜひ、難関フィールドにチャレンジしてみてくださいね。