冬の魚は旨いぞ!

そもそも、大人の事情ってなに?
本来、旬とはその魚の美味しい時期を指しますが、実際にはそうではないことが多々あります。旬といわれることが多いのは、その魚がたくさん獲れる時期。ビジネス的には、そちらの方がなにかと都合がいいようです……。今回は、“美味しい時期”に定めて選んでみましたよ!
ブリ

冬はオフショアの釣りが中心となり、ジギングや泳がせ釣り、アンダーベイト(落とし込み)が楽しいですよ。
旬の目安は1月まで
”寒ブリ”といわれる通り、春の産卵に備えて、冬は身質が向上。地域差はありますが、抱卵が始まる2月以降はメスの身質が落ちてしまいます。とくに、イワシを捕食している個体は脂の乗りが抜群で、かけた醤油を弾いてしまうほど。対照的に、イカを捕食している個体は脂が乗りません。
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カワハギ

12月に入ると“肝パン”
カワハギはどの季節に食べても美味しいですが、冬はなんといっても肝が肥大するのが最大のポイント。肝の旨さに関しては、「魚界トップ」といっても過言ではないでしょう。肝に血が回ると臭みが出るので、入念な血抜きを行ってください。
▼カワハギを特集した記事です
ヒラメ

船からは数・型ともに狙える地域も多く、イワシの泳がせ釣りを中心に釣果が期待できます。
寒ビラメは肝も絶品
寒ビラメといわれる冬は、肉が厚くなり、旨味と脂の乗りが最高です。カワハギと同じく肝が肥大し、こちらも非常に美味。座布団クラスの大物は、すぐに食べても固くて味がしないため、丁寧に血抜きをして熟成させるのがおすすめです。
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メジナ

元来、海藻を食べるために磯臭いといわれていましたが、釣り人の撒くオキアミを食べるようになり、匂いが消えたといわれています。
口太メジナが旨い
尾長メジナは冬に産卵期を迎えるため、冬に旨いのは口太メジナです。皮と身の間に脂を多く持っているため、焼霜造りやしゃぶしゃぶなど、皮を活かした料理が絶品。また、2月・3月ごろになってくるとオスは白子を持ち始めます。こちらは湯引きをしてポン酢で食べるのがおすすめです。
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ボラ

旬を迎える冬には、ギャング針を用いた“ボラ掛け”という、引っかけ釣りが盛んに行われます。
鯛と偽っていた噂も……
冬が旬だとはいえ、底の砂を吸い上げるようにエサを捕食するため、ヘドロ底の場所は万年臭いです。水質の良い場所で獲れた“沖ボラ”が手に入ったら、刺身や洗いで食べてみてください。昔は、鯛と偽ってボラを提供する宿もあったようです。
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美味しい魚を釣りに行こう
